何気なくFMのスイッチを入れたら、すごく密度の高いバルトークVn協奏曲2番が聞こえてきた。プログラムを見ると、N響定期の生放送で、独奏トーマス・ツェートマイアーとある。一つひとつの音が十分弾きこまれて生き生きしており、難曲のはずなのにそんなことを感じさせない、懐の深い演奏だ。指揮は「大型新人」であるらしいアラン・ギルバート。オーケストラもソロにしっかり応えて、いいコンビネーションだったと思う。

これは意外な拾いものかと、メインのシューマン2番に期待を寄せたが、そういうわけでもなかったので、2楽章以降は別のことをしながらときどき耳を傾ける程度になってしまいました。

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