ちょっとしたメモ

RSSとトラフィックの問題

RSSがそれなりに普及して新しい対応ソフトがどんどん出てくるというのは結構なことだが、行儀の悪い自動巡回型のツールが増えると、人間による閲覧とは違うレベルのトラフィックが発生することはちゃんと意識しておく必要がある。Slashdot本家でもIs RSS Doomed by Popularity?というスレッドが立ち上がって、この問題が議論され始めた。

RSSの利用方法は様々だが、「アンテナ」と同じ感覚で、更新を自動的にチェックさせて、常に最新の情報を読むという使い方が多いだろう。真っ当なRSSリーダーは、取得したRSSをキャッシュして日時を記録し、次回アクセスの際はサーバーのRSSファイルの更新時刻をチェックして、手元のキャッシュより新しい場合だけデータをとりだしていく。これならば普通のアンテナツールと同じで、トラフィックを無闇に増大させることはない(アクセスログが膨れあがるという別の問題はあるにしても)。

残念ながら一部の巡回ソフトは、この更新時刻チェックを行っていないようで、毎回RSSファイルを取得していく。しかも、人間のユーザーと違って律儀に定期的にいらっしゃるので、こうしたソフトはサーバーの負荷を高める。RSSに本文全体を埋め込んでいたりすると、帯域も馬鹿にならない。スクリプトによるページ埋め込み型RSS表示も、潜在的には同じ問題を持っている。この点に関する懸念は以前からあったが、それがいよいよ現実的になってきたというのがSlashdotスレッドの問題提起だ。

RSSの仕組みは極めて単純だから、少しプログラミングを囓ったことがあれば処理ソフトは簡単につくることができる。だからこそこの界隈が活性化していて面白いことは確かなのだが、やはり守るべき基本というものはあるよね。利用者におかれましては、ツールの説明文書などで巡回方法をチェックして、ちゃんと更新時刻を確認しているものを使って頂くと、サーバー管理者としては大変ありがたいのであります。

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