ちょっとしたメモ

DC-a-matic:メタデータ簡単生成フォーム

Dublin Coreのようなシンプルなものでも、メタデータの作成は慣れていないと敷居が高いという指摘があったので、簡単なフォーム入力でRDF/XMLとXHTMLのmeta要素を生成するページDC-a-maticを試作してみました。FOAF-a-maticの汎用版みたいな役割です。どこにでもありそうなものですが、案外手頃なものは見つからないようで、それなりに便利かも知れません。

DC-a-maticの特徴は、次のような感じです:

  • 初期状態では、よく使うと思われるdc:title, dc:creator, dc:date (およびdcq:created, dcq:modified), dc:subject, dc:descriptionの入力項目のみでシンプル
  • プロパティを追加したければ、リストから選択するだけ。DC基本要素だけでなく、精密化語彙や一部FOAFなども用意。プロパティの複数入力も可能
  • URI(http:スキーム)を入力すると、リテラルノードではなく、rdf:resourceでオブジェクトノードを生成
  • 作者のメールアドレスを追加すると、foaf:Personを使って構造化した作者データを生成
  • rdf:typeを指定すると、rdf:Descriptionの代わりに型付きノード要素を生成
  • FOAF、WordNetなどのクラスは、修飾名(foaf:Documentなど)で入力可
  • RDF/XMLだけでなく、XHTMLのmeta要素も生成し、さらにGRDDLにも対応

おまけ機能として、生成したRDF/XHTMLをRDF Validatorで検証、グラフ表示させることができます(今のところ日本語は文字化けします)。ただし、フォームページを離れると、多くのブラウザはスクリプトで追加した入力フィールドを消してしまうので、「追加したフィールドを復元」ボタンを用意しています。

オンラインのメタデータ・サービスとしては、UKOLNDC-dotがあります。これは、URLを入力するとそのページを取得して内容を分析し、DC基本要素のメタデータをRDFやXHTMLで生成してくれるもの。よくできていますが、残念ながら日本語がきちんと処理できず、データ形式もあまり柔軟性がありません。

DC-a-maticは、手軽に使えるように、Javascriptでメタデータを生成します。そのため、ウェブ上のページを取得して分析することはできませんが、全部手元で処理することができ(当サーバーの遅い反応を待つ必要なし)、カスタマイズ(たとえば使えるプロパティの拡張など)も簡単です。

関連メモ: