「スタイルガイド」日本語版について
オンライン・ハイパーテキストのためのスタイルガイドは、WWWの生みの親であるティム・バーナーズ=リー(Tim Berners-Lee)氏の作成したStyle Guide for online hypertextを、作者の許諾を得て全訳したものです。
日本語版作成の背景
「ブラウザ戦争」によるHTMLの拡張と、WWWの趣旨からどんどん離れていくページづくりの風潮に疑問を感じていたとき、W3Cのサイトの中にさりげなく置かれていたこのスタイルガイドに出会い、いたく感銘を受けました。この影響を強く受けて書いた雑誌記事が、NetFan誌1997年3月号に掲載した「あなたの情報をWWWで発信してください」です。
エッセンスに基づいた記事ではなく、ぜひ全文を日本語で紹介したいと考え、Tim Berners-Lee氏にメールを送ったところ、以下に記したように快諾を頂きましたので、拙いながらも全文を翻訳し、ここに掲載します。できるだけ作者の意図を尊重し、正確に日本語に置き換えるように務めましたが、訳者の力不足で不完全なところがあるかも知れません。お気づきの場合は、訳者までご指摘のメールを頂ければ幸いです。
日本語版についてのノート
この翻訳では、各ページトップのサイトロゴと左に表示されるマークを除いて、原則としてオリジナルの通りにしました。ただし原文は比較的長期にわたって書きつがれており、ばらついているところがあるため、書式上の統一を図った部分があります。また日本語版の事情に合わせて、若干の変更を施したところもあります。たとえば:
- TITLE要素の記述スタイル
- 各ページのフッタとして用意されている前後ページへのリンクスタイル
- 原文ではデフォルトページがOverview.htmlになっているが、日本語版では(サーバーの都合で)index.htmlに変更した
- スタイルシートのマージン設定などを、日本語でもバランスがとれるように変更した
- XHTML対応とするため、いくつかの終了タグなどを補完した
オリジナルの印刷用に全体を長い1ページにまとめたファイルでは、作成時期の関係からか、いくつかの章が省略されていますが、日本語版では1997時点での全ての章をまとめました。
日本語版作成の依頼とその許諾
日本語版の作成にあたっては、以下のようなメールのやりとりで作者からの許諾を頂きました(メールアドレスなど一部を略しています。日付の逆転は日米の時差によるものです)。
- 訳者からの依頼メール
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Date: Fri, 09 May 1997 00:51:48 +0900 To: <xxxx@w3.org> From: xxxx@kanzaki.com (Masahide Kanzaki) Subject: Please permit to translate your Style Guide Dear Mr Tim BL; I was very impressd with your "Style Guide for Online Hypertext" pages and would very much like to translate them into Japanese and put on my site so that many Japanese people can read the work. (以下略)
- 作者からの許諾メール
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Date: Thu, 08 May 1997 16:04:48 -0400 To: xxxx@kanzaki.com From: Tim Berners-Lee <xxxx@w3.org> Subject: Re: Please permit to translate your Style Guide Sure, you have my permission. Please include a link to the original on each page. Thanks! Tim Berners-Lee (以下略)
著作権
原文の著作権はティム・バーナーズ=リー氏にあります。引用は自由ですが、いかなる形態においてもこの著作物の複製を作ることは、著作者の書面による同意無しには禁止されています。 http://www.w3.org/People/Berners-Lee/を参照してください。
この日本語訳に関しては、オリジナル同様に引用・紹介は自由ですが、転載・再配布などはできません。当ドキュメントへのリンクは、言うまでもなく自由です。