music & knowledge sharing
Planet masaka played list 2009-10
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ショパン:
練習曲集
(ジョン・コウリ)
こちらの使用楽器は1832年製ブロードウッドで、プレイエルとはぜんぜん違う硬質な音。演奏も、奔放というか自由というか、暴れ馬のようなダイナミックさ。Music and Arts
CD-1150
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ショパン:
ピアノ作品集
(スホーンデルヴルト)
1836年製プレイエルの素敵な音色で、誠実な感じの語り口ながらメリハリもある。ワルツが5曲、ポロネーズが2曲、他にマズルカなど。Alpha
ALPHA040
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バッハ:
ゴルトベルク変奏曲
(コロリオフ)
ネットラジオで聴いたヘンデルがいい感じでNMLを探して行き着いたのだが、音が明晰に輝き、装飾音が躍動し、なおかつよく考えられた筋の通った見事なバッハ。「これを聴いてグールドの呪縛から解放された」とか、フーガの技法をリゲティが無人島に持っていく一枚に選んだとかいわれるだけのことはある。haenssler
CD92.112
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メンデルスゾーン:
交響曲第3番「スコットランド」
(ファイ+ハイデルベルク響)
うーん、確かに歯切れはよいのだが、急かされて音を十分鳴らさないうちに次の音を奏しているような、雑で忙しない印象が。併録の弦楽の交響曲第11番、特に第2楽章は、アコーディオンかと思うような響き。狙ってならそれも面白い試みだが。haenssler
CD98.552
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ヴォーン=ウィリアムズ:
オーボエ協奏曲
(バンファルヴィ+レンチェス(Ob)+ブダペスト・ストリングス)
タリスの主題による幻想曲ほか。家庭の音楽(Household Music)は、本来SQだけれども自由な楽器の四重奏にしてよいという珍しい曲で、ここではVn1の代わりにオーボエが入っている。演奏は、まあまあといったところだが、RVWの雰囲気がなかなかよく出ている。Capriccio
C5035
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ハイドン:
交響曲第12、44、64番
(スー+アポロ・アンサンブル)
コーネル大学で長く教鞭を取っていたジョン・スーが設立したピリオド室内管で、1995年の録音。いろんな団体が次々にハイドンの交響曲を発表していた時期ではある。丁寧な演奏だが、かなり編成が小さいからなのか、ちょっと線が細い印象。Dorian Sono Luminus
DOR-90226
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ハイドン:
ピアノ・ソナタ全集
(オルベルツ)
モダン・ピアノでの、端正なというか、自然で素直な音作り。ウィーン原典版による53曲を収録。NMLには、Naxos自身のヤンドー盤やBISのブラウティハム盤など、ハイドンの鍵盤ソナタ集は結構いろいろ揃っている。Corona Classic Collection
0002182CCC
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ハイドン:
弦楽四重奏曲第11、21、22番
(スミソン弦楽四重奏団)
NMLでは SmithsonianとしているけれどCDのジャケットはSmithson。しかしシュレーダーが率いているということはスミソニアン室内管のメンバーか(しかしスミソニアン・チェンバー・プレイヤーズとは違う。ややこしい)。ワシントン・ポストの古い記事によれば17世紀のヤコブ・シュタイナーの楽器を用いているそうだ。目の覚めるような新鮮さはないが、暖かくて充実した音色。Dorian Sono Luminus
DSL-90905
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マシュー・ロック:
2声のコンソート集
(マスク)
ロックはイギリス初期バロックの作曲家。「友人たちに」と題された8つの組曲からなるアルバムで、2声のとはいいつつ多くは旋律に通奏低音の伴奏がつくという形になっている。Masquesはモントリオールを拠点とする若手3人のバロック・アンサンブルだそうだ。Gambがちょっと弱い感じもあるが、生き生きとしたなかなか良い演奏。Dorian Sono Luminus
DOR-90300
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ベートーベン:
ピアノ協奏曲3/4番
(ホルトマン+コンチェルティーノ・ミュンヘン)
いずれもベートーベンの同時代の(4番はアレクサンダー・ペッシンガーによる)Pfと弦楽五重奏への編曲だそうだ。1/2番は白神典子、4/5番はスホーンデルヴルトの演奏がNMLにあったが、3番が加わってこれでピアノ協奏曲全集完結(!)。演奏も丁寧でなかなかいい感じ。Musicaphon
M56849
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ターロック・カロランほか:
ケルトのハープ作品集
(キャロル・トンプソン)
妖精の島という副題で、伝承曲などを含むケルト音楽を、ちょっと幻想的に、時に愁いを帯びて聴かせてくれる。ごちゃごちゃしたり厄介だったりする一日の最後に、心が洗われる。Dorian
DOR-90013
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パーセル:
ソナタと劇音楽集
(チャタム・バロック)
3声のソナタ1、3、6、8番に「悲しむ乙女、またはペルシャの王女」、「貞淑な妻、またはついに得た幸せ」の音楽をはさんだというユニークな構成のCD。素敵な曲集だ。Chatham Baroqueはピッツバーグを拠点とする、2挺のVnとコンティヌオ(ガンバ&テオルボ)という編成のアンサンブルだそうで、伸びのある艶やかな響きを聴かせてくれる。Dorian
DOR-90309
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グラウン兄弟:
2つのバイオリンと通奏低音のためのトリオ
(レサミ・ド・フィリッペ)
ヨハン・ゴットリープとカール・ハインリヒの兄弟による。端正なというか、折り目正しい愉悦という感じの素敵なトリオが、気持ちの良い音色で流れていく。CPO
777423-2
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シューベルト:
バイオリン・ソナタ第1~3番&ロンド
(ユリア・フィッシャー+ヘルムヘン)
実に自然で滑らかなアーティキュレーションと魅力的な美音。PentaTone
PTC5186347
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テレマン:
パリ四重奏曲集
(ブルンマイア=トゥッツ+ホロウェイ+ドゥフトシュミット+ベッカー+モーテンセン)
四重奏といっても通奏低音をVcとCemでやるので5人なんだね。曲は傑作、演奏は滑らかで生き生きしている。CPO
777375-2
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モーツァルト:
歌劇「ドン・ジョヴァンニ」(弦楽四重奏曲編)
(フランツ・ヨーゼフ弦楽四重奏団)
1798年にジムロックから出版された編曲譜がフランス国立図書館にあったのだそうで、オペラのほぼ全曲が、なかなか見事にカバーされている興味深いもの。このSQは2002年にモントリオールで結成されたピリオド楽器のアンサンブルで、艶やかな音色で魅力溢れる演奏を聴かせてくれる。ATMA
ACD22559
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フォルクマール:
三重奏と四重奏曲集
(アルテ・アンサンブル)
弦とクラリネットあるいはピアノによるチャーミングな佳曲が並んでいて、ピリオド楽器というわけではなさそうだが、演奏も爽やか。楽しめる。CPO
777460-2
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ヘンデル:
戴冠式アンセム
(クリストファーズ+シックスティーン)
ジョージII世戴冠式のためのアンセム1~4番にオルガン協奏曲第4番やメサイアの抜粋をはさんだ構成で、祝祭的な喜びに満ちた輝きが溢れている。これも今年のグラモフォン賞のバロック声楽部門賞。Coro
cor16066
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ドビュッシー:
映像/練習曲集
(ジャン=エフラム・バウゼ)
今年のグラモフォン賞の器楽部門賞に決まったようだ。丁寧で均整の取れたピアニズム。Chandos
CHAN10497
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バッハ:
ブランデンブルク協奏曲第5番
(カフェ・ツィンマーマン)
Vn奏者のフランク・ペーターの団体かと思ったら、そうではなくて、ライプチヒ時代のバッハが活躍したコーヒーハウスの名前(ツィマーマンとも)にちなんでいるらしい。軽快で生き生きした演奏に惹かれた。CDは「さまざまな楽器による協奏曲集」という面白いものとして3枚シリーズになっている。Alpha
ALPHA013
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ハイドン:
ピアノ三重奏曲集(1、2、36、37、41番他)
( トリオ1790)
軽やでなタッチでハイドンの雅な面を聴かせてくれる。全集の8番目だが、NMLに登場したのはこれが初めて。NMLでのCPOがまた充実し始めたので、楽しみが増えた。CPO
777244-2
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