先日の「URIスキームfoaf:」の提案に答える形で、FOAFのmbox
あるいはmbox_sha1sum
をURNとして使うurn:foaf:の実験を、Dirk-Willem van Gulikがrdfweb-devで紹介していた。これは、3月2日のSWIGミーティングでもプレゼンテーションのあった、DDDSとDNSを使ってURIをマッピングするという試み(Tell me about that URI, Dirk)の一環で、urn:foaf:から具体的なURLを取得する実例まで示している。
実験アプリケーションは、例えばurn:foaf:webmaster@kanzaki.com
というURNに対し、アドレスを正規表現で解析した上で、次のようなルールでNAPTRレコードを調べて具体的なURLを返すことを試みる:
- このURNに対応するFOAFファイルのURL(I2C:そのURNに関するメタデータ)
- mailto:webmaster@kanzaki.comのようなURL(I2L:URNに直接対応するオリジナルURIのロケーション)
- URNに対応するホームページURL(I2R:URNに関するリソース)
- どれもマッチしない場合はたとえばFoafnautのようなFOAFサービスのURLを返す
DDDSによるURI解決の詳細はRFC3404あたりを参照してもらうとして、ここでurn:foaf:...
は lets now 'agree' that this FOAF urn denotes the owner, person described by the FOAF, rather than the RDF
とされている。つまりこれは、foaf:Person
に直接URIを与える(rdf:about
として記述する)可能性を示唆しているわけだ。
実際には、URNのNID(この場合はfoaf:)もIANAに登録する必要があり、今すぐurn:foaf:が使えるということではないのだが、考え方としてはなかなか興味深い。
関連メモ:
- 過剰なURIスキームは有害である (2004-02-28)