前のメモは昨夜の議論の勢いで書いちゃったのだが、いまひとつすっきりしない。これだと、仕様制定のややこしさばかりが前面に出て、むしろRSS 1.0は面倒なものという印象じゃないか。言いたいのはそんな話じゃなく、RSS 1.0はもっと広い応用のできる、可能性のあるものということなのだ。
RSSはサイトのコンテンツ(ページ)の要約情報を配信するものとして出発したが、1.0でRDFとしての形を整えたことで、「サイト」に限らない、様々なメタデータのコンテナとして機能することが可能になった。たとえば、いま写真/画像メタデータの実験としてつくっている東京ランドスケープとか画像アノテーションギャラリーというのは、それぞれの写真についてのメタデータをRSSの枠組みを使ってまとめたものだ。
これらのRSSは、デフォルトのスタイルシートで、地図を表示したりアルバム風に仕立てたりという視覚表現を付与してはいるが、実際の中身はただのRDF/RSS。対応する「ホームページ」というものは存在しない。RSS 1.0を利用して「メタデータの集合体」を表す時、そのchannel要素はやはりRSS自身を示す必要があり、そうすることで、RSS 1.0の柔軟な可能性を生かせるのだ。
RSSについてはこんなことを考えていたわけだが、やっぱり、内容を吟味する時間なく書き込んでいくメモというのは、難しいね。