スメタナ「わが祖国」

97年10月にスメタナ「わが祖国」がVirgin veritasから発売されました。国内盤もほぼ同時に発売。


このCDについて

96年5月のプラハの春での演奏以来、待ち望まれていたロジャー・ノリントンとロンドン・クラシカル・プレイヤーズによる「わが祖国」がようやく発売されました。録音はプラハの春の直後にロンドンにて。伝統的なチェコの指揮者たちによる情熱的な演奏とは違う、透明感溢れるスメタナです。これを物足りないという人もいるでしょうが、やはり私はこういうスメタナを聴きたかった。

『レコード芸術』97年11月号には珍しくこの演奏が詳しく取り上げられています。吉村渓氏が、ちょうど同じ時期に発売になった小林研一郎+チェコ・フィルによる「わが祖国」と対比する形で、このCDも解説しています。透明な美しさは認めつつも、「思い入れ」や「共感」の不足がご不満の様子でした。しかし、主観的な話は別として、客観的なアナリーゼはしっかりしているので、参考にはなります。

今回は編成表が掲載されていません。時間ができたら、プラハの春のビデオから、楽器編成を調べてみたいと思います。ライナーノートによると、弦楽器46人の編成ということです。

今回の演奏ノートはずいぶんあっさりとしているので、以下のインタビューなども合わせてご覧ください。

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