6月13日にDC Usage Boardからコレクション語彙のプロパティを採用するという決定がアナウンスされていた。Dublin Coreのdctermsの名前空間に、コレクションの取得に関するプロパティaccrualMethod
, accrualPeriodicity
, accrualPolicy
の3つを加えるというもの。合わせて提案されていた、これらに対応するスキーム要素に関する決定は先送りされたようだ。
3つのプロパティは、図書館などのコレクションに新しいアイテムを追加する際の方法、頻度、方針を記述する。ユーザーが自分の目的にあったコレクションをさがす時に、その内容や主題などの情報とともに、どんな頻度でどんな形でコレクションが追加されているかを知ることで、より適切なものを見つけるといった使い方が想定されている。
コレクション語彙は、提案中のコレクション・タイプやスキーム要素と組み合わせて、あるコレクション全体をリソースとして記述することを目指している。例えば、WWWカンファレンスの写真とその注釈を集めようというw3photoプロジェクトなら、こんな具合に記述することが考えられている模様。
(例)
<dct:Collection rdf:about="http://www.w3photo.org/photos/"> <dc:title>W3Photo - A Semantic-Photo History of the IW3C2 Conferences</dc:title> <dc:type rdf:resource="&cld;CollectionStillImage"/> <dcterms:accrualMethod
> <dcterms:Donation> <rdfs:label>Donation</rdfs:label> </dcterms:Donation> </dcterms:accrualMethod> <dcterms:accrualPeriodicity
> <dcterms:Annual> <rdfs:label>Annual</rdfs:label> </dcterms:Annual> </dcterms:accrualPeriodicity> <dcterms:accrualPolicy
> <dcterms:Active> <rdfs:label>Active</rdfs:label> </dcterms:Active> </dcterms:accrualPolicy> </dct:Collection>
実際には、コレクション・タイプはまだ草案だし、スキーム要素は先送りだから、この通りになるとは限らない。それに型付きノード要素としてスキームURIを使ってさらにrdfs:label
を加えるのがいいかどうかは難しいところで、現実には
<dcterms:accrualMethod>Donation</dcterms:accrualMethod>
と単純にリテラルで書くことになるかも知れない。
コレクション語彙というのは、基本的には図書館などでのニーズが高いと思われるが、個人であっても自分のCDコレクションや趣味の収集品などを記述するのに使ってみると面白そうだ(今回の3つのプロパティは、あまり関係ないかも。使ってもいいけど)。