近頃、feed:だとかfoaf:といった独自スキームを使おうという話を目にすることがある。特定分野のアプリケーションでは便利なのだろうけれど、新しいURIスキームはよくよく慎重に考えるべきで、安易な導入は有害とみなされていることは、注意しておきたい。
URIスキームはウェブのアドレス空間を規定する最重要の要素で、特定のアプリケーションで便利だからというだけでスキームを作り上げるのは、避けなければならない行為とされている。新しいURIスキームの導入はとても(提案者が想像するよりも遙かに)影響が大きく、非常にコストが高くつく。これはWWW全体の共有財産に関する話であって、名前空間URIなどの新設とは、訳が違うのだ。
多くの「アイデア」は、クエリ文字列を工夫するなどで対応できる場合が多いので、新しいスキームがひらめいても性急に提案したりせずに、まず以下のドキュメントを読んでみよう。
- RFC 2718: Guidelines for new URL Schemes, L. Masinter, et. al. 1999-11
- New URI Schemes: 99% Harmful, Sean B. Palmer, 2001-09-14(?)
- Excess URI schemes considered harmful, Tim Berners-Lee, 2001-09-24(から始まる長いスレッド)
- Architecture of the World Wide Web - 2.4. URI Schemes, W3C Working Draft, 2003-12-09
今まで、数多くの新スキームが「提案」されては、同じ話が繰り返されてきているのだが、やっぱり理解は広まっていないみたいなので、参考まで。
関連メモ:
- urn:foaf: (2004-03-06)