Planet masaka
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2026-07-15
- さらに時間があったので大阪市立美術館「水滸伝」展に行ってきた。国芳の《通俗水滸伝豪傑百八人》全74図からはじまって趙浙《清明上河図》燕文貴《江山楼観図》などの絵画、水滸伝関連の古書や陳洪綬《水滸葉子》なるカードゲーム、さらに八犬伝ものとか白髪一雄《梁山泊》とか北方謙三の原稿とか古今の水滸伝勢揃いという豪華版。時間配分的にもちょうどよかったが、ちょっと欲張り過ぎでふらふらになった (original post at )
- あべのハルカス美術館「ゴッホの跳ね橋と印象派の画家たち」に行ってきた。ヴァルラフ=リヒャルツ美術館の所蔵展ということで時代を追って42名の画家の70点がバランスよく並んでいる。入り口付近「印象派前」あたりは人が多くてゆっくり鑑賞できない感じだったがさっさと通り過ぎて、マネ《アスパラガスの束》モネ《アニエールのセーヌ河》シスレー《ルーヴシエンヌ近郊》モリゾ《立葵と子ども》セザンヌ《梨のある静物》ゴッホ《跳ね橋》と見るべきものを見て満足 (original post at )
- ICHION CONTEMPORARY「横溝美由紀 Landscape 水の記憶 交差する視線」に行ってきた。大工道具の墨つぼのように絵具を施した糸をカンバス上で弾くという手法で細かく交錯する線だったりグリッドだったりという画面を作り上げる。カンバス地を削って白線を縦横に引いたveil M050.019.2016は光の方向によって盛り上がった絵の具の影が変わり面白い。ギャラリーの方に丁寧に案内していただいて充実した鑑賞 (original post at )
2026-07-14
- 大阪中之島美術館「驚異の部屋の私たち、消滅せよ。— 森村泰昌・ヤノベケンジ・やなぎみわ —」に行ってきた。プロローグの《私たちは、それぞれに旗を掲げる。》は3人によるスポーツカーなど。第1室はヤノベケンジ「博覧会は子供の領分」でさまざまな宇宙猫などがぎっしり。人気も高い様子。第2室は森村泰昌の《M式・大阪八景》で特大映画ポスター的扮装自撮り画。少しのんびりする。第3室やなぎみわ「黄泉平坂」はイザナミとイザナギが桃の木の下で別れたり国造りの謡映像でかなりシリアスに迫る。第4室はそれぞれの最新作でヤノベの短刀の拵《八卦連環》など。第5室《消滅美術館》は白のみのキャンバスや舞台でパフォーマンスは見送り。全体としてなかなか充実していたように思う (original post at )
2026-07-13
- ティム・ブレイディの「弦楽四重奏曲第3~5番」を、ウォーホル・ダーヴィッシュの演奏で。第3番はCの伸びやかな音に始まる調性的な断片の周りに荒々しい動きや逆に民謡的な要素が絡みついていく。第4番はFから始まるゆっくりした十二音技法的な長いユニゾンのフレーズのあと少しずつ異質な音が混じりはじめやがて微分音が導入されたり一時的に激したりしながら謎めいて終わる。第5番はスケルツォ的な動きのI、不安定な歌謡のII、グリッサンドを多用する舞曲のIII、神秘的な中により朗々とした歌が現れるIV、曲頭の要素やIIIのグリッサンドがミニマル的反復と響きで畳み掛けるV。いろいろとよく効果が計算されている感じ。Leaf Music LM293 #nml (original post at )
- アルバン・ベルクの「室内協奏曲」を、デニス・ラッセル・デイヴィス+ジャーマン・ウィンド・ソロイスツの演奏で。13管の室内オケとの協奏曲で、シェーンベルク、ベルク、ウェーベルンの名前による主題から変奏曲の第1楽章がほぼPf、アダージョの第2楽章がほぼVnのみの独奏、第3楽章はいろいろ入り乱れる。ハンス・ゲオルク・プリューガーの「メタモルフォーゼン」も同じ13管+Pf+打とVn協奏曲で、うねうねと動く神経症的に並べられた音の間をヒステリックな独奏が縫う。何だこれ。Bayer Records BR100036 #nml (original post at )
- 虫採りにぶらぶらと行く白帽子 (original post at )
- 錦田愛子「パレスチナ/イスラエルを読み解く」を読んだ。第一次対戦前後に遡ってパレスチナ地域の問題を整理し、宗教的対立ではなく外部から持ち込まれたナショナリズムに端を発し、周囲を的に囲まれているというイスラエルの脅威認識が根深いことなどを示しながら、トランプの関与という最新状況まで、基本事項を根拠文献とともに丁寧に示す。多少聞いたことがある話も含まれるとは言え多くは表面的にしか知らなかったことで、こうして体系的に問題を把握できるのはとても重要。コラムもそれぞれ興味深いが章の途中だと話の流れが遮られるのが惜しい。あと電子版欲しい。二民族二国家案の問題点もなるほどではあるが、どんな背景を考慮してもイスラエルの行動は正当化しがたいと思うぞ (original post at )
2026-07-12
- 六つ音でフーガ数えパイナップル (original post at )
- 曇天でそれほど気温は上がらないが蒸し暑い。アブラゼミにミンミンゼミも加わって鳴きはじめいよいよ夏 (original post at )
2026-07-11
- 夏豆をつまんで六つの点を打つ (original post at )
- NYTimesからMuseum Spreads 800 Pounds of Peanut Butter in Tribute to Dutch Artist ボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館デポ(公開収蔵庫)で、先月亡くなったウィム・T・シッパーズによる「ピーナッツバター・フロア」インスタレーションが行なわれている。25平方メートルの六角形の面にピーナッツバターをむらなく塗るという、パロディにして新しい視点の芸術で、子供たちにも人気だという (original post at )
2026-07-10
- カイヤ・サーリアホの「ピアノのための前奏曲」を、トゥイヤ・ハッキラの演奏で。歌曲集『4つの瞬間』の第1曲を基にした小品でCis-Dの反復に壊れそうな細かな装飾がほどこされていく。「アラベスクとアダージョ」はティンゲリーの彫刻に触発されたより力ある音。「デリカート」「バラード」「猿の指、ベルベットの手」もピアノ小品。「夢の中で」はプリペアドPf+Vcの前衛的技巧。「フォール」「秘密の花園II」はチェンバロを用い、前者は電子音との組み合わせで幻想のトリル、後者は呼吸音のテープが時に激しい鍵盤を包む。Ondine ODE1469-2 #nml (original post at )
- 梅干しが苦手だという漢の顔 (original post at )
- 連続真夏日によりエアコンを除湿でとりあえず始動。今年は5末頃に一度動かしたが、その後けっこう涼しい梅雨が続いたので例年より遅い (original post at )
2026-07-09
- 夏空を行くラッパ超絶技巧 (original post at )
- コンポージアム2026「イェルク・ヴィトマンの音楽」を オペラシティで。オケは都響。1曲目「アルモニカ」はグラスハーモニカとアコーディオンを前面に多彩な打楽器をまじえて精妙で複雑な響を連ねる。2曲目「アド・アブスルダム」はナカリャコフの超絶技巧Tpと小編成精鋭オケが猛烈なテンポで無窮動やら交互Pizzやらを繰り広げさらにストリートオルガンまで爆走するスリル満点の疾走。後半「バビロン」組曲はオペラからの抜粋でワルツや行進曲もどきから爆音までさまざまな曲想が目まぐるしく入れ替わる。4管編成のfffは2FC1-23席でも飽和してしまいVnソロの高音も良く聞き取れなくなるがちゃんと鳴るところはまずまず面白かった。f程度までならバランス良いし素直なフレーズではベースもよく聞こえ、ホールのキャパシティなのかも (original post at )
2026-07-08
- NYTimesからReview: The Starriest Young Maestro Plants His Flag in Opera クラウス・マケラとパリ管によるエクサン・プロヴァンス音楽祭でのR.シュトラウス「影の女」が、爽やかで無駄を削ぎ落としきらめきに満ちた演奏だったとの評 (original post at )
- 感興と梅酒の余韻残る朝 (original post at )
2026-07-07
- 10年ぶり位で集まった顔合わせ。とても楽しく充実した時間をありがとう (original post at )
- 七夕に懐かしさ並べて語る (original post at )
2026-07-06
- ひる顔の愛おしむ小さな車輪 (original post at )
2026-07-05
- 細川俊夫の「セレモニー」を、マリオ・カローリ+ハーグ・レジデンティ管+準・メルクルの演奏で。Fl/AFl/Piccを持ち替えての独奏が呪術師的役割で自然/世界を表すオケとアニミズム的儀式を交わす。「二人静―海から来た少女」は能に基づき平田オリザが脚本を書いた1幕オペラで、静御前の霊が地中海に漂着した難民少女に宿るらしい(ただし前者は能謡、後者はSopで別)。演奏はいずれも上質。Naxos 8.574656 #nml (original post at )
- 百合の花を抱き海から来た少女 (original post at )
- TheAtlanticからThe Dictator in His Labyrinth モスクワで事態が緊迫するとプーチンはしばらく姿を消す傾向があり、ウクライナがドローンで反攻を強めてからこうした「休養」が何度か見られる。月曜日のインタビューでは燃料不足などの問題には退屈そうにする一方で戦況についてはいまだ熱心だったが、ロシア国民の81%が明日にも戦争が終わることを望んでいる (original post at )
- 山崎正和「装飾とデザイン」を読んだ。造形には機能に基づいて全体の基本的な形を計画・統一する“デザイン”と過剰なものを付け足す“装飾”があるということを、古代エジプトやギリシャに遡って確認し、それが現在にどうつながっているのかを説く。というのだが、古い時代の話は「のはずである」「にちがいない」が連発されて、いや著者の頭の中では当然なのかも知れないが本当なの?というところが論拠なしだとまたもやそれって○○でしょ的。さすがに近代に入るとフィードラーとかコリングウッド、ペヴズナーなどが参照されるが現代の芸術を相手にしても新しい理論が踏まえられることもなく、で結局はそりゃそうだろうという以上のものは読み取れなかった。大学院の放送講座の講義ノートをもとにしたというから、流れを紹介する概論と思えばよいのかも知れないが (original post at )
2026-07-04
- タン・ドゥン「茶は魂の鏡」をサントリーホールで。白スーツのオケに3打を準独奏とし、2Hpを挟んで中央に回転舞台を設えている。陸羽の『茶経』を巡って王女の弟と恋人が争うという話を回想の形にして前後に僧院場面を置く3幕だが、クライマックスとなる部分がだらだら続く上に最後に10年後の京都に戻るダメ押しで締まりない。音楽はシンプル/そこそこだが打の効果はともかくオケまでPAだらけの水増し音に声はほぼ(?)肉声でアンバランスなこと甚だしい。これでは“ホールオペラ”の意味なくまるで小さくまとめた宝塚みたい (original post at )
- 梅雨の茶に水増す音のあわれかな (original post at )
2026-07-03
- 巫女を呼ぶ宇宙の口に牛かわず (original post at )
- N響Music Tomorrow 2026をオペラシティで。我妻英「管弦楽のための《祀》」は尾高賞受賞作品で遠野物語に発想を得たという掛け声などあるがffが飽和して金打しか聞こえない。2F1列3でもこんなものか。杉山洋一「夢へのきざはし」は中音域の音色、特に木管が珍しい味だが936人の赤ん坊の名前を7進法の数字に読み替えて作ったというがどういうことか聞き取れず。ピエルルイジ・ビローネ「ボッカ・コスモイ」はグループ分けされたオケとその中に入った独奏女声+Trbと。グリッサンドを多用する弦(このCbは我妻作品と違って聞こえる)に硬質な打がアクセントを添えて波のごとく寄せては返し、途中から出てくる声はマイクを通した巫女のようでTrbは牛蛙みたい。どうやって収めるのかはらはらしたが終わってみれば一つの絵巻か (original post at )
- オースティン・ウリマンの「ロスト・ワン」を、ジャック四重奏団の演奏で。微分音で隣接する音がポルタメントで下降したりしながらゆっくり変化していく。「脱出権」はさらにPizzやスルポンの厳しい音も加えてより密集する。「ライヴ・ニューズ」は高音域のミニマル反復やノイズのように伸び縮みする音で3章。「レイト・エディション」は速いテンポの刻みでギリギリと攻めるがやや煩い。最後に付録としてケージの「トーテムの祖先」のSQ編曲版。Sono Luminus SLE-70037 #nml (original post at )
2026-07-02
- ラヴェルのピアノ曲全集を、チョ・ソンジンの演奏で。しなやかで柔らかいタッチが音楽にマッチして心地よい。「鏡」「クープランの墓」など、こんな響きあったっけと発見するほど。協奏曲はオケがいまいちなところがあるが、ト長調と左手の両方が収められており、独奏曲と合わせたっぷり堪能できる。DG 00028948668281 #nml (original post at )
- 坂部恵「仮面の解釈学」を読んだ。素顔だけでなく仮面も〈おもて〉であるということをソシュール、デリダ、レヴィ=ストロース、フロイト、ラカン、和辻哲郎をはじめさまざまな論を縦横無尽に引いて組み立てていく。〈おもて〉をシニフィアンとか内―外の二元論ではなく述語面としてとらえるとか固有名詞とペルソナとか、Seinの訳語としての存在から日本語をSP的な欧米伝統論理よりもP(a,b,c)的な述語論理でとらえるとか。言葉のこだわりが尋常ではなく語源に遡っての考察に気圧されるが、IV「しるし・うつし身・ことだま」の特に富士谷御杖による言霊論は現代語訳無しで攻められるので辛かった。読み応えあるも手強い (original post at )
- 石竹のそよぐ宇宙エーテル体 (original post at )
- 府中市美術館「松本陽子 宵の明星を見た日」展に行ってきた。荒野の光1987-1995と第されたピンクのアクリル画の部屋が圧巻で、《光は荒野のなかに拡散しているII》《振動する風景的画面III》など雲に包まれているような光が生まれてくるような。初期絵画ではやはりアクリルに目覚めた《自然のなかの形象I》から。気韻生動2003–2010では薄淡い白の広がる《宇宙エーテル体I》。油絵の緑はあまりピンとこなかったが最新作はインタビュー映像で幻の植物が語ると述べられていた《植物に視つめられる私》など青に繊細なタッチの白い線模様。充実していて3周した。コレクション展は前回の続編「牛島憲之の世界」が響いて《邨》など (original post at )
2026-07-01
- 短調の鏡の中のねじればな (original post at )
- NYTimesからIn A.I. Boom, Internet Castoffs Get a New Life イタリアのベンディング・スプーンズ社はAOL、Evernote、Vimeo、Issuuといった良い製品と顧客基盤を持ちながら埋もれてしまったネット企業を買収して徹底したリストラと絞り込んだ戦略で価値を取り戻している。AOLは今でも月間3000万ユーザーがあるのだという (original post at )
2026-06-30
- リチャード・フェスティンガーの「むかしむかし…」を、カレッジ・ニュー・ミュージックの演奏で。Vn+Vc+Pfのトリオで無調ながらしっとりした情感とソナタ形式に準じる構成を持つ不思議な魅力の3楽章。「隠された春」も味のあるつくりでFl/AFl+Ob/Ehr+Vn+Vc+2Guitでマンドリンも持ち替えで入る音色が魅力的な単一楽章。「巡礼へ」はBCl+Vcで渋く重心が低いところからうねりつつ昇る。「風の歌」は木5で細かな運動を持つ短い急緩急の3章。「祈り」はOb+Cl+BCl+Fg+ASaxというリード楽器五重奏であまり音色には魅力がないが面白い動きが組み合わされる。New Focus Recordings FCR441 #nml (original post at )
- 緑跳ぶ遊びの庭に蝉生る (original post at )
- 向いの木立で蝉が少し鳴いた(☞参照) (original post at )
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