またしてもBrilliantから、今度はモーツァルトの鍵盤音楽だ(進行中の「モーツァルト・エディション」の第13集)。10枚組のCDで、1~3が変奏曲、4~6がクラヴィーア作品、7~9が四手あるいは2台のための鍵盤作品、10がオルガン曲という構成になっている。演奏は、ハイドンでも登場したオールト、デュチュラーのほか、ピーター=ジャン・ベルダー(Pieter-Jan Belder)、ガイ・ペンソン(Guy Penson)、リュック・デヴォ(Luc Devos)など。録音は、変奏曲と四手が2001/2002の新録音を中心に一部1997年、クラヴィーア作品は1991年、オルガンが1989年ということだ。

主としてフォルテピアノによる演奏だが、クラヴィーア作品集ではハープシコードはもちろん、クラヴィコード、タンジェント・フリューゲルやグラスハーモニカまで動員されており、楽器の面白さだけでも十分楽しめる。単独ではあまりお目にかからない珍しい曲も多く、演奏の水準も高い。そして、これも、破格の廉価盤だ。

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