ちょっとしたメモ

NBNあるいは書籍の識別

そういえば、全国書誌番号(NBN)の話をメモしただけで、どうやってその番号を調べるかを書かないままだった。新刊書籍なら、国立国会図書館の『日本全国書誌』にJP:として記載されているJP番号、既刊書なら国立国会図書館 NDL-OPACで検索した結果の全国書誌番号がその書籍のNBNにあたる。いろいろ慣用があるとはいえ、同じ識別子を、その作成者自身が場所によって異なる名前で表記している点からして、NBN利用の多難さを物語るってとこかな。

その他、都立図書館などの検索でも全国書誌番号は表示されるが、大学図書館のOPACや公立図書館あたりだと出てこないケースの方が多い(さすがにISBNは、どんな図書検索システムでも表示される)。大学図書館だとNIIのWebcatと連動することが多いので、この識別番号であるNCIDが合わせて示されることもある。また図書館流通センターの書誌データを利用している図書館では、MARCNoという形で、TRC MARCの番号を表示することもある。

ユニバーサルHTML/XHTMLの識別番号
コード種別番号
ISBN4-8399-0454-5
NBN(全国書誌番号)JP-20123772
TRC MARC No.00048341
NCIDBA4975524X

他にも、各図書館固有の書誌番号や請求記号など、ひとつの書籍に対して与えられる識別子はじつにたくさん存在する。それだけ、いろんな局面で識別子が必要とされるということでもあり、必要に迫られて独自のIDが発明されてしまうということでもあるのだろう。さまざまな要望を満たす統一識別子の設計は、難しい。

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