ウェブ上でRDFデータの照会を行うSPARQLが15日付でW3C勧告となった。仕様は、問い合わせ言語SPARQL Query Language for RDF、プロトコルSPARQL Protocol for RDF、クエリ結果のXMLフォーマットSPARQL Query Results XML Formatの3つ。バーナーズ=リーのことばを借りれば、ようやくデータベースとしてのウェブのためのSQLが標準化されたわけで、分散する多様なデータへの一貫したアクセスが可能になる。
SPARQLはすでに多くの言語で実装されていて、JavaのJenaライブラリ、PerlのRDF::Query、PHPのARC、PythonのRDFLib、さらにいろんな言語から使えるRasqal RDF Query Libraryなどが揃っている(サポート具合は差があるので、実装状況調査を参照)。
SPARQLクエリをオンラインで試してみるなら、SPARQLer - An RDF Query Serverがほぼ全機能を備えている。クエリを簡単に書くために、JavaScriptによるSPARQL Editorも公開されている。単独のアプリケーションTwinkleは、実際に自分でSPARQLを利用してデータを処理するのにも使えるだろう。
SPARQLクエリ言語の詳しい説明は、また別途。
関連メモ:
- SPARQLと近頃の「セマンティック・ウェブ」 (2007-11-16)
- RDFクエリ言語 SPARQL (2004-10-13)