機種に依存しない
あなたの書くハイパーテキストはHTMLという言語で表されます。そこにはドキュメントの表示に用いられるフォントや段落の形、スペースの設定といった情報は含まれていません。
この結果、あなたのドキュメントはテキスト端末を含むあらゆる機種において適切に表示されるという、大きな強みを持つことになります。
利用者はそれぞれ異なったスペース設定やフォントを用いているということに注意を払わなければなりません。見出しやリストのような構造を表す要素[タグ]を正しい用法で使うように注意してください。たとえあなたの画面上での表示が気に入らなくても、不適切な要素[タグ]を使ったり、空要素[タグ]によってスペースを捏造して見かけを整えようとはしないこと。結局それは、ほかの利用者のところではまた違うように解釈され、とても奇妙に見えるかもしれないからです。多くの場合、利用者は各要素の表示方法を変更することができます。
例えば:
- 常に見出しタグを順番に使用すること。レベル1の見出しをひとつだけドキュメントの先頭に置き、必要ならレベル2の見出しをいくつか、そしてさらに必要ならレベル3の見出しをそれぞれのレベル2の見出しの下に配置します。レベル2見出しの表示方法が気に入らなかったら、クライアント[ブラウザ]の設定を調整してください。決して、[レベル2をとばして]レベル3の見出しに変えてしまわないように。
- 文書の形を整えるために余分なスペースや空行を設けないこと。ただし、PREタグを使った整形済テキストの部分は除く。
- 特定のブラウザの機能を前提とした文章を書かないこと。マウスを使わない環境の人には「ここをクリック」というのは無意味です。「リンクを番号で選択してください」というのが行モードのブラウザを使っている人を無視しているのと同じことですね。リンクはそのままにしておいてください。普通、利用者はどのようにしてリンクを選択するかちゃんと知っていますから、そのような指示は退屈なものです。
さらにドキュメントのテストの項も参照。
これらのガイドラインに従うと、あなたの画面上ではあなたの望むとおりの表現にはならないかもしれません。けれども、おそらく読者はより幸せなはずです。