印刷可能なハイパーテキスト

理想の世界では、紙は必要なくなっているかもしれません。理想に近い世界では、人々はドキュメントのハイパーテキストを書き、さらに全く別の紙バージョンも書き上げる時間があるかもしれません。しかし、現実の世界では、おそらく印刷用のドキュメントとオンラインドキュメントを同じファイルから生成したいと考えることでしょう。

たとえば、HTMLファイルがマスターで、これをもとにして長い一つのファイルを作り、できたらTeXに変換して印刷するというようなことを考えましょう。最初はそんなこと考えないかもしれませんが、いつかそうしたくなるかもしれません。

文中でオンラインの視点からの参照を使わないようにしてください。「ここをクリック」よりも優れています。実際のところ、ここでも機種に依存しない形態について述べているわけですね。

残念ながら、それぞれのドキュメントに署名し、前後関係のリンクを用意するという推奨すべき習慣は、印刷物にとっては往々にして邪魔になってしまいます。もちろん、共通のフォーマットにきちんとしたがっていれば、それを機械的に取り除くことは可能ですが。

たとえば、このドキュメントによせられるコメントで最も多いのが印刷しにくいという内容です。そこで私は、ちょっとしたスクリプトを使って、全体を1ページにまとめたバージョンを作成し、表紙ページからそこへのリンクを用意しました(スクリプトは私がふだんあまり使わないSedのものです。私は各ページの先頭と末尾にルールを設けておいて、スクリプトはそれを使って印刷には不要な部分を切り落としています)。