アンサンブル花火の第4回演奏会は、レスピーギ:リュートのための古風な舞曲とアリア第3組曲、エルガー:序奏とアレグロ、コルンゴルト:弦楽六重奏曲ニ長調弦楽合奏版の3曲。今回は編成を小さくして、5-5-4-4-2という精鋭(!)でのステージである。ああ、しかしエルガーもコルンゴルトも、とてもいい曲だが難しかった(実はレスピーギも油断ならない)。

エルガーは、エチュードのような分散和音をがんがん弾かされたり、アレグロのフガート主題が癖があって弾きにくかったりで予想以上に難物だったが、直前2週間の集中練習で何とか形になったというところ。コルンゴルトは、第2チェロのパートの大部分をそのまま(つまり1オクターブ下で。場所によっては記譜をオクターブ上げて実音で)弾くという編曲で、これは楽器の運動性能からして大変だ。チェロパートで多用されているC線の低音がそのままやってくるので、すごい重低音の連続となり、面白い一方で腕が折れるかと思うほど力がいる。

少々事故もあって、コルンゴルトは残念ながら完全というわけには行かなかったが、それでも「弾いた」という充実感はあった。打ち上げの濃い話題も、花火ならではか。今回は管楽器の名人の参加がなかったのが、残念ではあった。

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