ちょっとしたメモ

Exifの反則GPS?

ExifにGPSデータを記録する時は、度数分(dms)形式にするはずなんだが、これが百分率(deg)になっている画像があった。メタデータとして処理するにはこちらの方が便利ではあるが、仕様と違うデータというのはトラブルの元だ。

Exifの仕様書では、緯度の書式は次のように度数分を使うこととなっている:

The latitude is expressed as three RATIONAL values giving the degrees, minutes, and seconds, respectively. If latitude is expressed as degrees, minutes and seconds, a typical format would be dd/1,mm/1,ss/1. When degrees and minutes are used and, for example, fractions of minutes are given up to two decimal places, the format would be dd/1,mmmm/100,0/1.

Exif 2.2仕様書 4.6.6 GPS Attribute Information

ところが、これを 3566150/100000,0/1,0/1 なんて具合に記録しているカメラがあったのだ。これが35.6615度を示すことはすぐ分かるが、度数分を期待しているプログラムが、正しく処理できるとは限らない。「北緯35.6615度0分0秒」とか「北緯3566150/100000度」という表示になったり(実際、なってる)、計算エラーを起こす可能性もある。deg形式の方が扱いは楽で、Geoメタデータとしてそのまま使うこともできて便利ではあるが、仕様と違うのはいかがなものか。

仕様には反していないけど、測地系がTOKYOのデータも見つけた。GPSは普通WGS-84を使うものだと思っていたけど、そうでもないんだね。Exif2rdfに測地系変換を組み込むの、面倒だなあ。

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