ずいぶん以前から積ん読になっていた『ブーレーズ音楽論』(1982, 晶文社, ISBN:4-7949-5233-3)を手にとって、春祭のスコアを片手に「ストラヴィンスキーは生きている」を熟読。なるほど、こうやって解析するわけだ。「いけにえの踊り」のリズム分析は圧巻。コーダ(186から)はこうなる。

A5B4|A2B4;A5B4|A2B4;A5|| A5B4|C5;A5|C5|| A5B4|A5B4;A5B4|A2B4

C5C'5C6|C'5C'5C'6C'5C'8|C5C'6||C5C6C7C8|C5C8|C14C14|C

うーん、すごい。これだけでコーダが歌えてしまう。変な具合にリズムがずれていってわかりにくいところが、C5C6C7C8と明快に分析されると、仰るとおりと言うしかない。これを演奏中どこまで意識できるか。

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