ハイドン交響曲第43番の概要と演奏

曲の概要

曲名
交響曲第43番 変ホ長調 "マーキュリー" Hob.I-43
作曲時期・場所
1770/71
楽章構成
  1. Allegro
    変ホ長調 3/4拍子
  2. Adagio : 変イ長調 2/4拍子
  3. Menuet/trio : 変ホ長調 3/4拍子
  4. Finale,allegro : 変ホ長調 2/2拍子
楽器編成
Ob:2; Hr:2; Str
備考
ノート

ややゆったりした3/4のテーマで始まる1楽章はかなり実験的なソナタで、どこからが第2主題なのか輪郭がはっきりしなかったり、展開部で繰り返し主調に戻りかかったり、不安定さをエネルギーとするようなハイドンの試みが興味深い。2楽章は弱音器付きのVnが3度下降と同音の3回繰り返しに特徴がある主題をしっとり奏で、展開していく。メヌエット楽章は2小節単位のリズムを持つ舞曲。終楽章では何度も休止をはさんだり後打ちのりズムが強調されたりする風変わりな主題に始まり、終始気を抜けない形で曲が進んでいく。

いくつかの演奏=録音情報

演奏者、録音情報と楽章別演奏時間
指揮者演奏CD番号録音年月1234備考
Bruno WeilTafelmusikSONY SK483701992-026:568:252:536:0624:20
Christopher HogwoodAAM*L'Oiseau-Lyre 440-224-21992-11-03/0510:2411:313:556:1532:05
Adam FischerAustro-Hungarian Haydn O.Brilliant 99925-1219947:198:473:154:1623:37
Frans BrüggenO. of 18th CenturyPhilips 462-119-21996-027:568:192:564:4723:58

※録音年月順 (4 records)

※個人的な関心で手元の資料を中心に調べたデータであり、網羅的な情報ではありません。入力ミスなどによる誤りが含まれる可能性があります。年月(日)はISO-8601スタイルで、1806-10は1806年10月を、1806/10は1806~1810年を示します。演奏時間は、の解釈ほか詳しくは内容に関する説明を参照してください(特に古い録音ではリピートが省略されていること多々がありますが、今のところ区別していません)。