Planet masaka
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2025-05-05
- 宇野常寛「庭の話」を読んだ。グッドハートのAnywhereとSomewhereな人々の分断からアーレントのグレート・ゲームをとくに現代のSNSによる自己承認に結びつけ、そこから自由になるための手がかりとしてクレマンの「動いている庭」を取り上げ、その条件を「ムジナの庭」などの実践や國分功一郎や吉本隆明や坂口安吾を引いて考えていく。が結局「庭」的な場所を設けても限界があるとしてまたアーレントに戻ってその制作(Work)の快楽を知るために労働(Labor)と行為(Action)の両側からアプローチするという。各論は広がりがあって面白かったが最後はやや苦し紛れの感じも (original post at )
- 動く庭を走回るこどものひ (original post at )
2025-05-04
- 公園を探す親子に風光る (original post at )
2025-05-03
- 両国に若鮎の音はじけたり (original post at )
- CreativeMMCP「人はなぜ、モーツァルトのカデンツァで自由を行使しないのか?」を両国門天ホールで。川崎槙耶+柴山真太朗が、KV488の第1楽章をカラオケで弾いたあとカデンツァ部分をケージやフルクサスや即興+パフォーマンスで独自に構成する試み。作曲家と演奏者の関係においての自由という問題意識で、川島素晴の新作をも組み込みリズムで構成された楽章ではスパッタリングのようにして絵を描いてイーゼルに架けるとか目隠し耳栓手袋で弾くとかポテチを齧る音をライブエレクトロニクスで拡張するとか即興を自動採譜して楽譜を会場に配るとか。最後にディスカッションまで。アイデア先走りの感がなきにしもだが、意欲的で頼もしい (original post at )
- 加治屋健司「絵画の解放」を読んだ。ルイス、ノーランド、ステラらのカラーフィールド絵画について、グリーンバーグとフリードを中心にしたモダニズム批評家との関わり、それ以外の分野の批評家による個展評を通しての位置づけ、ポップアート、ミニマルなどの60年代美術との関係、さらに商品やインテリアデザインというアメリカ文化とのつながりという構成で記述する。前半は論文ぽい雰囲気が濃厚で厳密ながらやや退屈だが、後半、とくにインテリアとの話は面白い。コストの関係でカラー図版がまとめられているのはちょっと不便 (original post at )
2025-05-02
- さと山の歌おいかけて春驟雨 (original post at )
- 阿部幸大「まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書」を読んだ。従来の作文術で出てくるような話もなぜそれでは役立たないかを踏み込んで具体化され、確かに実践的。特にイントロの書き方あたり。若手研究者の自信に裏打ちされた書きぶりは好みが分かれるかもだがこれで手がかりを得られる書き手は多かろう。もちろんすべての文章に当てはまるものではなく、あくまで論文の書き方 (original post at )
- 疲れて力が入らない。ちょっと飛ばしすぎたか (original post at )
2025-05-01
- 春更くや縞模様のひとに見入る (original post at )
- 埼玉近美「メキシコへのまなざし」展に行ってきた。1955年の東博での美術展をきっかけに関心が高まる流れを捉えてその中心となったオロスコやリベラから、メキシコとの関わりが深い福沢一郎、岡本太郎、利根山光人、芥川(間所)紗織、河原温の5人に焦点をあて、埼玉との関わりからタマヨ、トレドらという流れで、資料とともに紹介する。いかにもメキシコ風というのは苦手だが利根山《コーラ族の祭》や芥川の初期作はいける。後者は今年各地で見かけるが後期作品も見られて収穫。あとタマヨの《しま模様の人物》。コレクション展は大浦一志《杉並区…↔普賢岳「再立」》が目立ちアメリカ特殊ではジム・ダイン《植物、扇風機になる》シリーズなど (original post at )
2025-04-30
- 十二音の重ねの響き鐘かすむ (original post at )
- 都響1020定期を東京文化会館で。ミュライユ「ゴンドワナ」は大陸が生まれる響きらしいがちょっとオケが消化不良気味。夏田昌和《重力波》は客席にも配置したバスドラムが冒頭から大活躍で力演だったが細かなグリッサンドはベースには不向き。黛敏郎「涅槃交響曲」はやはり客席に金管と木管のバンダをそれぞれ配し、冒頭でステージとバンダが鐘を模した3つの和音を順に奏でてそれがずっと底流にあり、偶数楽章で声明のような男声合唱が加わる。どの楽器も大半が同じ音ばかりではなかったかという感じだがそれが逆にじわじわと大きなパワーに。どれも演奏会場でないと聞けない味わいでした (original post at )
- NewYorkerからOne Hundred Days of Ineptitude 8年前のトランプは権威主義的を目指したアマチュアで失敗したが、それで終わりではなかった。4年の空位のあとに戻ると報復をインスピレーションの源とし、最初の100日で驚くべきと同時に予測もできた失敗の数々を記録したが、ここ数週間、街頭や法廷でトランプに反対する心強い兆しが見えてきた (original post at )
2025-04-29
- 春林に鼻歌の呼ぶ残香かな (original post at )
2025-04-28
- 雛菊が開いて食卓に集う (original post at )
2025-04-27
- 若草に横顔のほのかに映る (original post at )
- NYTimesからBritish Art in a New Light イェール大学の英国芸術センターがそれ自身芸術とされる建物の保全のための2年間の休館を経て3月にリニューアルオープン。ロビーの現代作品展示ではトレーシー・エミンの個展が開かれ、3Fのターナーの作品と呼応する (original post at )
2025-04-26
- とおり雨過ぎて破顔の草若葉 (original post at )
2025-04-25
- かみの音や耳を澄ませば春の宵 (original post at )
- みのりて「共鳴するアイデンティティ」をティアラこうとうで。マリーナ・ホルコワ「ア・プリオリ」はFl+Vc、マカヒス「d:ua:tad:ua:taスタディ」はMS、マガリャエス「ミグラシオン」はVcでどれもノイズや遊び、ベンジャミン・パターソン「ペーパー・ピース」に至っては楽器無しで紙を破ったり振り回したりというフルクサス。後半オーニャ「5つの歌より」はMS+Vc、渡辺裕紀子「見えない世界のための子守歌」は唯一のトリオで新作初演、レミニック「眠りながら語る七つのモノローグ」は歌いながらのFlとどれも全く普通の音はなくしかし面白い。アンコールが渡辺編のシャンソンで初の真っ当な音w (original post at )
- パナソニック汐留美術館「オディロン・ルドン」展に行ってきた。1882~83年の白黒石版画集は眼玉が印象的。95年の《曙の乙女》あたりからのパステルはふわっと混ざり合う色彩が魅力だが人が入ると宗教臭さが出てくるのはなぜか。「花瓶の花」シリーズはたぶん良いものだと思うがあまり興味湧かない。1897年の《ベアトリーチェ》が淡くシンプルな色で結局これを何度も繰り返し観た (original post at )
2025-04-24
- 燕子花に我をわすれて鹿威し (original post at )
- 根津美術館「燕子花図と藤花図、夏秋渓流図」に行ってきた。光琳、応挙、其一の国宝と重文の大金屏風が豪華に並べられてさらに曽我宗庵とか海北友松の水墨画もあり、点数は限られているものの見応え十分。平日でもロッカーがほぼ埋まるほどの混み具合だったが、ソファに座って眺めているとときどき視界が開けて全体を堪能できるレベルだったので早目に行って正解。庭園でもカキツバタが咲き始めていて両得 (original post at )
- ファーガス・マカフリー「アンゼルム・キーファーTwo Paintings」に行ってきた。タイトルの通り《E. T. A. ホフマンのために》と《彼は水から蛇を呼び出した》という巨大な絵画2点のみの展示。前者は金がふんだんに使われ、後者は深く沈む藍色をベースに、素材が荒々しくむき出しの力で迫ってくる。後者の反対側の壁にはレンミンカイネンとIchlangen(私+蛇の造語?)と書かれていた。カレワラなつかしい (original post at )
2025-04-23
- NYTimesからMany Cultures Borrow. Japan Transforms. 漢字にその読みからつくった仮名をまぜて文を書くように、日本の文化は外国のものを自分たちに合わせて取り入れる。日本固有と思われている寿司もメコン川流域の農民の発想に原点があるし、茶席の流儀のいくつかはカトリックのミサに由来する可能性があると聞けば驚くだろう。ディズニーに影響を受けた手塚治虫のジャングル大帝がさらにライオン・キングになるというような逆輸出の例もある (original post at )
- 春雨の精と輪になるみどりかな (original post at )
2025-04-22
- 鈴なりに卒寿こと祝ぎ花水木 (original post at )
2025-04-21
- 風の歌に心あずけて躑躅丘 (original post at )
- グレツキの「失楽園」を、ヤロスラフ・シェメト+シレジア室内管/フィル+ドゥゴシュ夫妻の演奏で。2Flの協奏曲で全体は民族的味付けの調性的な緩急緩の3楽章だが、冒頭に出てくる四分音ピアノ(?)の上昇が魔術的世界を導き終楽章はそれが下降する。「フルート協奏曲第2番は弦楽オケとの緩急緩急の4楽章で最後は冒頭に回帰する、なんというか分かりやすい。DUX2110 #nml (original post at )
- 池辺晋一郎の「雨のむこうがわで」を、上野信一+フォニックス・レフレクションの演奏で。4打の硬質な音に掛け声が混じって躍動する雨の景色。「サファリI~III」は6打で多彩な情景、「テンテンイダテン」は10打で推進力のあるリズム。「バイヴァランス VII」は2打が対話し、「ティンパニは語り、そして呼びかける」はペダルを駆使した独奏。「木のあゆみ」は柔らかな、「樹の心」は深々としたMrmb独奏。ALM Records ALCD-7300 #nml (original post at )
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