ちょっとしたメモ

SPARQLと近頃の「セマンティック・ウェブ」

11月12日に、RDFのクエリ言語SPARQL Query Language for RDFとそのプロトコルSPARQL Protocol for RDF、それにXML結果フォーマットSPARQL Query Results XML Formatが揃ってW3C勧告案となった。評価期間は12月10日までとなっており、これまでの流れからして年内にもW3C勧告となりそうだ。

このところ「セマンティック・ウェブ」の界隈では、(RDF)データをリンクさせようというLinked Dataと、データベースなどに集積した(RDF)データをクエリで自由に取り出せる形で提供するSPARQL Endpointがホットになっている。RIFやOWL 1.1のようなフォーマリズム面も、もちろん進められているのだが、そういう「難しい」ことはさておいて、シンプルでもいいからとにかく(RDF)データを使えるようにしようという動きだ。SPARQLの仕様策定が比較的順調に進み、実装も出揃ってきたことは、この原動力の一つといえるだろう。

単に「(RDF)データを共有しましょう」というだけではなくて、ひとつのデータからリンクで次のデータにつながったり、エージェントがデータを検索して取り出せるようになりつつある。「セマンティック・ウェブ」が、少し具体的なものになってきているのだ。これらの動きついては、これから少しずつメモを書いていく予定。

関連メモ:
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