ベートーベン交響曲第9番の概要と演奏(a.k.a.ベートーヴェン/ベートホーフェン)

曲の概要

曲名
交響曲第9番 ニ短調 op.125
作曲時期
1822/24
初演
1824-05-07 @ ウィーン:ケルントナートーア劇場
楽章構成
  1. Allegro ma non troppo, un poco maestoso
    ニ短調 2/4拍子
  2. Molto vivace-Presto
    ニ短調 3/4拍子
  3. Adagio molto e cantabile-Andante moderato
    変ロ長調 4/4拍子
  4. Presto/Allegro assai etc.-Presto/Recitativo/Allegro assai-Allegro assai vivace alla Marcia-Andante maestoso/Adagio ma non troppo...-Allegro energico, sempre ben marcato-Allegro ma non tanto/Poco Adagio etc.-Poco allegro/Prestissimo etc.
    ニ短調 - ニ長調 3/4-4/4拍子
楽器編成
Fl:2; Pi:1; Ob:2; Cl:2; Fg:2; Cfg:1; Hr:4; Tp:2; Tb:3; Timp; Percs; Str
ノート

弦とHrがppで奏するEとAの空白五度。このカオスのような状態から、14小節目にようやく主音Dが現れ、17小節目でニ短調の主題がffのユニゾンで爆発するさまは、凡庸な言葉では表現できない原初の世界を思わせる。第1主題が16分音符4つで下降する音階を基本としていたのに対し、変ロ長調の第2主題は16分音符による上昇分散和音を主体とする。これに冒頭の付点のリズムを短縮した動機と上昇、下降する音階的なパッセージが加わり、壮大な1楽章が展開していく。2楽章は付点のリズム、特にオクターブにセットされたTimpの打撃が強烈。Prestoのトリオのテンポをどうとるかは、議論のあるところだ。3楽章は美しい複合変奏曲。ベートーベンのメトロノームに基づけば、この楽章は10分程度で演奏されることになる。4楽章は声楽の導入を始め多種多様な要素が入り混じっているが、おおむね7つのセクションに分けられる。冒頭はニ短調の主和音F-A-Dの上に旋律線がB(変ロ)で重なるという強烈な不協和音(3度目にバリトンソロの前で奏される時は、ニ短調の音階全てを同時に鳴らす)で始まる。第3セクションのマーチをどんなテンポで奏するか(84というメトロノーム指定を付点4分音符とするか、付点2分音符とするか、その中間で適当に処理するか)は解釈が様々で、聴き比べると面白いところ。なおTbは2楽章から登場し(3楽章は休み)、4楽章ではPiccとCFg、それにトライアングル、シンバル、大太鼓が加わる。ここで歌われる歌詞については研究ノート第九の歌詞と音楽を参照。

いくつかの演奏=録音情報

LParr. for pf by Wagneralt:4mov=21:28
演奏者、録音情報と楽章別演奏時間
指揮者演奏CD番号録音年月1234備考
Arturo ToscaniniNBC s.o.BMG 60256-2-RG1952-03-31/04-0113:3013:0914:2123:2464:24
Wilhelm FurtwänglerBayreuth Festival o.FM? TC-102B195517:4811:5819:3625:1074:32
Igor MarkevitchLamoureaux Concert o.Philips 464-337-2196116:2511:3116:1424:2068:30
Kurt MasurGewandhausorchester LeipzigPhilips 420-701-21974-1116:1714:0515:0223:5969:23
Herbert BlomstedtStaatskapelle DresdenBrilliant 99927-51979-04/1980-0316:5513:4816:2425:0972:16
Leonard BernsteinVPO*DG 2740-2161979-09-02/0415:1411:1217:4326:2370:32
Herbert von KarajanBPO*DG 439-006-21983-0915:3610:2615:5424:2066:16
Klaus TennstedtLondon p.o.BBC Legend 41311985-09-1316:2011:1516:5123:5468:20
Claudio AbbadoVPO*DG 419-598-21986-0517:0014:1117:0023:5672:07
Roger NorringtonLondon Classical PlayersEMI 7-49221-21987-0214:1314:2011:0822:3962:20
Roy GoodmanThe Hanover BandNimbus NI51481988-04-27/2913:5915:2112:1524:1165:46
Christopher HogwoodAAM*L'Oiseau-Lyre 452-556-21988-0913:5513:3210:4324:5863:08
Charles MackerrasRoyal Liverpool p.o.EMI 5-72810-21991-01-03/0513:5013:4111:5521:3761:03
Nikolaus HarnoncourtChamber O. of EuropeTeldec 2292-46452-21991-06-2115:0413:4213:3424:2466:44
John Eliot GardinerORR*Archive 439-905-21992-1013:0513:0812:0521:2559:43
Frans BrüggenO. of 18th CenturyPhilips 446-493-21992-1114:2613:0713:0122:5263:26
Claudio AbbadoBPO*Sony SRCR-16691996-04-02/0615:2313:5013:5722:4765:57
Bela DrahosNicolaus Esterhazy SinfoniaNaxos 8.5534781996-0814:4413:4613:0523:1964:54
Masaaki SuzukiNoriko Ogawa (pf), Bach Collegium Japan (choir)BIS CD-950199815:0514:3712:0024:3966:21
David ZinmanZurich Tonhalle o.Arte Nova 74321-65411-21998-12-12/1413:3512:1111:3121:4058:57
Jos van ImmerseelAnima EternaSony SRCR-24621999-0514:3513:1912:4323:2564:02
Simon RattleVPO*EMI 5-57445-22002-04/0516:5511:5917:0323:5869:55
Roger NorringtonSWR StuttgartHänssler 93-0882002-09-0814:1313:5812:0722:0362:21

※録音年月順 (23 records)

※個人的な関心で手元の資料を中心に調べたデータであり、網羅的な情報ではありません。入力ミスなどによる誤りが含まれる可能性があります。年月(日)はISO-8601スタイルで、1806-10は1806年10月を、1806/10は1806~1810年を示します。演奏時間は、の解釈ほか詳しくは内容に関する説明を参照してください(特に古い録音ではリピートが省略されていること多々がありますが、今のところ区別していません)。