型付ノードグラフについて

RDFグラフの視覚化のオプションである「型付ノードグラフ」とは、グラフ視覚化の際に、クラスとラベルを含めたノードを描画し、それ以外のリテラルノードを省略することで、図をコンパクトにし全体像を把握しやすくするものです。

クラスとラベルの集約表示

たとえばWeb NDLAの「夏目漱石」のRDFデータを視覚化すると、次のようなノードの多いものとなります(複数あるaltLabelを1つだけに簡略化しています)。

22トリプルのグラフを全て描画すると、それなりに大きな図になる。

型付ノードグラフは、中段にノードのURI(の省略形)を置き、クラス(rdf:type)を持っていればそれを上段に、ラベル(rdfs:labelおよびツールで指定したもの)があればそれを下段に置いた3段ボックスで示されます。

クラス
URI
ラベル

全体はこのノードの関係のみを描画し、リテラルノードは描きません。上の「夏目漱石」グラフは、型付ノードを用いると次のようになります。

3段ボックスを用いることで、描かれるノードは6つに集約された。

反復プロパティの集約表示

また、同じプロパティが多数反復される場合、その目的語ノードがラベル、クラス以外のプロパティを持たないシンプルなものであれば、それらをまとめて一つの型付ノードで表現します。たとえばLODACの藤田嗣治のデータは、つくった作品が60あり、またデータを提供するフォーマットが7ありますが、これらをまとめて次のように描画します。

3反復プロパティをまとめることで、描かれるノードは4つに集約された。