Planet masaka
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2025-03-26
- 夜桜にベリオの歌のうかびけり (original post at )
- 東京春音楽祭「クラングフォルム・ウィーン I」を東京文化会館で。P.マヌリ「東京のパッサカリア」はピアノ小協奏曲的でまだ受け入れ準備整わなかったがベリオ「フォーク・ソングス」は歌もアンサンブルも極上で楽しい。ブーレーズ「即興曲 – カルマス博士のための」はFl+Cl+Va+Vc+Pfの短い曲、「ル・マルトー・サン・メートル」はAFl+Va+ギター+3打+歌という編成で組み合わせを変えながら9曲(歌3曲)が奏される。集中力維持するのけっこう大変とはいえ音完璧ニュアンス絶妙さすがの演奏で見事であった (original post at )
- NewYorkerからThe Government’s Rock Librarian トランプ政権の連邦政府機関職員大量解雇が米国地質調査所にも及び、岩石の重要鉱物を研究するマリーが翻弄される話 (original post at )
- 伊藤祐二の「振り返り I」を、松岡麻衣子+井上郷子の演奏で。ぽつりぽつりと断片的な音がゆっくりと奏でられ途中からグリッサンドや重音などが混じってくる。「ヴァシレ・モルドヴァンの7つの詩」はSop+Pf。「ソロイスト」「メレタン」はPf独奏で「偽りなき心 II 」もここではピアノ版。良く言えば切り詰められた静謐な音の瞑想だが。先の前田からミニマルな音が続いたからというのもある (original post at )
- 前田克治の「影と形」を、前田の演奏で。ピアノのペダル操作で音の残響というか減衰を際立たせるという作風で、ここではパーカッシブに集合音を鳴らす。「とぎれない夢」はそのIIとされて少し変形。「曙光」は一つの和音を中心に、「三和音」はスローな分散和音、「イン・ビトゥイーン」は五度を繰り返しIIでは内部の打的奏法なども。ぼんやり流すにはいいかもだけど。ALM Records ALCD-139 #nml (original post at )
2025-03-25
- 佐保姫と待ちかねし公園開き (original post at )
- Tools for the Semantic Web semantic-tool-hub.github.io オントロジー構築からSPARQLインターフェイスまでSW関連ツールを整理分類し、Wikidataに登録して的確な発見と利用を可能にしようという試み。2024ESWCでの発表あり (original post at )
- Ontology-grounded Automatic Knowledge Graph Construction by LLM under Wikidata schema arxiv.org/abs/2412.20942 自然言語で書かれた文書からLLMで知識要件質問(CQ)を自動生成し、さらにそれを用いてLLMで文書群から抽出した関係をWikidataプロパティによるRDFで記述して知識グラフを生成するというもの (original post at )
- ヨハネス・マリア・シュタウトの「おそらく最初は本当に」を、クリスティーン・ホイットルジー+アンサンブル・モデルンの演奏で。Fl+Tp+Va+Cb+Hp+打にSopを加えマックス・ベンゼの詩を用いて能のようなゆっくりした動き。「麦じゃなく小麦です、恐れながら」はFl+EHr+Cl+Vn+Va+Vc+打でゆっくり溶けるような。「八つ」はCl+Fg+Hr+弦5でグリッサンドが面白い。ピアノ三重奏曲第2番「流れる大地」は反復される16分音符と息も含む弛緩する部分が交代、「バーリント・アンドラーシュ・ヴァルガのために」は抜き足差し足から激しく、「ラグレイン」はClを加えて静謐な世界がベース。NEOS12425 #nml (original post at )
2025-03-24
- 尹伊桑の「Vnソナタ」を、ウ・イエジュ+パク・トモキの演奏で。トリルを多用して目まぐるしく動いたのち最後にゆっくり音が重なる瞑想的な第2部が置かれる単一楽章。「歌詞」はゆったりした舞のように始まり激しい中間部を経て静かな世界が戻る。以下Vn独奏で「大王の主題」は《音楽の捧げもの》による十二音技法的な7つの変奏。「庭園のリーナ」は孫娘のために猫、兎、小鳥などを描写した優しい5章。「コントラスト」はPizzとレガート、細かな動きと透明な音などが対比される2章。Kairos 0022045KAI #nml (original post at )
- 初花の誘いに宙を歩みけり (original post at )
- 東京で開花宣言。森公園でもちらほら。桜並木はあと一息 (original post at )
- エレス・ホルツの「ある人物が自分が人間でなかったことを知る」を、E-MEX-アンサンブルの演奏で。Fl+Ob+Cl+Trb+Vn+Vc+Pf+Accrd+打にライブエレクトロニクスを加え、タイトルにもなっているスヴェーニャ・ゴルターマンのテキストを投影しながら演奏するという。微分音を含む不協和な音がゆっくりと変容しながら不条理な世界を描く。「死」は2BCl、「マッハ」はTrbにそれぞれライブエレクトロニクスを加え、不気味な不安の音楽を繰り広げる。なかなか厳しい。NEOS12431 #nml (original post at )
2025-03-23
- 竹田青嗣+荒井訓「超解読はじめてのフッサール『イデーン』」を読んだ。直弟子をはじめほとんどあらゆるところで大きく誤解されているという本家現象学を、世界の客観存在の措定を中止(エポケー)し、すべてを主観の純粋意識の事象へと還元し、そこで対象の現実確信が構成されるという形で明快に説明し、さらにその理解に必要な部分として『イデーンI』のあとがきと第1~46節を取り上げて解説+要所を原文新訳と“超解読”の対訳で読むというもの。確かにこれは理解しやすい。フッサールが同じことを異なる方法で説明を重ねてどんどん厄介になっていくというのも分かる。ここをおさえておくといろいろ解きほぐしやすくなりそうな気がする (original post at )
- 日常が夜風に戻り彼岸過 (original post at )
- モートン・フェルドマンの「ピアノとオーケストラ」を、アラン・フェインバーグ+マイケル・ティルソン・トーマス+ニュー・ワールド・シンフォニーの演奏で。Pfと管、弦が入れ違いに鳴ったり重なったりしながらゆっくり動いていくフェルドマンの世界。「チェロとオーケストラ」は同様のVc協奏曲。「コプトの光」は音の織物が重なりめくられていく。Universal 00028948468645 #nml (original post at )
- 懸案だったデスクトップオーディオ用にMX3sを導入して10年近く眠っていたスピーカーを接続。これは良い。ずっとお世話になってきたUSB直結のJBL Pebblesもまずまずの音ではあったが、低音域の再生はやはり限界があり、DACのプリメインアンプでスピーカーを鳴らすと断然違う:-) (original post at )
2025-03-22
- NYTimesからAt Art Basel Hong Kong, Evidence of a Shifting Art World 月末に開催されるアートバーゼル香港は、アジアのアート市場と芸術家のハブとなるべく2013年から開催され、今年は42カ国から240のギャラリーが参加する。インドとベルギーは全く異なる国だがそれぞれ5つのギャラリーが参加し現在のアート界のダイナミックスを捉えるヒントになる。前者はアート市場が急拡大し活動も活発、後者は収集家の人口密度が最も高いという説があるほどで欧州の各アート拠点が至近ということもその収集力の要因となっている (original post at )
- 蒲公英と見送る青空の門出 (original post at )
- 一つ馬齢を重ねて近頃の賀寿商売でいう緑寿は、あれこれ行政上の通知が送られてくるのでかなり節目感がある。そして期末は新天地に羽ばたくという挨拶がぽつりぽつり。近所の大学では卒業式。暖かな良い天気でそれぞれに祝 (original post at )
2025-03-21
- アーティゾン「ゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプ」展に行ってきた。幾何学的な線で分節されるゾフィーの絵画と、へそやトルソの曲線的なアルプの絵および彫刻、そして二人の共作である《デュオ=デッサン》やその延長にある《共同絵画》など。ジャンの立体のほうが面白いように感じた。続く「硲伊之助展」は当人の絵よりコレクションに関わったマティスらのほうが力があるのだが。「コレクション・ハイライト」はおなじみのものが多かったが新収蔵の毛利眞美は面白い。あと前にも見入ったザオ・ウーキーに1室が割り当てられていて嬉しい (original post at )
- 灯台に浮かびて舞うひとり静 (original post at )
- 資生堂ギャラリー「大東忍展」に行ってきた。shiseido art eggの第18回第1期で、今日銀座で何かやってないかと探していたら昨年のVOCA大賞で印象深かった作家の個展が偶然見つかり立ち寄ったもの。《不寝の夜》シリーズは木炭で描く夜景の中に光と踊る人が浮かび上がる。初だという雪景色もあった。さらに《例えば灯台になること》という映像インスタレーションもあり、作家自身が発行体をまとって灯台のように夜の野に佇む。これはよかった(☞参照) (original post at )
- 散髪した (original post at )
2025-03-20
- 隠れん坊にげて眩しき辛夷かな (original post at )
2025-03-19
- NYTimesからThe Tell-All Book That Meta Doesn’t Want You to Read フェイスブックの元グローバル公共政策ディレクター、サラ・ウィン・ウィリアムズによる新著『Careless Peopl』はザッカーバーグらの傲慢やヒラメの取り巻きから中国政府との取引までを暴露し、メタはそれを抑えるのに躍起になっている。トランプにすり寄るザッカーバーグによれば「憲法修正第1条は、企業や私たちのコンテンツの節度には適用されない」のだそうだ (original post at )
- 初雷の太鼓に森の目覚めけり (original post at )
- 平義久の「トリクロミー」を、トリオ・クセナキスの演奏で。和太鼓の連打のような威勢のよい導入から徐々に浮遊空間のような高音打の響きに移っていく。クセナキスの「オコ」は南の島の太鼓という感じの低い重心。フィリップ・ユレル「典礼トリオ」は一斉打が文節する隙間に硬質な断片がさまよう。スティーヴ・ライヒ「マリンバ・フェイズ」「ナゴヤ・マリンバ」はMrmbの反復音型がズレてゆき「クラッピング・ミュージック」はそれを手拍子で。ピエール・ジョドロフスキ「24のループ」は異なる楽器の各パターンが重なり執拗に反復される。B Records LBM070 #nml (original post at )
- 天候が日替わりなのはこの時期らしいが、朝から雷が鳴って雪まで降るとは (original post at )
2025-03-18
- さらに「MOMATコレクション」はジャン(ハンス)・アルプの作品群をはじめ新規登場がたくさんあって充実していた。清宮質文の版画特集とか見るべきもの多数なので、これはまた改めて訪れる。帰りにWALL_shinjuku「新井碧「ボーダー・ストローク」」に行ってきた。ルミネ新宿2Fだというがフロアプランにも出ていなくて迷い案内所で教わったところは正に「壁」の一部でこれは分からん。展示は4点のみの小規模なものだったが、勢いのあるストロークで個性がはっきりしている。どんなふうに展開していくのか (original post at )
- 神殿の扉守る知恵の樹の芽 (original post at )
- 東近美「ヒルマ・アフ・クリント展」に行ってきた。カンディンスキーらに先んじた抽象絵画の先駆者として注目される作者のアジア初の大規模展で、〈原初の混沌〉〈白鳥〉〈知恵の樹〉といった連作からなる「神殿のための絵画」群と、それ以降の〈パルジファル〉〈原子〉〈花と木を見ることについて〉などの水彩画シリーズを核とする。神智学的な“眼に見えない実在”を描くというスピ系の話を予習しすぎて少々身構えてしまうが、子どもにも素直に伝わりそうな素朴や要素や色彩がかなり緻密な体系で構築されてグループとしてオーラのような力があるというのか。大作〈10の最大物〉の部屋はしばらく佇んだ。岡崎乾二郎が“ビルボード”だとBTに書いていてなるほどと思った (original post at )
- カロリナ・ノゲラ・パラウの「チョンタの他の作品」を、ピアノ・デュオ・コンドラシェヴァ/チカの演奏で。南米(コロンビアの舞曲?)の素材を不規則に反復しながら変形し混沌としたノイズも組合せる。アントニオ・コレアの「マキナIII」は反復分散和音に時折打ち込みが入りながら変化。「マッカーサー氏」は強烈な低音打撃から柔らかな表情へ。「アポロ」は柔らかい電子音(?)との瞑想。A・P・サルダリアガ「音型」は対角線とかブロックを表現する2章。ディエゴ・ヴェガ「ラプソディア」は少しのロマンと奔放。J・アントニオ・クエラル「8つの小品」は伝統的形式に少し民族の風味。D・ポンセ・デ・レオン「開拓者の道」は太鼓を加えリズム主体。ニコラス・オスピナ「漸進的な痛み」はミニマル反復が徐々に展開。arcantus ARC22036 #nml (original post at )
2025-03-17
- 鈴木俊幸「本の江戸文化講義」を読んだ。歴史を政治や大文字の文学からのみではなく、書籍の出版とその読者という広がりを通して見ることで根底にある流れをつかもうというアプローチ。その視点からは従来の文学史で無視されていた戯作や草紙、さらに『経典余師』とか『幼学便覧』といった当時のベストセラーの重要性や江戸時代の文化の厚みがうかびあがる。蔦屋重三郎はじめ江戸の書肆に関心があって読み始めたのだが、これは面白かった。著者の主張がかなり全面に出て語り口もずいぶんくだけていると思ったら、パンデミック時の講義資料が元になっているということでなるほど (original post at )
- 腕白の走る空かな涅槃吹 (original post at )
- New "mul" term language code on Wikidata lists.wikimedia.org/hyperkitty/list/wiki... 複数言語のラベルの煩雑さを解消するデフォルト言語=rdfsl:abelの言語タグとしてmul(多言語)を用いる=が正式リリース(1/28付のメモ忘れ。3年半ほど議論)。SPARQLのwikibase:labelで"[AUTO_LANGUAGE],mul,en"として使うなど re: twitter.com/cm3/status/1901400803996549187(☞参照) (original post at )
2025-03-16
- 龍池の鏡にふるや雪柳 (original post at )
- ソフィア・グバイドゥーリナの「オッフェルトリウム」を、ギドン・クレーメル+シャルル・デュトワ+ボストン響の演奏で。バッハ“音楽の捧げもの”の主題がウェーベルン風の音色旋律で始まるとそれを独奏Vnが鋭く遮りさらに主題が両端を1音ずつ切り詰めらつつさまざまな技法と音色で自在に変奏されそしてまた復活していく。「T.S.エリオットへのオマージュ」はCl+Fg+Hr+弦5の八重奏にSopを加えての7楽章。弦、管、声、Pizz弦と楽器群を変えながら5楽章で全合奏、3,5,7楽章でエリオットの詩による歌、2楽章では自然倍音が駆使される。DG 00028942733626 #nml (original post at )
2025-03-15
- NYTimesからSofia Gubaidulina, Composer Who Provoked Soviet Censors, Dies at 93 木曜日に亡くなったグバイドゥーリナの追悼記事。故郷のタタールや日本音楽に関心を持ち、人と神の間の緊張関係を探求し、自然倍音や微分音やフィボナッチ数列を取り込み、ソ連政府から睨まれた。その音楽は“分断されたスタカートの人生にレガートを与える”ものだった (original post at )
- 灯や小鳥帰る夢のもつれ (original post at )
- 南陀楼綾繁「書庫をあるく」を読んだ。副題が“アーカイブの隠れた魅力”というので手に取ったが、内容は図書館や文庫の訪問記の類で、筆者が主語になっての感想やら案内してくれた人の話をカギ括弧でつなぐというもの。元がメールマガジンの連載だというから仕方ないというかこういうのが好きな人もいるだろうがアーカイブを知る視点からはノイズだらけ。とはいえ第2部の作家遺贈文庫の背景話や第3部の新潮社資料室、日本近代文学館の話は参考になることも多かったのだが (original post at )
- 申告の誤りを発見したが、ぎりぎり提出期限内だったので、保存データから再作成→誤り箇所のみ修正して送信でOK。危なかった(☞参照) (original post at )
2025-03-14
- 春光に壁画の名残語りけり (original post at )
- 滑り込みでようやく訪問したDIC川村は、一昨日国際文化会館との協業が発表されたこともあってか平日なのにかなりの混雑で、駅からの送迎バスは2台出動しても乗り切れない人がいたりロスコ・ルームは入場制限したりギフトショップのレジは長蛇の列だったり。それでも2Fは比較的ゆったり鑑賞できて十分満足。朝出て夕方帰る小旅行の甲斐はあった。しかしこれから月末に向けてどんどん混んでいくんだろうな(☞参照) (original post at )
- DIC川村記念美術館「1990–2025,作品、建築、自然」に行ってきた。どれもレベル高いが101室のキスリング《姉妹》から103のモホイ=ナジ、202&203室はみないい中でポロック《緑、黒、黄褐色のコンポジション》、オリツキー《高み》、ジャスパー・ジョーンズ《パン》ほか連作、ロバート・ライマン《アシスタント》、さわひらき《Souvenir IV》、李禹煥《線より》など。110室の61点全部見たが白髪一雄のリトグラフなどあって驚き。そしてロスコ・ルームは2回計30分ほど過ごし《壁画》群を味わった。圧巻 (original post at )
2025-03-13
- ソフィア・グバイドゥーリナの弦楽四重奏曲を、モリナーリ四重奏団の演奏で。静謐な中に不安や不条理をいろんな技法で織り込んでいく。さらに「BACH主題による反映」、「弦楽三重奏曲」。リジョイスはVnとVcのソナタ。ピアノ五重奏曲は初期作品。グバイドゥーリナが亡くなったとの報を受けて追悼に。以前聴いたATMAの番号が改まったらしい。ATMA Classique 00722056647328 #nml(☞参照) (original post at )
- 水ぬるみ手に掬う大きな景色 (original post at )
- XREAL Oneが届いた。1月の発売時に買うつもりがあれこれぐずぐずしていて今頃に。100インチ級の画面が宙に浮いている感じでこれは見応えある。浄瑠璃とか演劇とか、自室のソファでゆったり見たかったのを実践 (original post at )
2025-03-12
- NYTimesからUkraine Supports 30-Day Cease-Fire as U.S. Says It Will Resume Military Aid 2/28のトップ会談で決裂したものの、ゼレンスキー大統領が「感謝」を改めて表明したことなどから両国の高官協議が行なわれて、ウクライナは米の停戦案を受け入れあとはロシア次第だと。トランプは滅茶苦茶に違いないが、世界がしかたなく振り回されると理想論では動かなかったものも煽りを受けて変化するということは、まぁ (original post at )
- 春の雨きらめきて会う人もなし (original post at )
- ジャパンサーチの水俣学アーカイブ、尼崎市立歴史博物館DA、関ケ原収蔵品DBをRDF化し、SPARQLエンドポイントで公開しました。jpsearch.go.jp/rdf/sparql/easy/?query=SE... またデジタルコレクション、サイエンスミュージアムネットなどを最新に更新しました。これでRDF化済は約2853万アイテム、約15億トリプルとなりました(☞参照) (original post at )
- エルナズ・セイエディの「私のなかの太陽」を、コマス・アンサンブルの演奏で。BCl+Fg+Hr+Vn+Va+Vc+Cbで低いG音の周囲に微分音的ゆらぎというかノイズのような音の帯が。「あらたな海へ」はCl+Accrdでハーモニクスや息音も用いながら長音がゆらゆら変化する。「可能性の予感」はVc+Hpで最低音域の蠢きが時々発火する。「純然たる雪」はCl+Hr+Vcで厚みのある音と孤独な音の交差。「内側のかけら」はFl+Cl+Hr+Va+Cb+Pfにハリー・パーチの作ったカノン(微分音ツィター)を加えて荒々しい低音と内部奏法らのグリッサンドそしてカノンの侘しい反復音。Wergo WER6444-2 #nml (original post at )
2025-03-11
- 坪内稔典「高浜虚子」を読んだ。ひととおりの生涯を追ってはいるが《小説や写生文を書こうとする虚子、雑誌「ホトトギス」を編集する虚子にボクの関心は向かっている》のだそうで、確かに俳論よりもこれらについて触れる部分が多く、また《子規の同門という気分》で《虚子をキミと対等に呼びたいから》ボクという一人称を用いて批判だったり通説とは違う自分の意見を述べてみたりと、なかなか独特の路線で綴られる。それは興味深くもあり逆にまた“小説家”虚子にはあまり興味を持てなかったりするが、“あがめられる”宗匠とは違う《蠅叩を友にした》句を読んだような虚子の実像がたしかにみえる (original post at )
- 散歩を兼ねてオペラシティ「今津景 タナ・アイル」展に行ってきた。2回目。若者たちの力作を見たあとだと技法の確かさというか深度が見えて興味深い。描いた一部を刷毛で引き伸ばして色の縞模様をつくる技法(ドラッギング?)の組み込み方とか。前回あまりよく見ないで通り過ぎたLost Fishシリーズもじっくり見ると味わいがある。細部にこだわった鑑賞ができるのも複数回行けるメンバー制度のいいところ (original post at )
- 草の芽の顔並べたる水絵かな (original post at )
- SOMPO美術館「FACE展2025」に行ってきた。グランプリ齋藤大《キャンプファイヤ》はさすが頭一つ抜けている。審査員特別賞はThe Mp《二千二十五の顔》が細かく作り込まれていて面白い。入選作では木村萌《風をなぜて》が裏打ちのない綿布に流れていく淡い色合い、手塚好江《部屋の中のダイイン》が麻布に膠絵具の盛り上がり、楽嘉怡《遊》が墨+胡粉+岩絵具など、不二《諸行無常》が漆画といろいろ素材を活かす意欲的な工夫。鑑賞者賞には石こう塗料と墨をぶち撒けたような偶然性に顔料ペンで細密な描き込みを加えた松野純子《Ritual》に一票 (original post at )
2025-03-10
- 校庭の動き出す前の蒲公英 (original post at )
2025-03-09
- 鷲巣力「林達夫のドラマトゥルギー」を読んだ。その仕事の柱を翻訳、編集、執筆としてその前に精神形成の過程である幼年から結婚までの時代、また執筆を方法論としての“反語”と変化/持続の2つに分け、これらを方法のもう一つの核である“役割演技”に沿って第1~5幕および各場として構成した。戦時中はデカルト/ソクラテス的仮装/反語的順応主義と敢えて書かない“レチサンス”で抵抗し〈正しさ〉〈聖なるもの〉にこだわって信念に反するものを徹底的に批判し迎合しない。その一徹には共感を覚える。鷲巣さんの的確で整然とした叙述もみごと (original post at )
- ドビュッシーの歌劇「ペレアスとメリザンド」を、シャルル・デュトワ+ヴェルビエ祝祭管ほかの演奏で。ドビュッシー的な旋法というか語法(メシアンがペレアスの和音というVII/Iとか)に満ち、ただぼんやり聴いているだけで私とドビュッシーみたいな世界が広がるというのも老人めいてるがそんな感じ。DG 00028948667932 #nml (original post at )
- 囀に惑いて足の滑りけり (original post at )
2025-03-08
- レイ・リャンの「6つの季節」を、マルコ・フージ+チャールズ・デルーガ+雷身(自身)の演奏で。アラスカの北チュクチ海の水中録音から得られた氷や海洋哺乳類の音を電子処理しVn/Vaダ・モーレのゆっくり蠢く(胡弓を思わせる)即興を組み合わせた不思議な作品。伝統的な中国絵画の静謐なモチーフと北極圏の風景を融合したという。新しい氷ができ、暗闇、夜明け、融合、騒音、開花と季節が移るということになっている。Kairos 0022054KAI #nml (original post at )
- NYTimesからAnselm Kiefer Wonders if We’ll Ever Learn 今日ちょうど80歳の誕生日を迎えるアンゼルム・キーファーの大個展「花はどこへ行った」がアムステルダム市立美術館とファン・ゴッホ美術館で開催されている。1973年から現在までのキーファーの絵画25点、素描13点、映像3点などと、彼が影響を受けたゴッホの8作品が組み合わされる。タイトル引用元が示すように反戦の思いが底に流れ、「今は1933年のドイツのような状況にある」と危惧する。キーファーの作品は政治や特定の世界の出来事を描くものではないが「絵を描くときは頭でなく体で描」き、戦争を知るからこそ「私の体がそれをカンバスに持ってくる」と述べる (original post at )
- 円城塔「コード・ブッダ」を読んだ。コンピュータが誕生し機械語がアセンブラになり高級言語ができ量子コンピューティングや生成AIとなっていくさまが仏陀の説いたことが語り継がれ経典ができ密教や禅や浄土になっていくさまと重ねられ人間があるいは人工知能がコード=情報として宇宙に送られ受け止められたところで再生するというSF的展開が夢物語だったかのように閉じる。素粒子実在論が天台の草木国土悉皆成仏になぞらえられるとか。破綻すれすれの頭でっかちのようでもあり仏教史ガイドを目論む批評エンタメのようでもあり実はチャットボットの創作だったりするのかも (original post at )
- 酒星を巡る旅立に祝杯 (original post at )
- 朝リムジンのターミナルまで二人を送り、シャワーを浴びて新聞に目を通し読書。土曜の昼が一人なのはいつもと同じ。さてどんなに2週間になるのか (original post at )
2025-03-07
- ポウル・ルーザスの「ピアノ・ソナタ第1番」を、レオナルド・ズニカの演奏で。「神曲」に触発された“ダンテ・ソナタ”だそうで力のみなぎる前半と俯いて歩くような後半2楽章。ガブリオ・タリエッティ「悪の嚢」はEギターと格闘するデュオで地獄篇第八圏の第1,4,5嚢を描き、「フランチェスコ・ランディーニの3つの歌」は古風なピアノ曲ながら最後にEギターが加わり、この2曲の3楽章が交互に出現する。レアンドロ・ロー・ビアンコ「ラウシェンバーグによる3つの即興」はEギター独奏でハーモニクスを駆使したりする3楽章。これも副題「ダンテの地獄」というダンテ尽くし。Stradivarius STR37250 #nml (original post at )
- ダニエレ・ヴェントゥーリの「否」を、ミリアム・ガラニャーニの演奏で。ピアニストが"Nan"と呟きながら即興のようなお経のような断片の連なりを奏する。Pf版と電子音響を加えた(空間化ピアノ)長い版が収められている。「アケルナル」はより動きが増して込み入ってくる。こちらは空間化ピアノ版とPf+電子音による架空オケ(打?)版の2バージョン。Stradivarius STR37309 #nml (original post at )
- 蒼天の光を吸えば沈丁花 (original post at )
2025-03-06
- パトリック・ブリングリー/山田美明 訳「メトロポリタン美術館と警備員の私」を読んだ。美術(館)の話というよりむしろ“世界の美に囲まれる場”を題材にした私語りという感じでまぁそれはそれだしエジプト美術部などに無批判でも仕方ない。それでもさまざまな出自やキャリアの人が集まるその“場”ならではの空気やものの見方には味がある。取り上げられる作品そのものはさほど興味は湧かないものの視点はなるほどと頷くのもある。36年前とは随分変わったろうが、毎週のように通ったメトの空気が思い出される妙な遠近感 (original post at )
- 芽柳や揺れて回廊に君の絵 (original post at )
2025-03-05
- NYTimesからNot Time’s Fool: A Rare Version of a Shakespeare Sonnet Is Discovered 結婚式でしばしば朗読されるシェイクスピアのソネット116番が出版された時、イギリスは激動の内戦期だった。新たに発見されたこの詩の初期手書き紙片は、冒頭と末尾がやや異なる。さらに追加された7行は宗教的・政治的忠誠を訴える王党派の主張とも読める。ただ献身を表す言葉は愛にも使われるのであり、これが他者による翻案なのか作者自身の草稿なのかは不明という。いずれにしてもシェイクスピアの言葉は政治的な戦いから結婚式のスピーチに至るまで訴える力を持っていたのだと (original post at )
- 啓蟄の枝にあまたの宝珠かな (original post at )
- 森鴎外「渋江抽斎」を読んだ。伝記的に細かな事象を並べていくと思いきや前半で抽斎は死去して後半に妻である五百が主人公のようになりさらに最後はその子どもたちが順番に。淡々とした叙述ながらけっこう引き込まれる。加藤周一が高く評価していたとのことで山崎正和との架け橋にもなるかなと読み始めての収穫 (original post at )
2025-03-04
- 音もなくしみ返るあめいろの空 (original post at )
- 申告終了。XML取り込みの順序が分からず変なところで手こずった (original post at )
2025-03-03
- 牡丹雪傘をお猪口に掬いけり (original post at )
2025-03-02
- 岩井克人「資本主義の中で生きるということ」を読んだ。24年ぶりの著書だそうで、本職たる第5部「時代を超えて考える―『貨幣論』以降の研究から」はさすがに中身も濃くフリードマン流の新自由主義批判や会社・法人論、信任論はよく整理されて分かりやすく、第7部で師小宮隆太郎の追悼文の中で問答として解かれるそれらの考え方は興味深い。最初の方の書評や文化論は半端な感じだが第6部の鴎外や漱石について書かれた文を読むとそれは新聞の字数のせいなのだろう。誠実さが伝わってくる本 (original post at )
- 幻を何につつむや木の芽時 (original post at )
2025-03-01
- ウィリアム・マッカスキル/千葉敏生訳「見えない未来を変える「いま」」を読んだ。未来の世代の利益を守るために私たちのすべきことはずっとたくさんあるという“長期主義”なる倫理学を説く。その考え方はよいとして、大雑把な(良く言えば簡潔な)過去の要約と誰それの説ではこれは何%の確率で云々という未来予測を大量に列挙して、だから現在の我々は“よいこと”をすべきだという長話は、こういうのに感心する人もいるかも知れないから否定はしないが、ふわふわでとてもじゃないが。気候問題解決のために原子力を擁護するのはよいことだそうで自身は大きな道徳的決断でベジタリアンになったと。まぁそういうわけだ (original post at )
- 浅縹を着て花もなき山桜 (original post at )
- 大阪市立美術館「What’s New」展に行ってきた。リニューアル記念の特別展だそうだが1Fは博物館という感じの品々で外れだったかと足早に通り過ぎるも2Fは《断崖飛帆図》から大型の《湖堤春暁図》《巫峡雲濤図》など中国書画の第3会場そして曽我二直庵《山水人物花鳥図押絵貼屏風》を経て福田平八郎《山桜》に出会って大満足。山桜は何度も戻っては前に座り込んでいた。最後の《羽人》も人気 (original post at )
2025-02-28
- 春色の光に囲まれて白 (original post at )
- 大阪中之島美術館「Space In-Between:吉川静子とヨゼフ・ミューラー=ブロックマン」に行ってきた。小さな正方形を塗り分けて立体的に前後させながら並べたりグラデーションの格子の真ん中が空白になったり。ローマのシリーズ、また《緑色の地からのエネルギー》など。シンプルながらなかなか。ミューラー=ブロックマンはトーンハレの演奏会ポスターなどがあってちょっと違う意味で興味が (original post at )
- 国立国際美術館「ノー・バウンダリーズ」に行ってきた。半分近くはビデオインスタレーションで無理やりアートするという感じも多かったが、マイク・ケリーの「カンドール」シリーズの都市模型が素材混合で面白い。ゴミや廃品素材という中に三島喜美代があるのはまぁどうか。コレクション展「Undo, Redo わたしは解く、やり直す」は織ったり編んだりというテーマのようで塩田千春がいたり竹村京とか清水晃とかなかなかみごたえあった (original post at )
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