ちょっとしたメモ

Vote Links

あるページにリンクするという行為は、単なる参照だったり、賛同の意志を込めていたり、あるいは批判するためだったりと、時と場合によって位置づけが異なる。読者は文脈からリンクの意味を推測できるが、ソフトウェアがそれを判断することは困難だ。GoogleのPageRankのような分析は、作者の意図とは違う結果をもたらす可能性もある。そこで、a要素のrel属性を使ってリンクに関する意思を表明できるようにしようというのが、Kevin Marksの提唱するVote Linksだ。

Vote Linksは、リンクの「意志表明」として、3つのrel属性値を定める:(1)vote-for(賛成); (2) vote-against(反対); (3) vote-abstain(賛否未決/棄権)。少し賛成とか、概ね賛成など、細かい段階が欲しいという考えもあるだろうが、個々の微妙な意見というよりも集約値をみるという観点で、あえて単純な値だけを設定しているようだ。

たとえば、昨日とりあげたRSSVoteというページの提案には、賛成できる部分もあれば疑問点もあるので、次のようにマーク付けしている。

<a rel="vote-abstain" href="http://www...../RSSVote">Atom WikiのRSSVoteというページ</a>をつくり…

この仕組みには、意見が分かれて議論が飛び交っているテーマについて、ウェブログなどを収集して分析することで、賛成・反対のおよその傾向を簡単に把握できるようにするといった狙いもある(分散型アンケートのようなものだ)。一歩進めて、RSSにVote Linkを埋め込んでしまえば、アグリゲートのついでに簡単な調査もできて、効率的かな。仮に、Vote Linkの名前空間をhttp://developers.technorati.com/wiki/VoteLinks#として、接頭辞vo:で表すとすると、次のような具合だ。

(例)

<item rdf:about="http://kanzaki.com/memo/2004/03/29-1">
 <title>AtomをRSS 1.0に融合させる提案</title>
 <vo:vote-abstain rdf:resource="http://www...../RSSVote"/>
 ...
</item>

人間関係の表現と同じで、単純な語彙がよいかどうかは議論の余地があるが、リンクを抽出・分析するアプリケーションは少くないから、リンクに関する何らかの意思表明の方法はあってもいいだろう。Vote Linkについての背景と議論は、仕様ページの他、Ross Mayfieldの2月14日の記事 Many-to-Many:Vote Links や、Emergent Democracy listの Voting and indexingスレッド(2003年3月)が参考になる。

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