ちょっとしたメモ

使えないical:geo

やれやれ、RDFicalical:geoプロパティを使ってGeoボキャブラリgeo:lat/geo:long)を記述するのは、どうも望み薄だな。Dan Connollyは頑なだし、Dan BrickleyまでもがIRCで少し意見を交わしたあとで、"consensus, yes me too"とか言ってる。RFC2445のGEOの定義は「ある場所を示す2つの浮動小数点値」で、「ある場所」そのものではないということに固執して、geo:Pointsに相当するリソースを持つことはできないとして譲らないのだ。

まぁそれならそれでも結構。この場合、イベントにGeoボキャブラリを使って位置情報を結びつけるためには、ical:geo以外のプロパティが必要になるわけだが、問題はこれに対応する“広く使われている”プロパティがないというところにある。とりあえずの候補は、CycオントロジーeventOccursAtを使って次のように書くという方法。

<cyc:eventOccursAt rdf:parseType='Resource'>
 <geo:lat>40.442673</geo:lat>
 <geo:long>-79.945815</geo:long>
</cyc:eventOccursAt>

別にこれでも構わんが、これだけのために名前空間宣言がひとつ増えるというのが嬉しくないし、Cycの認知度も低い。さらにCycの名前空間URIがいまいち不安定だったりライセンスがからんだりという変なややこしさもある。こんな屁理屈だけ主張しておいて、実際の応用で必要な具体案を放置するから、「論文と純潔の世界に生きる彼等」とか揶揄されちゃうのだよ、君たちは。

それよりも、IRCで続けて話題になっていたスキーマの名前空間URIに関する話の方がもっととんでもない感じだが、これはまだきちんと読んでいないので、また後日。

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