Planet masaka
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2023-05-30
- リネ・チェルンホイの「人間性を失ったもの」を、ポール・ヒリアー+シアター・オブ・ヴォイシズの演奏で。シャルロッテ・サロモンとアルフレッド・ウォルフソン、オスカー・ココシュカとアルマ・マーラーという両大戦間の4人の芸術家の極限状態を描くア・カペラ劇。喜びや光が扱われる場面もあるが全体に厳しいシリアスな表現。標題はenTmenschT。Dacapo 8.224739 #nml (original post at )
2023-05-29
- 茉莉花の空に映れる雫かな (original post at )
- なんとなく見ていたニコ美(タイムシフト)の東京都写真美術館コレクションで畠山直哉のSlow Glass/Tokyoシリーズが紹介されていて、ガラスの水滴に無数の東京タワーが逆さに写っているのがインパクトあった。これは訪れて鑑賞しなくては (original post at )
2023-05-28
- 小林昌樹「調べる技術」を読んだ。驚くような方法があるわけではないが手順を言語化して手がかりとなるような名前を付けることでその技を使えるようにするというのは確かにそうだな。内容とは関係ないがときどきやや嫌味っぽい感じがあるのは反骨といえなくもないのかもだが (original post at )
- 留守部屋の主も帰ってきて音響関係の本の話などしてくれた。もう一人の主は今が一番大変な時なのだということで力にはなれないが応援 (original post at )
- 夏場所や緑とともに帰る主 (original post at )
- 夏場所は照ノ富士が復活優勝、朝乃山は帰り入幕で12勝、関脇も力強く見応えありで、こうでなくてはの千秋楽 (original post at )
- 沼野雄司「音楽学への招待」を読んだ。「こんな方法でも、こんな対象でも、こんなやり方でもいい、という音楽学ゆえの自由と愉しみを伝える」という序言のとおり、モーツァルト効果や図形楽譜からプロレスの入場テーマまで幅広い興味を基本的には学術的な手順を踏んで扱った7章。最後のアイスラーと非米活動委員会はFBI資料も参照してなかなか読み応えあった。戦後日本の2687作品を実証的に調べたタイトル論は興味深いがやや分析が物足りない。ドビュッシー「海」の旧題と解釈の関係もそうだが、面白そうな展開ながら半端に終わる感じなのはもったいないというかこれからというか (original post at )
2023-05-27
- NewYorkerからHow Warhol Turned the Supreme Court Justices Into Art Critics 先日米連邦最高裁でウォーホルの作品はゴールドスミスの写真の著作権侵害と逆転判決があった件で、2人の判事が反対意見を述べた。流用(appropriation)がフェアユースに当たるかどうかは難題であり、《キャンベルスープ》のようなパロディはすでに法律によって支持されているが、AIのような他の創造物の根拠希薄な再利用をそうみなすことはその限界を示すことにもなりかねず、両判事の意見も砂上の楼閣のようなものだ (original post at )
- 背の星を草間に見るや天道虫 (original post at )
- 散髪した (original post at )
2023-05-26
- 森美術館では帰りに「ヘザウィック・スタジオ」展にも寄ってきた。どうしようか迷っていたが「ワールド・クラスルーム」の最後の方で元気になってきたのでえいとばかりに。予想以上に充実していてプレゼンテーションが美しく、シティビューからの絶景と合わせて豪華な気分。360度回転する椅子《スパン》も楽しかった。さらに勢いで覗いた嶋田美子展「おまえが決めるな」はやや肩透かし(☞参照) (original post at )
- ガラス越し若葉に重ね描く絵かな (original post at )
- 森美術館「ワールド・クラスルーム」展に行ってきた。学校の教科を区分に用いるのはちと辛いとの予感は「国語」「社会」であぁやはりという感じだったが「算数」「理科」はなかなか面白かった。ピタゴラスイッチの大規模版のような《事の次第》、若葉の映るガラスにドーナツを貼り付けたりベン図を描いたりして破壊する笹本晃《ドー・ナッツ・ダイアグラム》など映像作品も興味深いが、全編見ていると時間がかかり過ぎ。杉本博司や片山真妃あたりは分かりやすいものの、多くの作品はコンセプト先行なのでかなり丁寧に鑑賞しないとそれでどうしたとなりかねないのが難しいところ(つまりお腹いっぱい) (original post at )
2023-05-25
- 巣立鳥空を結びて滑りけり (original post at )
- コンポージアム2023「近藤譲の音楽」をオペラシティで。音色音響の絵具箱と化したオーケストラに楽器としての形を与えそれによって音楽を形付ける、という作曲者の意志がどの曲も明確で、ダレることのないプログラムだった。Clの独奏3+群5による「フロンティア」の響きが予想以上に豊かだったり、「鳥楽器の役割」の点を結ぶ弦グリッサンドとスティールドラムの(ややあざとい)効果、「ブレス・オブ・シェイクス」のリズムと「パリンプセスト」の刷毛を塗り重ねるような音作りの対比。前席の落ち着きのない客のため気が散るというのは演奏会ならではの残念なところ (original post at )
2023-05-24
- NewYorkerからYayoi Kusama Turned Art Into a Selfie ツヴィルナー・ギャラリーで展覧会が開かれている草間彌生は、他に例を見ないほど自身の自伝的な言葉で作品を語り自らが生きた体験を訴求の核心とする。それはビジネスであり退屈なものであり、十年ほど前までは批判もあったが、今やそのパズルを指摘する報道もみられなくなった。私たちの嗅覚は麻痺しているのだ、と (original post at )
- 風翔けて届ける文や花あやめ (original post at )
- N-Tripels/N-Quads草案にもQuoted Triples(引用トリプル)が加わったのを見落としていた。構文はRDF-starで示されている通りの<<s p o>>。引用トリプルはそれだけでは言明されないので、言明にはs p o.を別途記述する。両者を同時に記述するショートカット(注釈構文={|s p o|}の形)は含まれない(☞参照) (original post at )
2023-05-23
- フーギ・グズムンドソンの「マリアによる福音書」を、ホルズル・アウスケルソン+ベリト・ノルバッケン+オーフス・シンフォニエッタ+レイキャビセンシス・スコラ・カントルムの演奏で。BClの長い独奏に始まり調性ははっきりしないものの順次進行的な波打ちを伴いながら古いスタイルのコラールが穏やかに奏でられるがところどころで不安な音が紛れ込みSopが美しく悲しくやはり部分的に崩れる福音テキストを歌う。オラトリオの形を取って独奏楽器の瞑想、Sopのアリア、コラールそして劇的な要素も含む福音が組み合わされる。独奏などには面白い旋法が使われたり繊細な工夫はあるが大きな冒険に踏み込むことなく最後は調和的に。Dacapo 8.224736 #nml (original post at )
- 雨に声透きとおる椎落葉かな (original post at )
2023-05-22
- 小満や歌姫と和し声走る (original post at )
- よし、何とかエラーも全て解決して申告書送信完了。納付もオンライン化 :-) (original post at )
2023-05-21
- 叔父の義理の母が100歳を迎えたとのこと。この二三日やや期待外れが続いたので、めでたい知らせがより嬉しい (original post at )
- 罌粟の花夜風に祝い託しけり (original post at )
2023-05-20
- NYTimesからBiden Pays Silent Tribute to Victims of Hiroshima Bomb 広島で開催されているサミットでバイデン米大統領を始めとするG7首脳が原爆資料館を訪問し原爆死没者慰霊碑に献花した。画期的な一歩という評もあるものの核を巡る緊迫した情勢の中で廃絶に向けた新たな動きがあるわけでもない。アメリカにとってもデリケートな問題の部分はあるが、被爆から立ち直った広島を核の危機削減に翻訳できればG7最大のレガシーとなるはずであり、そのためには大統領の積極的関与が必要である (original post at )
- 卯の花や黄帽駆け出す門の前 (original post at )
2023-05-19
- ひと筆の雨聴く波や樟若葉 (original post at )
- 「植島コレクション展」に行ってきた。小規模だがジェイド・ファドユティミ、カタリーナ・グロッセの大作、そして松本陽子《振動する風景的画面》の水面に映るような緑は見応えあり。その前にKeMCoで「さすが北斎、やるな国芳」展 (original post at )
2023-05-18
- メッテ・ニールセンの「一緒に」を、ヌォヴォ四重奏団+ヨナス・フロルンドの演奏で。SQ+バセットクラリネットで、微分音を駆使したくねるフレーズに不協和音や硬質の軋む音が絡み合う。「分かれて」はSQのみで、「単独で」はバセットクラリネットのみで、その要素を奏でる。さらにSQのみで「凍りついた瞬間の概念」はハーモニクスの分散和音やグリッサンド、「1楽章の弦楽四重奏曲」はD音がずっと反復され、「歌の思い出による四重奏曲」はPizzと軟体動物的な線の交錯に押しつぶすような鋸音が乱入する。面白い。Dacapo 8.224745 #nml (original post at )
- えごの花回廊に白こぼれけり (original post at )
- 三田晴夫「同時代美術の見方」を読んだ。毎日新聞に1987~2016に掲載した展評を採録したもので3段組882ページという重量級の資料はとても全部は読みきれないが、拾い読みするだけでも作家の位置づけや時代背景が伝わってきて非常に興味深い。データベース化して作家典拠と結びつけたらすごく面白いことになるに違いないが、いろいろ課題は多いな (original post at )
2023-05-17
- NYTimesからIs Musicology Racist? フィリップ・ユーエルの新著「音楽理論そして音楽をより誰もに歓迎されるようにすることについて」は2020年の記事「音楽理論と白人人種的フレーム」の拡張版で、同じように音楽研究には人種的偏見があるとして、“白人的”なものを懐疑的に、そうでないものを推定有利に扱うべしというのだが、具体的研究対象の例はほとんど示されず社会政治的な意図が優先されている。確かに黒人作曲家を見出すきっかけになるなどもあったが、ベートーベンは単に「平均以上」で白人エスタブリッシュメントに畏敬されているだけなんていう主張はどうなのか (original post at )
- 黒揚羽とけ込む仮装電車かな (original post at )
- 朝刊で紹介されていたハリー・ポッターのラッピング電車がジムの前を往復するのを見てみなで盛り上がったり(☞参照) (original post at )
- FPWD: Update of the RDF/SPARQL spec. towards v1.2 w3.org/blog/news/archives/9906 RDF-star WGから改訂仕様の初草案16件。RDF-starに直接関係するのはConcepts & Abstract Syntaxに加えられた1.3 Quoted Triplesで、他の仕様は今のところセキュリティ/プライバシー/国際化に関する追加・整理など(☞参照) (original post at )
2023-05-16
- 野島直子「ラカンで読む寺山修司の世界」を読んだ。高校時代の俳句やその改作を含めた句集をエディプス的精神分析で扱い、映画や演劇をアルトーとラカン理論の再評価と合わせて読み解いていく。俳句/短歌については分かるもののあまり楽しくはなく、シニフィアンが抹消されて隠喩的に成立する主体=幻想(S/◇a)みたいな話はかなりきついが、戯曲に縛られず空間のキャンバスとスペクタクルの衝撃性を前面に出す寺山の幻想劇をアルトーを参照しながら考察するところは頷けた。これらを総合することで没後40年鼎談書評の「寺山を論じるにはこの本が一番いい」となるのだろうけれど、もっと作品に触れないことにはなかなか難しい (original post at )
- 虫つがい飛ぶや水木の花の陰 (original post at )
2023-05-15
- シャーラ・ノーヴァの「タイトレーション第1~3番」を、ドナルド・ナリー+クロシングの演奏で。1滴ずつゆっくり混ぜ合わせるという意味(これはアルバム全体のタイトルでもある)で、柔らかに下降するハミングや賑やかな笑いが穏やかに響く。生きの良い「感情の輪」や「頭にきて爪を吐き出すほど」から癒し系の「この意地悪な世界で、私はどうやって気持ちを保つのか?」などなど。相変わらず見事なア・カペラ。Navona NV6504 #nml (original post at )
- 怪鳥の映り迫るや金魚玉 (original post at )
- 「細見美術館の名品」展に行ってきた。琳派や若冲のコレクションで知られる京都の新しい美術館で、開館25周年記念として巡回しているもの。若冲の鶏たちがずらりと並ぶのは見応えあったが、本阿弥光悦から始まって芳中、雪佳、抱一、其一と続く琳派も充実しており認識新たに。雪佳の金魚玉は楽しい。図録が珍しい糸綴じでとても開きやすいのもよい (original post at )
2023-05-14
- NYTimesからSoft Pants: The Post-Pandemic Benefit That’s Here to Stay ほぼ3年にわたるCOVID-19下での在宅ワークで楽な服装で過ごすことに慣れてしまい、もはや「ハード」なズボンなどはけないということで、ヒューゴボスのような大手アパレルも活動しやすいスーツなどを揃え始め、お互いに求めることが変わりつつある (original post at )
- 昨日から神田祭のYoutube中継画像を流しながらクロシングのア・カペラを聴き寺山/ラカン/アルトー論を読むという分裂気味の時間を過ごしている。次々と宮入して神輿を差す熱気は圧倒的。押さえつけられていたエネルギーが4年ぶりの祭りで爆発している (original post at )
- 新緑の雨に神輿を清めけり (original post at )
2023-05-13
- わきかえる法被の神田祭かな (original post at )
- ヒナステラの「3つのアルゼンチン舞曲」を、バラージュ・フュレイの演奏で。全部で8分強の短い舞曲で作品2という学生時代の作品だが、複調を用いたりして非凡な特質が早くも発揮されている。ルトスワフスキの「民謡集」は12のポーランド民謡を子供の手でも弾けるようにアレンジした平均1分とやはり短いがややメランコリックで味わいある。バルトーク「ルーマニアのクリスマスの子供の歌」、コダーイ「マロシュセーク舞曲」は素朴な民族調。あとグリーグ「スレッター」(ノルウェーの農民舞曲)の抜粋となぜかガーシュウィン「ラプソディ・イン・ブルー」のPf独奏版。Hungaroton HCD32874 #nml (original post at )
2023-05-12
- 「十二夜」を松岡和子訳で。片想いの三つ巴にとりかへばや的入れ替えを組み合わせた本筋に飲んだくれ男どもの少々たちの悪い悪戯などが絡まる展開で、解説のいう「お祭り騒ぎの明るさと、それが終わる瞬間の切なさがまじりあった喜劇」となる。言葉遊びを連発しながら陰りのある歌も添える道化が沙翁ならでは (original post at )
- 橡の花うた冴える輪にこぼれけり (original post at )
2023-05-11
- 朝せりの鐘を聞きたり浜靭 (original post at )
- 始発でマグロせり見学、展望台からもんじゃ焼きを経て平常展で雷雨を寸前で逃れイノダコーヒーで締め。タフな日程だったが大きなイベント充実のうちに完了 (original post at )
2023-05-10
- 山頂からもみじ台へ。富士山も霞んでいるもののよく見える (original post at )
- 遠き峰並び仰ぐや若楓 (original post at )
- 良い天気だ。ありがたい (original post at )
2023-05-09
- ジェルジ・リゲティの「ピアノ練習曲集」を、チェン・ハンの演奏で。3巻に渡る第1番~18番それぞれが「無秩序」「開放弦」「悲しい鳩」「白の上の白」などの標題を持ち、剛から柔、遅から速までさまざまな組み合わせでピアノの表現を引き出す。軋むような不協和音はないがどれも少しずつずれを孕んで調和からは外れいていく。どちらかというとメカニカルな動きが中心ではあるものの一見幻想的だったり淡い懐かしさを感じさせるものもある。併録はユーモラスな「カプリッチョ第1番」とバルトーク風でもある「同第2番」。Naxos 8.574397 #nml (original post at )
- 五月雲ふと耀きてまた行けり (original post at )
2023-05-08
- アンジェイ・クシャノフスキの「弦楽四重奏曲第3番」を、アンタリャ四重奏団の演奏で。仄暗い情念を感じさせる密な不協和音が発散してグリッサンドを多用する開空間に時々密集和音が回帰する。より動きのある第2楽章、そしてゆっくりと悲しげでやはりグリッサンドが特徴的な第3楽章で締めくくる。1988年作品。併録は妻であるグラジナ・クシャノフスカの弦楽四重奏曲で「第2番」はPizzからゆっくり始まる寂しげな音楽が舞曲や抗議するような動きになりつつ戻ってくる。「第3番」は逆に激しく始まりながらワルツ、コラールと推移する。「アダージェット」は色々と表現主義的に表情を変える。DUX DUX1891 #nml (original post at )
- 風鳴りてたこ焼きに鯉幟かな (original post at )
- 今日からCOVID-19は感染症法上の5類となり、緊急事態宣言はとれず医療費も経過措置はあるものの自己負担となる。WHOも5日に公衆衛生上の緊急事態の宣言を終了しており、世界的にも日常の中でコロナと向き合う流れ。とはいえこれでウイルスが消えるわけではない一方で各方面の対応は確実に変わるので、萎縮せずかつ無邪気に油断しすぎないバランスが必要だがさて(☞参照) (original post at )
2023-05-07
- TheAtlanticからWhy Pope Francis Isn’t With the West on Ukraine 教皇フランシスコがロシアのウクライナ侵略に対して西側と歩調を合わせないのは、近年カトリック信者の構成においてラテンアメリカを始めとする非欧米諸国の占める割合が7割となっていることに対応するバチカンの地政力学による (original post at )
- 葉桜や雨に濡れて抹茶ケーキ (original post at )
2023-05-06
- スティーヴ・ライヒの「18人の音楽家のための音楽」を、シナジー・ヴォーカルズ+コリン・カリー・グループの演奏で。2Cl/Bcl+Vn+Vc+4Pf+3Mrmb+2Xylo+Vib+4女声という18人の編成。例によって基本パターンが波打つように繰り返されながら徐々に変化していくミニマリズム的作品だが、1時間以上続く大曲で11のセクションと前後に“パルス”が置かれる。演奏はとても難しいそうだ。先日のオペラシティ公演は惜しくも聞き逃してしまったが同じグループによる演奏。Colin Currie Records CCR0006D #nml (original post at )
- 小林文乃「カティンの森のヤニナ」を読んだ。カティンの森事件とその唯一の女性犠牲者となったヤニナ・レヴァンドフスカを象徴的なエピソードとして、東西の大国に挟まれたポーランドの苦悩の歴史を綴る一種のドキュメンタリー。「誰のためでもない。私は私のためだけに、この旅を続けるのだ」と書いているように、著者の思い入れが濃く反映された旅のエッセイでもある。それはそれで悪くないし、二次資料だけでお茶を濁すことなく何度もポーランドに足を運んでインタビューを重ね、また自身の幼少時のソ連体験も加味されて、内容も立体的。ただ、卒論のテーマでもあった事件とそこに登場する女性を描いた物語は読まねば、と思った期待とは違った。まぁそれは小説でも書かなければ成り立たないのだろうけれど (original post at )
- 疾風の南から呼ぶ立夏かな (original post at )
- 真夏日目前で天気予報と違って晴れ間も広がり立夏と呼ぶにふさわしい一日。そして小枝が折れるほどの強い南風 (original post at )
2023-05-05
- 名曲で良く鳴って楽しいのだが、全力疾走かというほど体力使うね。お疲れさま。では一人打ち上げ🍻 (original post at )
- 立夏は明日なのに端午や柏餅は初夏の季語になっていて何だかなという感じなのだが、一覧を見ると立夏は5/5が主で4年に1回程度5/6であるらしい。あ、閏年の関係か。しかしこの比率は30年ほどの周期ですこしずつずれていくようだ。季語よりもっと壮大な話 (original post at )
- 田園に広げたる葉や柏餅 (original post at )
Komae p.o. concert Beethoven's 6th, Egmont ov, and Reinecke's Fl concerto (at )
2023-05-04
- ペンデレツキの「弦楽四重奏曲第2番」を、メッコーレ弦楽四重奏団の演奏で。鋭い不協和音から氷のようなスルポンのゆらゆらしたグリッサンドそして細かく回転する動きに高速Pizzと短くも目まぐるしい。第1番は打的乱舞から叫びのあと静寂に浮かぶ衝撃で声も。楽譜は縦線がないらしい。第3番は例の特徴的なリズム。第4番は哀歌のあと舞曲そして民族的に。「弦楽三重奏曲」は激しいさと寡黙さが交錯。さらに短い「壊れた思考」と4楽章の「クラリネット四重奏曲」。またしても途中から403で一部のトラックが再生できなくなったが、Firefoxだと問題なかったりする。Capriccio C5493 #nml (original post at )
- 城址をあるく旅人や金鳳花 (original post at )
- 城址の公園が開くというので少し遠出してみたが、まだ芝生と花壇があるだけで夏日の日差しを避ける陰もなく。連休だから人出は多いもののちょっと拍子抜けで、むしろ手前の一般道の並木の方が散歩には気持ち良い (original post at )
- Demo -- Combining the power of Markdown, Nanotation, and Linked Data Principles for Data Access, Connectivity, and Flow lists.w3.org...public-lod/2023Apr/0014.h... ChatGPTに王族の血縁関係を記述したRDFを読み込ませ兄弟は?などの質問に答えさせるデモ。結構理解している。SQLやSPARQLのチートシートを作らせる例も lists.w3.org...public-lod/2023May/0002.h... (original post at )
- 宮坂静生「季語の誕生」を読んだ。歳時記に囚われすぎているという問題意識から季語を地貌という側面と縄文時代に遡る生活意識として考え雪月花の歴史的捉え方を文献に探る。それ自体は悪くないと思うが、何故かさまざまな季語についてもっと現代の意識から捉え直すという期待から手に取ったので大外れ (original post at )
2023-05-03
- NewYorkerからThe Met Gala’s Reverential, Cat-Forward Karl Lagerfeld Looks 今年のメトロポリタン美術館ガラは衣装セクションの「カール・ラガーフェルド 美のライン」展のオープニングにもなったが、ラガーフェルドのやや極端な主張に対する批判は見られず。今年の同誌のイラストはサルラ・バオによる (original post at )
- 銀翼を音の追いけり春の雲 (original post at )
2023-05-02
- 「ChatGPTに課金する」という類の用法が目についてムズムズしていたら、20年ほど前からネットゲームに金を払う意味で使われ始めたようで、2017年7月の毎日ことばでは「今や、この辞書的な意味とは反対の用法が支配的であると言ってよい」「言葉に新たな意味が加わった」とまで書いている。「募金する」の意味がひっくり返っているのと同じと言われるとそうかとも思うが、やはり気持ち悪いぞ (original post at )
- ロバート・ホンスタインの「可能性の指標」を、ティーグの演奏で。3人の打奏者が植木鉢やら鐘太鼓やらを操る5楽章。「下町の赤ん坊」は太鼓に始まり声が混じりリズミックなビートに。「遺失物」は1人の打奏者がマリンバから鐘太鼓や鈴まで扱う7章。NFRにしては平凡。New Focus Recordings FCR318 #nml (original post at )
- 闇鳥の翠の八十八夜かな (original post at )
- 練馬美術館「大沢昌助展」に行ってきた。家族の絵から70年代頃の抽象画まではまぁそうかなという感じだが、80歳を越えてからの力の抜けた自由さ、〈ソフトライン〉は味わいがある。1988年「闇の鳥」はソフトライン直前らしいがクロームオキサイドグリーンという渋い緑(あるいは翠)に浮かぶ書跡のような流れ。そして93年「徘徊」のより明るいワンポイントの緑 (original post at )
2023-05-01
- なつかしき声や四方に呼子鳥 (original post at )
- 会田誠「性と芸術」を読んだ。著者の美術作品はあまりよく知らないまま手に取ったのだが、いろいろ毀誉褒貶のある“広い意味でのポップ・アート”的でセクハラと批判される表現が、意外にも狩野永徳の「檜図屏風」に始まり大学/大学院時代の模索で「マルチな方向に向けられた『抗議』」として生まれてきたことを自己解説する。「芸術はナンセンスを、意味の絶対零度を目指す」としてウォーホルのキャンベルスープを挙げているのは、あぁそうかなと。後半は自身のこともネタにしつついろんな表現規制の主張がピント外れであることを示したやはりひとつの「批評」なのだろう (original post at )
2023-04-30
- シェーンベルクの「弦楽三重奏曲」を、グリンゴルツ+パワー+アルトシュテットの演奏で。3部の間に2つのエピソードが挟まれた構成で厳しくもニュアンスに富んだ十二音技法の緻密な構造。弛緩することなく静と動が交代し最後に消えてなくなる。演奏も鋭い切れ味。コンスタンティン・レガメイの「クラリネット五重奏曲」はFg+Vn+Vc+Pfを加えるちょっと変わった編成で、主題と変奏、ロマン的間奏曲、ロンドの3楽章。若干の諧謔味と(第二次大戦期のレジスタンスという背景にもよる)幾分かの民族風要素が混在している感じではあるがあまり面白くはない。Alpha ALPHA948 #nml (original post at )
- ガーディアンからAnointing screen to be used in King Charles coronation revealed 5/6に行なわれる英国王チャールズIII世の戴冠式を前に、その塗油儀式のための仕切り幕のデザインや戴冠の椅子の下に置かれる「運命の石」などについて。さすがにあちらではいろんな関連報道が続く (original post at )
- 若草に雨の香りの絵筆かな (original post at )
- 斎藤幸平「人新世の「資本論」」を読んだ。最新のマルクス研究の成果を背景に、負担を常に外部化して成長を永遠に追い続ける資本主義の問題を気候変動の待ったなしの危機感から問い直し、コミュニティあるいはマルクスのいう〈コモン〉による脱成長のコミュニズムを目指せと説く。中間部のマルクス再評価あたりはやや話が浮いている感じも受け、全体としてそのとおりだとしても今の分断された政治社会状況ではかなり夢物語に近いと思いつつも、最後に紹介されているバルセロナの例などには、やればできるのかもしれないという希望も (original post at )
- マルティン・ヘルヒェンレーダーの「詩と変奏」を、クス・クァルテットの演奏で。Vn独奏の瞑想的な主題がゆったり示されSQが繊細だったり神経症的だったりする変奏楽章を重ねる7楽章。「ルバイヤート」はFl+Pfで声や深いタンギング、また一方で孤独な旅のような独奏も聞こえる5楽章。「波」はFl+Org、「オリオン」はVc+Orgで神秘的というか宇宙的な広がりに向かう。「テンペスト」はシェイクスピアによる想像上の劇場ということでFl+Guit、さらに「テルツァタッケ」はFl独奏なのだけれど、最初聞けていたのになぜか403エラーが出るようになって、相変わらずNML意味不明。NEOS Music NEOS12215 #nml (original post at )
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