Planet masaka played list
Naxos Music Libraryで聴いてPlanet masakaにメモした最近の曲と2008年からの月別リストです。
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グレツキ:
失楽園
(ヤロスラフ・シェメト+シレジア室内管/フィル+ドゥゴシュ夫妻)
2Flの協奏曲で全体は民族的味付けの調性的な緩急緩の3楽章だが、冒頭に出てくる四分音ピアノ(?)の上昇が魔術的世界を導き終楽章はそれが下降する。「フルート協奏曲第2番は弦楽オケとの緩急緩急の4楽章で最後は冒頭に回帰する、なんというか分かりやすい。 DUX2110 ()
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池辺晋一郎:
雨のむこうがわで
(上野信一+フォニックス・レフレクション)
4打の硬質な音に掛け声が混じって躍動する雨の景色。「サファリI~III」は6打で多彩な情景、「テンテンイダテン」は10打で推進力のあるリズム。「バイヴァランス VII」は2打が対話し、「ティンパニは語り、そして呼びかける」はペダルを駆使した独奏。「木のあゆみ」は柔らかな、「樹の心」は深々としたMrmb独奏。ALM Records ALCD-7300 ()
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ゲオルク・クレール:
ピアノのための日記
(ティボー・シュリュゲ)
約200曲(No.は500に迫る)で演奏時間4時間半に及ぶという連作で1987年から書き始められ録音時点でまだ継続中だという。そのうち2013年以降のものから23曲を選んでの収録。シェーンベルクの作品25の12音列を42通り並べ替えた504音を用いて作曲するのだそうだ。部分的にバッハやらベートーベンやらはたまたメシアンやらを引用したり参照したりしつつさまざまな形が組み合わされ、全体としては静かで仄かな格調を備えつつなんとなく新しい雰囲気。 NEOS12428 ()
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近藤譲:
合歓
(佐藤紀雄+アンサンブル・ノマド)
Fl+Cl/バセットHr+弦5+Pf+打の9楽器による短くcrescする線が絡まり合って操り人形のような奇妙さ。微分音なのか音程が悪いのか分からない。「変奏曲(三脚巴)」は1Vnと2打という違い。「視覚リズム法」はVn+Tub+Pf+スチールドラム+バンジョーで各楽器が1音ずつバラバラに鳴らす音が連なっていく。「ラスターは彼女に帽子を渡し、そして彼とベンは裏庭を横切っていった」は3Marmbで単純な音がいろいろと組み合わされる。「クイックステップと緩やかな終結」は8Vn+3Va+3Vc+Cbの15奏者が隣接しぶつかる音を複雑なリズムでそれぞれ弾きながら徐々に緩やかになっていく。ALM Records ALCD-135 ()
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レーラ・アウエルバッハ:
パルティータ
(クリスティン・ベルンシュテッド)
古風な形式を用いながら主題は超高音から、時おり激しい不協和音を交えるといった趣のVn独奏で原題はPar.ti.ta。「孤独の組曲」も静謐で古風な姿を持ちつつ奇を衒わずにモダンな顔がのぞく。《孤独なVn奏者のためのバレエ》だという。「祈り」はホロコーストへの思い。「記憶よ、語れ」はナボコフ自伝のタイトルでもあり二声の対話が一つの線に収斂していく。Naxos 9.70376 ()