Dublin Core語彙の定義が、これまで検討されてきた内容を踏まえてかなり改訂され、新DCMI Metadata Termsとして勧告された。定義域、値域は別途Domains and Ranges for DCMI Propertiesという文書にもまとめられ、さらに改訂の概要を説明するRevisions to DCMI Metadata Termsも公開されている。
改訂概要では定義域、値域を「提案している」となっているが、語彙定義に含まれているので、正式なものと考えてよいのだろう。見やすいように「DCプロパティと定義域、値域一覧」としてまとめておく。
今回の改訂では、過去から引きずっていたいろんな経緯を振り切って、できるだけDCMI抽象モデルに忠実になるような整理が行われた。スキーム要素と呼ばれていたものが「語彙符号化スキーム」と「構文符号化スキーム」に分けて定義しなおされたり、プロパティの定義文も近年の議論を反映して書き直されている。
旧基本15要素(dc:名前空間)は同じ名前のプロパティとして拡張語彙(dcterms:名前空間)で改めて定義された。creator
はcontributor
の、source
はrelation
のサブプロパティとされたのは興味深い。当分の間は旧15要素も互換性のために用いられるだろうが、今後はdcterms:
が主流になっていくはず(少なくともDCMIの思惑としては)。
関連メモ:
- DCの定義域と値域その後 (2007-07-04)