CD-TEXTに関するメモ

CD-TEXTの概略

規格
音楽CD(CD-DA)規格Red Bookのセクション5.8に1996年9月に加えられた拡張。CD全体及びトラックごとのタイトルや作曲家などのテキスト情報を追加できるようにしたもの。
データの収録場所
CDのリード・イン(Lead-in)領域のサブコード・チャンネルR縲弩を使って記録。音楽を記録するプログラム領域は使用しない(従って音楽の収録時間には当然関係しない)。プログラム領域のサブ・コードチャンネルR縲弩はCD-Graphicsなどで使われる。サブコード・チャンネルQは、リード・イン領域ではTOC、プログラム領域では各ブロック(サブコード・フレーム)の時間情報を記録する。
テキストデータの大きさ
CD-TEXTのデータはパケットという単位で記録され、各パケットには1バイトのパケット番号が与えられる(最大で255番)。各パケットのデータ領域は12バイト。末尾の3パケットがサイズ/文字コードなどの情報に使われるので、テキストは252 x 12 = 3024バイトということになる(パケット0番というのは、ないのかな)。
収録できる言語数
各パケットには言語インデックス領域が3ビットあり、8通りの言語を示すことができる。パケット番号は各言語ごとに与えられるので、上記は各言語ごとの最大テキスト量。
実際のテキスト容量
1パケットはヘッダ、テキストデータ、パリティを合わせて18バイト。CDの1ブロックでは、96フレームにサブコードのデータが記録でき、R縲弩の6チャンネルを利用するのでCD-TEXTのデータは1ブロックあたり72バイト=4パケットになる。
  • 仮に8言語ぜんぶにフルにテキストを収めるとすると、512ブロックほど必要。リード・イン領域が何ブロックという定義は見あたらないが、リード・インの半径23縲鰀25mmとプログラム領域の半径25縲鰀58mmの面積比から容量を算出すると、余裕で収まる。
  • 一般にCD-TEXTには約6000バイト収録できると言われているのは、2言語分のパケットを用いるということか。言語0と言語1両方を日本語にすれば、いちおう全角で3000字収録できることにもなる。
  • 欧米のページでは「CD-TEXTは5000バイトの文字データが収録できる」という記述をよく見かけるが根拠は不明。
データの種類
各パケットの先頭バイトには、記録しているデータのタイプを示すコードを記録する。16種類のデータを表すことができるとなっており、今のところ、Title, Performer, Songwriter, Composer, Arranger, MessageおよびIdentifier, Genreが定義されているらしい。ISRCもこのデータとして記述できる。

CD-TEXTに関する情報源