ちょっとしたメモ

Plinkから学ぶこと

Dom Ramseyが彼のFOAFディレクトリ・サービスであるPlinkを終了するというアナウンスがrdfweb-devに流れていた。「なぜ自分がここに載っているんだ」というクレームが絶えず、対応しきれなくなったのだという。ものものしい紹介と登録が必要なSNSと違って、PlinkはFOAFファイルを集めてきてデータベースを構成するわけだから、「頼んでもいないのに掲載するとはけしからん」ということになってしまうようだ。

何がよくないのか。メールアドレスをハッシュせずにそのまま公開されることが嫌なのか、あるいは写真が出てくるのが困るのか。こうしたJo Walshの問いかけに、Ramseyは次のように答えている。

Plink has always sha1 encoded all email addresses (with the exception of MSN Messenger IDs). It's finding themselves on a web site they don't like. And more often than not, it'll have a list of their friends and a map - so they KNOW it's them. And they know they didn't "join" Plink.

というわけで、自分から「参加」の意思表明をしていないところで自分の情報が開陳されているのが、よろしくないということらしい。FOAFは自分で公開しているんだからいいんじゃないかとも思うのだが、RDFの性質上、他人の紹介もできてしまうというところは、確かにやっかいではある。このあたりは、マナーの問題でもあると同時に、foaf:PersonalProfileDocumentを確認して、本人による(はずの)データのみを公開するなど、議論が必要なところだろう。

荒削りながらもなかなか楽しいサービスだったので、終了してしまうのは残念だが、この教訓は次のステップに生かして行かなければ。記念に、スクリーンショットだけでも残しておくことにしよう。

PLINKによる神崎正英の紹介と知人のリスト:記念品

関連メモ:
map - genre: foaf. at