Planet masaka
Some recent posts by masaka outside this site, including
twitter(@en/ja),
plurk(@ja),
identica(@en/ja),
mastodon(@ja),
note.mu(@ja),
bluesky(@ja),
flickr(@en), . Time zone is JST (UTC +09:00).
2025-11-14
- 静嘉堂「重文・国宝・未来の国宝」展に行ってきた。博覧会出品ものは何か雑多な感じだったが、修復を終えて公開という岳翁蔵丘の山水などはなかなかのもの。そして“未来の国宝”をうたう式部輝忠や「四季山水図屏風」同じく伝周文の四季山水はじっくり眺めた。現在の国宝である伝馬遠「風雨山水図」もあるが黒ずんでしまって味わいにくい。曜変天目は何度お目にかかっても惚れ惚れする (original post at )
- 神おくり金刀比羅に虎あそびけり (original post at )
- 三井記念美術館「円山応挙―革新者から巨匠へ」に行ってきた。平日なのにずいぶん混んでいて最初の方の眼鏡絵など人の間から覗くという感じだったが、早めに通り過ぎて後半はややゆったり。「華洛四季遊戯図巻」のような庶民の姿も描くわけね。金刀比羅宮の「遊虎図襖」「竹林七賢図襖」はさすが見応えあり。そして何と言っても若冲「竹鶏図屏風」と応挙「梅鯉図屏風」が並ぶ姿は圧巻。これは見惚れるね (original post at )
2025-11-13
- 目黒区美術館「コレクション展」に行ってきた。「新収蔵品を中心に」セクションでは多和圭三の鉄を叩いた棒や紙に描いた絵、寺崎百合子の深い鉛筆画、村上友晴のいっけん単色塗りつぶし実は細かな変化という《無題》群。そして「清原啓子の銅版画」セクションでは試し刷りを繰り返す過程も含めて37点(試刷バリエーションも数えると47点)が揃い《後日譚》など幻想的な作品が並ぶ。コンパクトな会場ながらけっこう密度濃く充実していた (original post at )
- みず鳥の見つめる先とおい窓へ (original post at )
- TOP「遠い窓へ 日本の新進作家 vol. 22」に行ってきた。寺田健人、甫木元空はあまり個性を感じられず、スクリプカリウ落合安奈のスライドは投影機が邪魔で見にくくテーマも捉えにくい。岡ともみ〈サカサゴト〉シリーズは12の古時計を逆回転させつつ振り子の部分の幻影的な映像が異界に誘う。呉夏枝の《Seabird Habitatscape#2》は南洋諸島で撮影された写真を複数の布に織りこみさらに壁に地図を投影して全体で多重な歴史を見せる。さらにB1Fの「ペドロ・コスタ インナーヴィジョンズ」は映画監督によるほとんど動きのない映像インスタレーション群で、スクリーンとその後ろの壁に二重に投影される像が不思議。あまり得意なタイプではない (original post at )
2025-11-12
- NYTimesからHildegard of Bingen’s Extraordinary Life, on Operatic Scale 修道女であり作曲家、哲学者、自然科学者でもあった中世の才女は現代の文学、美術、音楽で取り上げられてきたが、オペラの主題にもなった。LAで初演されたサラ・カークランド・スナイダーの「ヒルデガルト」は、彼女の生涯ではなく、幻視とその視覚化にからむ女性との恋という設定を用意し、美しく効果的な音楽で綴る (original post at )
- 南天の実からこぼれる測深線 (original post at )
- ヴァージニア・ウルフ「自分ひとりの部屋」を読んだ。ほぼ100年前の女性の視点で男優位の社会における女性の地位、その中で文学作品を創作するということについての講演をもとに物語風に記す。いかに女性が不利かということだけでなく最後にはそれを打ち破る新しい書き手も登場させ批判的に希望も託す。おっしゃる通りという話だが、延々と語るよりもっと圧縮してくれてもと思うのは時代の違いか (original post at )
2025-11-11
- 笹子鳴くスピリッツの3乗 (original post at )
- 東現美「笹本晃 ラボラトリー」に行ってきた。《鋼の屈曲試験/引張試験》《ドー・ナッツ・ダイアグラム》《誤りハッピーアワー》などの映像はどれも奇抜な発想の運動で見入ってしまう。最後に破壊という共通点があるのも面白い(ドー・ナッツは2年前に森美術館でも見た)。《ストレンジ・アトラクターズ》は数学的なスケッチやらいろいろぶら下げたインスタレーションの複合で後者2映像も連動してるのか。《スピリッツの3乗》はシードル醸造所の建築遺産を利用し工業用ダクトをうねらせたダイナミックな一部屋。《測深線》はルアーが弾け、《流し台で社会の縮図》は貝殻なドッが動き回る。とても面白かった。コレクション展3回目は淺井裕介《素足の大地》に再会できて嬉しい (original post at )
2025-11-10
- 初時雨小さき列の急ぎ足 (original post at )
2025-11-09
- 初猟を告げて角笛の轟 (original post at )
- 急遽リハーサル参加。このプログラムは激しく疲れる (original post at )
- 山口尚「現代日本哲学史」を読んだ。哲学を考える活動そのものとして思想や批評と区別したうえで、1970年代以降の日本において取り組まれてきた哲学を、デカルト(思考による枠組み破壊)、カント(反省的な理論構築)、マルクス(歴史との対決)という糸の閃きという切り口から取り上げ、それらの糸が順に重心を移してきた流れはすでに繰り返されており、それを乗り越えるために内側から打ち破る決意を示す。敢えて味わいなどとは距離をおくシステマティックな整理で読みやすく主張も明快で、元気が出る (original post at )
2025-11-08
- NYTimesからWhy Japan Exiled a Film About Yukio Mishima for 40 Years - The New York Times ポール・シュレイダーが40年前に妨害に備えて防弾チョッキを身にまといつつ日本で撮った三島由紀夫の映画はカンヌで最優秀芸術貢献賞を獲得したものの日本では公開されず、三島生誕100年の今年に東京国際映画祭に招待されて1回だけ上映された。状況は変わっており監督は一般の人々とともに映画館で見ることを期待する (original post at )
- 漣に煌き鳥の声冴る (original post at )
2025-11-07
- αから月明の子山羊Ω (original post at )
- 群馬県立近代美術館「水野暁 視覚の層|絵画の層」に行ってきた。高解像度のリアルな筆致で生物から風景までを描く。《Rebirth 果樹について》は美しくも怪しく《榛名湖》は素晴らしい波紋だが未完成だそうだ。コレクション展は幅広いが「現代」は李禹煥《風より》モーリス・ルイス《ダレット・サフ》ほか秀作揃い、「近代II」は特集の〈馬のかたち〉が鶴岡政男ほかなかなか面白く。あとなぜか南城一夫《仔山羊のくる部屋》に惹かれた。さらに「響きあう絵画」は宮城県美術館コレクションの移動展で後半の具体関連作品が充実していて眼福。瑛九《影》と菅野聖子《アルファからオメガまでII》など。新幹線使っても2時間半ほどかかるので大遠足だが楽しかった (original post at )
2025-11-06
- 野沢啓「大岡信とことばの詩学」を読んだ。自分が言葉を所有しているのではなく人間は言葉に所有されている、語るべき理念があって言葉で表現するのではなくことばが意識に先行する、古典とてにをは論、感受性の祝祭あるいは感受性そのもののてにをは、うたげという共同性と孤心という個の緊張関係といった大岡の重要な思考を、特に初期の詩を豊富に引用しながら、詩作と批評の関係そして先行世代との比較も含めて丁寧に跡づけていく。惜しくも電書がない。大岡信はもっと本格的に読みたい (original post at )
- 久々の対面レクチャーでたいそうエネルギーを消費したが、準備も含めて充実。こういうのはやはり大切 (original post at )
- 原稿を絞出して銀杏黄葉 (original post at )
2025-11-05
- からからと笑う鶫の嬉遊曲 (original post at )
- NewYorkerからAt Ninety, Arvo Pärt and Terry Riley Still Sound Vital 今年90歳になるペルトとテリーは、1976年春のラトビアの音楽祭でともに取り上げられた。一見共通点がなさそうだがともに音楽原理の急進的変革という点で一致していた。などなど。ペルトの紹介のほうが詳しい (original post at )
2025-11-04
- 椎の実をとりかこむ七色の珠 (original post at )
- Nemo Rule Engine tools.iccl.inf.tu-dresden.de/nemo Datalog風の言語でWikidataなどのSPARQLエンドポイントにクエリを送ったり結果データを処理したりできる。2名の人物の共通の祖先をWikidataで調べるとか(背後で80ほどのクエリを発行している)圧縮したCSVのデータを使って推論したりとか。タイムアウトするような複雑な問いを分割して実行できるらしい。ML説明告知 lists.wikimedia.org/hyperkitty/list/wiki... (original post at )
2025-11-03
- 風に鳴りて柏黄葉のふるえかな (original post at )
- 山本勉「運慶講義」を読んだ。円成寺大日如来像から願成就院諸像、永福寺及び浄楽寺、東大寺大仏殿と南大門、興福寺北円堂という具合に年代順に運慶の事績を辿っていく。最新の研究に基づいて説明され写真も適宜添えられるのだが漢語の固有名詞が並び把握するのは一苦労で意識がふと遠のく。工房による制作や像内納入物に子弟の名が記されていても運慶作というあたりよく分からず、まぁ一像を運慶作と推定するだけで論文が書ける世界のようなのでそんなものか。運慶少し分かったとは言い難くやはり仏像は手強い (original post at )
2025-11-02
- 白石正明「ケアと編集」を読んだ。ケアをひらくシリーズの編集者がべてるの家との関わりを手始めに手掛けた本で語られるユニークな視点から編集との共通点を見出していく。「否定も肯定もしない」「相手との境界線が溶けて主語が入れ替わる」「多くのものに依存できるから自立できる」「(何かの未来の目的のためでなく)社交(対話)のために社交(対話)する」「本人を変えずに背景を変える」など。やや既視感があるのはオープンダイアローグが出てくることからも「イルカと否定神学」と近いのかも知れない。説得力がありなるほどという事例に満ちているのだが何か落ち着かない気分になるのはなぜだろう (original post at )
- 十三夜にはひつじたちのブルー夢 (original post at )
- 続けて日芸祭に行ってきた。2日目は美術学科中心。廣木太一「遡上」とか王胤楚「羊たちのブルー夢」とか松木宏賢の銅版画とかとか。RIKO(SHIGERU)の細密鉛筆画は去年も見たな。写真はミヤノユキコの海月など。最後に覗いた架空広告研究会がみな熱心に説明してくれて面白かった (original post at )
2025-11-01
- TheAtlanticからThe Validation Machines 初期のインターネットは混沌として偶然の発見があったが、今は自分で選択しなくてもシステムが予測しお膳立てしたおすすめが並ぶ。妥当性を獲得するのではなく購入するようになる時、多様な視点は失われ民主主義は消えていく。透明性と説明責任を備え、単なる効率性ではなく可能性を提供するシステムを選ばなければならない (original post at )
- 秋星の音降り注ぐユクスキュル (original post at )
- 日芸祭に行ってきた。情報音楽コースは今まで見たことなかったが訪れてみたら5Fでいきなりユクスキュルの環世界を音によって立ち上げるという硬派なのに出会って驚き、4Fのアセチルコードとかエミットとか、写真学科企画では落ち葉のように床を写真で埋めたのとか、それぞれ出展者とお話して面白かった。1日では無理と去年痛感したので、美術学科は明日 (original post at )
2025-10-31
- 平野一郎の「二十四氣」を、石上真由子+對馬佳祐+安達真理+西谷牧人の演奏で。春夏秋冬二十四節気七十二候に対応する4部24楽章72区分からなるSQで作曲者が「森羅万象のざわめきから音楽が立ち上がる」というようにさまざまな声が繊細に紡がれ呼び交わす。鳥が鳴いたり風がそよいだり。ゆったり身を委ねられる感じながら実は細部はときどき鋭かったりする。Waon Records WAONCD-600 #nml (original post at )
- 楢紅葉をくぐる黄帽の仮面劇 (original post at )
- ベンヤミン・ショイアーの「衝動的な歌」を、アンドレアス・フィッシャー+デルフィーヌ・クラタループ+ペドロ・パブロ・カマラ・トルドス+マルギット・カーンの演奏で。Fl+Sax+Accrd+サンプル音に声(いちおうBass)が加わってぐちゃぐちゃのおもちゃ箱のような喧騒を繰り広げる(抜粋)。「音声機械」は打の遊び、「四つの偽物」は6声+サンプラー、「棚」は木4+弦5+打+Celというアンサンブルにサンプラー、「笑い療法」はPfを奏しながら奇声を発するという形でスラップスティック喜劇。Wergo WER6445-2 #nml (original post at )
Search by keyword
Primarily for private use by the author, but anyone can search the archive.


