Fablを使うと、RDFで記述されたデータの検索を、Javascript風の感覚で手軽に行うことができる。RDFのためのクエリ言語ではないので、素朴にループを回して調べていくだけだが、単純な全文検索ではなく、メタデータのプロパティ値に対して検索するという感覚を掴むには手頃な材料だ。
例えば、4月のサントリーホールのコンサートカレンダー(RDFical版)から、ベートーベンがプログラムに含まれているものをリストアップするなら、次のような具合になる。
このコンサートカレンダーでは、プログラム内容が単純にical:description
に収められているが、musicボキャブラリを用いて指揮者や作曲家などを細かく記述していれば、よりきめ細かな検索が可能だ。
同じ内容を、RDFクエリ言語の一種であるSQUISHで記述すると次のようになる。
SQUISHの方がすっきりしているが、FablはRDFのモデルをそのまま使って、結果処理なども柔軟にプログラミングできる。面白そうなので、もう少し可能性を探ってみる。
関連メモ:
- Fabl開発者Chris Goad氏来日 (2004-04-23)
- Fabl補足:RDFでプログラムを表現する (2004-04-01)