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schema:description 7 | "事項: 作者:山上憶良 沈痾自哀文 仏教 老 病気 嘆き" |
schema:description | "訓読: 竊(ひそか)に以(おもひみ)るに、朝夕山野に佃食(てんしょく)する者、猶ほあ害(さいがい)無く、世を度(わた)ることを得。常に弓箭を執りて、六齋を避けず、値(あ)ふ所の禽獣、大小孕(はら)めると孕まざるを論ぜず、並に皆g(ころ)して食らひ、此を以て業(なりはひ)と為す者を謂ふ也。晝夜河海に釣漁する者、尚慶福有りて、經俗を全(まっとう)す。漁夫潜女各(おのおの)勤むる所あり、男は手に竹竿を把り、能く波浪の上に釣る。女は腰に鑿と篭を帶び、潜(かづ)きて深潭(しんたん)の底を採る者を謂ふ也 况んや我胎生より今日迄(まで)自ら修善の志あり。曽て作悪の心無し。諸悪莫作、諸善奉行の教を聞くを謂ふ也。所以に三寶を礼拜し、日として勤めざること無く、毎日誦經し、發露懺悔する也 百神を敬重し、夜として闕くること有る鮮(な)し。天地諸神等を敬拜するを謂ふ也 嗟乎(ああ)い(はづかし)きかな。我何の罪を犯してか此の重疾に遭へる。未だ過去に造る所の罪か、若しくは是れ現前に犯す所の過(あやまち)なるかを知らず、罪過を犯す無くして何ぞ此の病を獲む乎を謂ふ 初めて痾(やまひ)に沈みしより已来(このかた)、年月稍(やくやく)多し。十餘年を經たることを謂ふ也。是の時、<年>七十有四、鬢髪斑白にして、筋力う贏(おうら)なり。但に年老ひたるのみにあらず、復た斯の病を加へたり。諺に曰く、痛き瘡(きず)は塩を潅(そそ)ぎ、短材は端を截(き)るといふは、此の<謂>(いひ)也。四支動かず、百節皆疼(いた)み、身體太(はなはだ)重きこと、猶ほ鈞石を負ふがごとし。廿四銖を一兩と為す。十六兩を一斤(こん)と為す。卅斤を一鈞と為す。四鈞を<一>石と為す。合はせて一百廿斤也。布を懸けて立たむと欲(おも)へば、翼折れたる鳥の如し。杖に倚(よ)りて歩まむとするに、足跛(な)へたる驢(うさぎうま)のごとし。吾、身已に俗を穿(うが)ち、心も亦塵に累(つなが)るるを以て、禍(わざわひ)の伏する所、<祟>の隠るる所を知らむと欲し、龜卜の門、巫祝の室、徃きて問はざる無し。若(も)しくは實、若しくは妄、其の教へる所に随ひ、<幣>帛を奉り、祈祷せざるは無し。然りて弥(いよよ)増苦あり。曽て減差なし。吾聞く、前代多く良醫有り。蒼生の病患を救療しき。楡<柎>、扁鵲、華他、秦の和、緩、葛稚川、陶隠居、張仲景等の若(ごと)きに至りては、皆是れ世に在りし良醫、除き愈(なお)さずといふこと無し。扁鵲、姓は秦。字は越人。勃海郡の人なり。胸を割(さ)き、心を採り、易へて置き、投ずるに神藥を以てすれば、即ち寤めて平なるが如し。華他、字は元化。沛國、え(しょう)の人なり。若(もし)病の結積、沈重、内に在る者有らむに、腸を刳(さ)き病を取り、縫ひて復た膏を摩(す)る。四五日にして差(い)ゆ。 件の醫(くすし)を追ひ望むとも、敢へて及(し)く所に非(あら)ず。若し聖醫神藥に逢はば、仰ぎ願はくは、五蔵を割(さ)き刳(えぐ)り、百病を抄探し、膏肓のお處(おうしょ)に尋ね逹(いた)り、盲は鬲(かく)なり。心の下を膏と為す。之を攻(う)てども、可(よ)からず。之に逹するも及ばず。藥も至らず 二竪の逃れ匿(かく)るるを顯(あら)はさまく欲りす。晉の景公疾(や)む。秦の醫(くすし)緩、視て還りしを謂ふ。鬼の為にg(ころ)さゆと謂ふべし 命根既に盡き、其の天年を終る。尚哀しと為す。聖人賢者一切の含霊、誰か此の道を免(のが)れむや 何ぞ况んや生録未だ半ばならず、鬼の枉g(おうさつ)と為り、顏色壮年にして病の横困と為らむをや。世に在る大患、孰(いづれ)か此より甚しからむ 志恠記に云く、廣平の前の大守、北海徐玄方の女、年十八歳にして死す。其の霊馮馬子に謂ひて曰く、我が生録を案(かんが)ふるに當に壽(よはひ)八十餘歳なるべし。今妖鬼の為に枉g(おうさつ)せられ、已に四年を經たり。此に馮馬子に遇ひて、乃ち更に活くるを得たること是なり。内教に云ふ。瞻浮州の人、壽百二十歳と。謹みて此の數を案ふるに必らずしも此を過ぐるを得ざるに非ず。故に壽延經に云く、比丘有り。名を難逹と曰ふ。命終る時に臨みて、佛に詣でて壽を請ひ、則ち十八年を延べたり。但し善なる者、天地と相ひ畢(おは)る。其の壽夭は、業報招く所にして、其の脩短に随ひ、半(なかば)と為る。未だ斯のt(さん)に盈(み)たずしてか(すみやか)に死去す。故に未だ半ならずと曰ふ。任徴君曰く、病は口より入る。故に君子は其の飲食を節す。斯(これ)に由りて言はば、人の疾病(やまひ)に遇ふは、必らずしも妖鬼にあらず。夫れ醫方諸家の廣説、飲食禁忌の厚訓、知ること易く、行ふこと難きの鈍情、三つは目に盈ち、耳に滿つこと由来久し。抱朴子に曰く、人は但(ただ)其の當に死なむ日を知らず。故に憂へず。若し誠に羽き(うかく)して期を延ぶることを得べしと知らば、必らず之を為さむ。此を以て觀れば、乃ち知る。我が病は、盖し斯れ飲食の招く所にして自ら治むること能はざる乎と 帛公略説に曰く、伏して思ひ自ら勵むに斯の長生を以てす。々(せい)は貪(ぬさぼ)る可し。死は畏(い)む可し。天地の大徳を生と曰ふ。故に死人は生ける鼠に及(し)かず。王侯と為ると雖も、一日(ひとひ)氣(いき)を絶たば、積める金(くがね)山の如くありとも、誰が富(ゆたけし)と為さむ。威勢(いきほひ)海の如くありとも、誰が貴しと為(せ)む。遊仙窟に曰く、九泉下の人は、一錢だに直せずと。孔子曰く、之を天に受けて變(うつ)し易ふ可からぬ者は形なり。之を命に受けて請ひ益(くは)ふ可からぬ者は、壽(いのち)なり。鬼谷先生の相人書に見ゆ 故に生の極めて貴く、命の至りて重きことを知る。言はむと欲(おも)へば、々(こと)窮る。何を以てか言はむ。慮(おもひはか)らむと欲(おも)へば、々(おもひはかり)絶ゆ。何に由(より)てか慮(おもひはから)む。惟以(おもひみれば)人賢愚と無く、世古今と無く、咸悉(ことごとに)嗟歎(なげ)く。歳月競ひ流れて、晝夜息(いこ)はず。曽子曰ふ、徃きて反(かえ)らぬ者は、年なり。宣尼川に臨む。歎も亦た是矣(ぞ) 老疾相催(うなが)して朝夕に侵し動(さわ)く。一代の懽樂、未だ席前に盡きずして、魏文時賢を惜しむ詩に曰く、未だ西苑の夜を盡くさず。劇(たちまち)に北<く>(ほくぼう)の塵と作る 千年の愁苦更に坐後に継ぐ。古詩に云く、人生百に滿たず。何ぞ千年の憂(うれひ)を懐(いだ)かむ 夫れ群生品類(ぐんじょうほんるい)の若(ごと)きは、皆盡ること有る身を以て並びに窮無き命を求めずといふこと莫し。所以に道人方士の自ら丹經を負ひ、名山に入りて藥を合はする者は、性を養ひ神を怡(よろこ)びしめて以て長生を求む。抱朴子に曰く、神農云はく、百病愈(い)へずは安(いか)にぞ長生を得むと。帛公又曰く、生は好き物なり。死は悪しき物なり。若し不幸にして長生を得ずは、猶ほ生涯病患無き者を以て福(さきはひ)大(おほ)しと為さむ。今吾病の為に悩まさ見(れ)て臥坐(ふしゐ)すること得ず。東に向かひ、西に向かひ、為す所知ること莫し。福(さきはひ)無きことの至りて甚しき、惣(すべて)我に集まる。人願へば天従ふといへり。如し實(まこと)有らば、仰ぎ願はくは、頓(たちまち)に此の病を除き、頼(さきはひ)に平らかの如きを得むと。鼠を以て喩と為す。豈に愧(は)じざらむや 已に上に見ゆ...(more)" |
schema:description | "事項: 沈痾自哀文 仏教 老 病気 嘆き" |
schema:description | "巻: 05" |
schema:description | "校異: -> 年 [西(右書)][紀][細][温] / -> 謂也 [西(右書)][紀][細][温] / -> 一 [西(右書)][細][温] / 崇 -> 祟 [定本] / 弊 -> 幣 [代匠記初稿本] / 樹 -> 柎 [細][温][矢] / 他 -> 化 [紀][細] / -> 若有病結積 [西(左書)][温][矢][京] / 重者 -> 重 [紀][細] / 採 -> 探 [紀][細][温] / -> 既 [西(右書)][紀][細][温] / 下 -> 年 [西(右書)][紀][温][細] / 狂 -> 枉 [細] / 微 -> 徴 [細] / 羽 [紀][細] 則 / 乎也 -> 乎 [細] / -> 壽 [西(右書)][紀][細][温] / 久 -> 夕 [西(右書)][紀][細][温] / 権 -> 懽 [温][矢][京] / 望 -> _ [代匠記初稿本] / 藥之 [細][紀](塙) 藥...(more)" |
schema:description | "題詞: 沈痾自哀文 山上憶良作" |
schema:description | "原文: 竊以 朝夕佃食山野者 猶無_害而得度世 謂常執弓箭不避六齋 所値禽獣不論大小孕及不孕並皆_食 以此為業者也 晝夜釣漁河海者 尚有慶福而全經俗 謂漁夫潜女各有所勤 男者手把竹竿能釣波浪之上 女者腰帶鑿篭潜採深潭之底者也 况乎我従胎生迄于今日 自有修善之志 曽無作悪之心 謂聞諸悪莫作諸善奉行之教也 所以礼拜三寶 無日不勤毎日誦經發露懺悔也 敬重百神 鮮夜有闕 謂敬拜天地諸神等也嗟乎_哉 我犯何罪遭此重疾 謂未知過去所造之罪 若是現前所犯之過無犯罪過何獲此病乎...(more)" |
schema:identifier | "旧国歌大観番号:0896S1" |
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