Planet masaka played list
Naxos Music Libraryで聴いてPlanet masakaにメモした最近の曲と2008年からの月別リストです。
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ハヤ・チェルノヴィン:
セルテネ・エルデ
(ウーリ・フッセナッガー+ヨハネス・カリツケ+クラングフォルム・ウィーン)
騒音のようにくねくねと動き閃光が光る中に地底からの唸りのようなCb独奏が食らいつき、融合するというか平板な地平に収束して沈んでいく。「アタラ」は重低音のゆっくりしたうねりからクラスターのような霧の向こうに何かが頭をもたげ混沌としたノイズそして半ばを過ぎたところで滲むユニゾンが単純な音を反復する中ゾハール・エイタンのテキストをSop、さらにBarがかすかに歌い始める。Kairos
0022048KAI
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ルチアーノ・ベリオ:
Vn二重奏曲集
(マリア・ミルシテイン+マティウ・ファン・ベレン)
短いものは30秒ほどという34曲の教育向け二重奏は素朴なものから前衛的な難曲までさまざまながらそれらに含まれる潜在力をワイルドなタッチで引き出す。併録バルトークの「44の二重奏曲」は民謡に基づくが多彩な要素を含む。順番に難易度が増すという各曲を1番からと26番からほぼ交互に置いてちょっと異なる風景を見せる。Channel Classics
CCS47425
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ルチアーノ・ベリオ:
シンクロニー
(モリナーリ四重奏団)
冷徹な音で4者が「同じことを異なる方法で同時に語る」ようにしてさまざまな部分が構成されていく1964年の第2SQ。「習作」はウェーベルンの影響が濃い52年の初期SQ。56年の「弦楽四重奏曲」は12音のセリーを用い短い断片が目まぐるしく入れ替わる。「夜想曲」は92年の弦楽四重奏曲第3番で4楽器が束になって身を翻しつつ語られぬ言葉を紡いでいく。「グロッセ」は94年の最後のSQでPizzの和音の間を縫うように生まれた音の束が広がりつつ語り終えぬまま消えていく。充実の全集。ATMA Classique
00722056480529
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スティーヴ・ライヒ:
ヤコブの梯子
(シナジー・ヴォーカルズ+ニューヨーク・フィル+ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン)
旧約「創世記」28章の挿話から“天と地を結ぶ梯子を昇り降りする天使たちの動き”を描くという。16分音符のパターンが反復されながら徐々に変化する。「旅人の祈り」は「創世記」「出エジプト記」「詩篇」からのテキストを用いゆるやかなカノンが薄く瞑想的に展開していく。Nonesuch
075597896619
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レイコ・フュティング:
自由:何からの―何のための
(ロングリーシュ)
Pfトリオに声も交えLvB作品1からの半音上下する断片にグリッサンドなどが交錯。「2のための動き/瞬間」はVn+Pfでマーラー他の歌曲の断片。「パッセージ:時間(コピー)」はVnでビーバーやバッハの引用(独奏クックソン)。コラール(追い出される者は来る)はLvB/139を参照するSQで副題はエレミヤ書から。「行為:離れる‐汚れ、から」はCl+Vn+Vc+Pfでシュッツ他に基づきG音を反復強調。「花/距離」はFl、打を加えた合奏で分散音や刻みの上昇が繰り返される。「街から」はCl+SQ+Pfでヨハン・シャインの讃美歌などをもとに半音下降が執拗に繰り返されやがて溶け出す。シュールでクール。New Focus
FCR432
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リゲティ:
無伴奏チェロ・ソナタ
(ペーテル・バールショニ)
微分音というか自然倍音による音列を用いて民謡風だったり不思議な舞曲風だったりタランテラのように動き回ったりと多彩な表情の6曲。クルターグの「ロベルト・シューマンへのオマージュ」はClとPfを加えたトリオで、シューマンの2つの人格=オイゼビウスとフロレスタンを描くのだという、歪んで神秘的ともいえる6曲。あとシューマンとブラームスが収録されているがパス。Hungaroton
HCD32892
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