Leo SauermannのRDFブラウザに関する記事で取り上げられていたRDF Gravity (RDF Graph Visualization Tool) が面白い。先日のWelkinと同様、RDFのノードとアークをグラフィカルに表示してくれるJavaのツールだが、こちらはかなり作り込まれていて、完成度は高そうだ。
ノードをタイプごとに異なるシンボルで表現したり、自由に動かしたりスクランブルできるというのはもちろん、アークのプロパティラベルをON/OFFできるのは便利だ。日本語もちゃんと通る全文検索もある。特に興味深かったのは、RDQLを使ってトリプルを絞り込むと、そのパターンにマッチしたグラフだけが表示される機能。上図のFOAFデータは、グラフ全部を視覚化するとごちゃごちゃになって何が何だか分からなくなるのだが、この中から本人のfoaf:nameとfoaf:interestおよびfoaf:knowsで結ばれた知人のfoaf:nameだけをSELECT(画面右のRDQL欄の検索式)した結果、なんとか関係が分かる程度にすっきりしている。
RDFスキーマを読み込ませると、サブクラス関係などは異なった矢印で示される。さらにOWLなら、クラスやプロパティも特別なシンボルで表され、インスタンスなどの情報を見ることができるという具合に、なかなか凝っている。
このツールは、9月末にrdf-interest MLでアナウンスされていたのだが、Leoの記事を読むまで見落としていた(何しろあの頃は、1週間に100件もの投稿があったのだ)。若干動作が重いものの、ドキュメンテーションも一通りあって、いろいろ試してみると楽しい。
- RDF可視化ツール:Welkin (2004-11-11)