Planet masaka played list

Naxos Music Libraryで聴いてPlanet masakaにメモした最近の曲と2008年からの月別リストです。


  1. * 繊細で複雑な動きが忙しく大きな跳躍に移っていく《羊皮紙》、仄暗い響きを金属打の灯りが彩る《都市の夜想曲》、忍び歩きのようなテーマが複雑系の展開で多彩な音になる《パッサカリア》の3章。Graffitiはここではストリートアートらしい(壁画はちょっと)。オルガ・ノイヴィルトの「…ミラモンド・ムルティプロ…」は万華鏡のような5楽章のTp協奏曲でここでは器楽アンサンブル版。サン・ラの「外部の無状態」「プレイアデス」は前衛フリージャズをSax+アンサンブルに編曲。Wergo WER6861-2
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  2. * VnとVcが神経質に大きく上下しぴったり寄り添うが不協和な対話という感じのI、ハーモニクス中心の静謐な世界に時どきアクセントが加わるII。「稜」はVc独奏が微分音的重音、鋭いPizzからグリッサンドまで用いて最弱音から徐々に動きを強めまた静寂に帰っていく。「遠方から」はVc+Pfで最弱音の朴訥な対話に時折鋭いアクセントが。「弦楽三重奏曲第2番」は節約された音が間欠的に切れ味鋭く響く。17歳の作品だそうだ。「同作品9」はその2年後で響きは似ているがより動的で密度も濃い。Wergo WER7402-2
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  3. * イラン風の香りもするVc独奏に電子処理された女声が重なる。アレックス・テンプルの「触覚」はVc奏者が作曲者のテキストを囁きながら合間にギシギシした音を奏でさらにライブエレクトロニクスが。パオラ・プレスティーニの「ストーリーを語る」はスーザン・ソンタグのインタビューを題材にやや古風な独奏と女声の声が厳しい音と電子音に変化していく。カマラ・サンカラムの「内臓」は肌に感じる不快感を攻撃的な音の独奏と部分的な声で表現する3章。シェリー・ワシントンの「沸き立つ」は激しく始まる独奏がフット・ドラムのリズムが現れると落ち着いたり躍動したりする。意欲的なVc曲集。Bright Shiny Things 738715292365
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  4. * は圧電変換という事象を音楽に適用するという奇妙なプロジェクトの産物だという弦楽五重奏で細かく動き回る線に強い圧力の断片が入り混じったり微分音的ハーモニクスの冷たい響きだったり哀歌だったりする4楽章の間にエミリー・ディキンソンの詩が朗読される。「彼女の子守唄」はVa独奏の静かで深々とした歌だが純正律調弦ということで奇妙な重音の響き。「ノクターン」はVa+Vcで深々した響きからスルポンの尖った音まで用い微分音にも踏み込んで対話する。「チューニング」はMS+Pfでマイケル・ドナヒーの詩を歌うしっとりした響きの5曲。Delphian 801918342356
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  5. * 弦+打+Hpが左右2群に分かれ、中央に2Ob+3Cl+2Tp+3Tbを置いて琵琶と尺八を独奏に据える。冒頭の弦は細かく分割されて左右から時差で聴こえてくる。2分ほどして独奏の対話、そこに微かに弦や管打が刷毛のように彩りを加える。独奏譜はいずれも図形譜だが琵琶の方は時どき2~4本線になり弦ごとに指示があるらしい。併録はメシアンの「われ死者の復活を待ち望む」で管打のみによる5章。暗い響きで始まるが第3、4では鳥が描かれトゥランガリーラを思わせる響きもある。Decca 00028948308019
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  6. * Guitや弦楽器ハーモニクスなどが弦にテープを巻いたPfとG音を中心にやり取りしつつそのテープを順次外し音色が変化していく。「六重奏曲」は鋸を引くようなノイズの上にバラードの断片が微かに。「コラール」は前2曲の合成のような音づくり。「弦楽三重奏曲」は第九などのパッセージを下降グリッサンドやハーモニクスの断片に分解。「夜の音楽」は空白の合間に時どきコル・レーニョやPizzなどのパラパラした音が混じり最後に荒々しい並行上昇和音。「アプ・サーカーであること」も密やかで打的な音。「4つの超現実歌」はテープの音が実際の楽器演奏で呼び出されるというやはり細かな断片のコラージュ。col legno WWE1CD20444
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  7. * (デンマークの?)民族風の香りと少しバルトーク的な野性味を持つ急緩急緩急の5楽章。1949年。「同第14番」は弱音器をつけたVnの長い哀歌風独奏で始まりやはり民族風の語法で物悲しさが漂う緩急急緩急急の6楽章。1975年。「穏やかな四重奏」は未完の遺作でペア・ノアゴーが補筆完成した渋い2楽章の作品。Dacapo 6.220717
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  8. * 無調でありながら順次進行のモチーフが中心で優しげなふりをする第1番(1949年)。音もリズムも複雑さを増して代表作と呼ばれる第2番。謎掛けのような独特のフレーズの第3番。バッハが引用される単一楽章の第4番(ここからツェムリンスキー四重奏団)。ユダヤ的という音律と勢いのある第5番。よく似た開始の装飾音符が重要な働きを持ちマルティヌーの思い出によるという第6番。そして細かな動きが支配する単一楽章の第7番は1993年。Praga Digitals PRD250262D
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  9. * 無調ながら後期ロマン派の香りのする不思議な3楽章。ルイ・アンドリーセンの「シリーズ」は音列があちこちに跳びはねるミステリアスな12章。ヤン・ヴィッセの「クリスタッリ」も謎めいた音列が動き回る3章。テオ・ルヴェンディの「一緒に」は跳躍のエネルギーと細かなうねりの動きが組み合わされる3章。レオ・スミットの「ディベルティメント」は印象派風調性曲の3楽章。ハンス・ヘンケマンスの「4手」は民族風要素を持つ調性曲4章。ジョーイ・ラウケンスの「ユニゾンで」はジャズなど雑多な要素の映画音楽みたいな協奏曲。すべてオランダの作曲家。DG 00028948198603
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  10. * バロック風の枠組みを用いながら自由でモダンな動きと響きを自在に組み込む5楽章。1987年の曲。リチャード・ワーニックの「弦楽四重奏曲第4番」は渋い不協和音で始まりやや分裂気味のアレグロ、スケルツォ、アリオーソが続く2楽章。1990年。ガンサー・シュラーの「弦楽四重奏曲第3番」はより分裂の度合を増した速い部分とアダージョの暗い深さとの落差が大きい3楽章。1986年。DG 00028947753841
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  11. * 一定のリズムに乗った穏やかでシンプルな合奏が刻々と調性を変化させて景色が変わり少しずれた音も混じる捻れたメリーゴーランドのような感じで突然終わる。デイヴィッド・バーンの「ハイ・ライフ」はずっと同じ(アフリカ風)伴奏の反復上でくだけたジャズのブルース。ロバート・モランの「月の塔からの音楽」は平和でシンプルな調性素材を組み合わせた4章で最後のみ少しだけはみ出す。ジョン・ルーリーの「ストレンジャー・ザン・パラダイス」は映画音楽からの抜粋に2つの即興を加えたジャジーで個性的な6曲。Decca 00028948301003
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  12. * Bar+混声合唱+小オケによるカンタータで老子や旧約聖書のテキストを即興的で軟体動物のような器楽に乗せて歌う。「入口で」はBar+女声合唱にFl+Ob+Tp+Tb+打+Orgでアルブレヒト・ハウスホーファの聖書に基づくソネットを歌う冥界を彷徨うような音楽。「ピリ」はOb独奏が韓国の篳篥を模してゆったり揺れ動く。さらに「チェロのための7つの練習曲」から第2番と第5番。Int'l Isang Yun Gesellschaft IYG004
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  13. * Fl独奏で緩急自在の名人芸。「拡張されたカデンツとコーダ」は2つの電子楽器を伴いちょっと機械的で煩くなる。「アルプスの植物標本(2つの架空の雑種を含む)第1巻」はPf伴奏による多彩な表現の10曲。「世界最短の1000の音の分類」「Flのためのもう一つの耐えられない曲」はFl独奏で特殊奏法や超絶技巧。「トロンプ・ルイユ」はVib伴奏のトリックアート表現。「ニーソスとユーリヤルスの顔において」は+Cl+電子音で静寂の中にうねりや重音ハーモニクス。Stradivarius STR37098
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  14. * 《表面から奥底へ》と副題があり、ピアノの弦を叩かない程度に押さえたキーの動きから徐々に実音に至るがまた消えてしまい森の雑音のような電子楽器が包み込む。「6つの習作」はPfが一部プリペアドでより具体的な音を鳴らすというか反復する。「7番目の習作」はその続きのような形。「chpn3.2」は“自己感知型アクチュエータ”と呼ばれる装置を使ってショパンのピアノ曲の録音をピアノの弦に注入し連鎖的反響を生み出すのだと。「底から」はピアノのキーから作ったノイズが渦巻き変容していく中に微かなピアノ音も。Stradivarius STR37100
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  15. * Des音を中心に長音と揺らめいたり転がったりする音の組み合わせで、この曲以下すべてCl+Accrd。「ほぼ新自由主義」はくだけたジャズ的要素の合間に息の静寂。「気持ちの記号として」はHr+Accrdからの編曲で微分音含む長めの音によるエール交換。ルカ・ユハルトの「解き放たれた」は息の音や声を埋め込んだり微分音を使ったり。イリス・テル・シフォルストの「ミニチュア」はくだけた感じの様々な奏法による小品10曲。NEOS Music NEOS11816
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  16. * BCl+Vn+Vc+Pf+Accrd+Guit+打のアンサンブルがハーモニクスやグリッサンドで描く繊細で刹那的な音を背景にSopがエドモン・ジャベスの謎めいた詩を歌う9章。「誰に対して」はFl+Ob+Cl+Vn+Va+Pf+打に6人の声でやはりジャベスの詩を歌う15章。よく似た響きだがさらに動きが抑制されつつ表現の幅が広がる印象。Odradek Records 0850869006763
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  17. * 2群の弦楽三重奏が長/短調的響きを持つ各々のスコアを同時にまた別々に奏するというものでハーモニクスやグリッサンドが飛び交う。「反対になった鏡」はケメンチェのエキゾチックな旋律を弦のグリッサンドが取り囲む。「インフィニティマル」はFgとTrbを独奏にPfを含むアンサンブルが対話する特殊奏法のオンパレード。「色調メリスマの白黒写真」は19分割弦楽器群がハーモニクスを駆使しつつ一体となって動き時にヤナーチェクの引用ぽい姿も。「時間ループ」はPfやAccrdも含む音群の中からEギターが独奏として浮上する。「Aサークル」はAccrd+弦三重奏がグリッサンドや旋法的に上下する。NEOS Music NEOS11814
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  18. * 控えめなPfの不協和音を引き受ける薄い管弦に時おり電子音が絡む静かな景色が急変して忙しないやり取りとなり浮き沈みを経て最初の世界に。「反映II」はSSax+ハモンドOrg+電子の即興的空間。「ベルトルト・ブレヒトの名による3つの警句」は声を変調しPfと電子音で最後は少し歌。「時と部屋」はFl+Va+Hpで繊細な短い5章。「魔王」はゲーテの詩を歌うBarにプリペアドPf伴奏。「政治的な歌2011」はノルベルト・ニーマンの詩を鼻歌、朗唱、叫びなどいろんなスタイルで歌う隙間に破壊的なガラクタ音が。NEOS Music NEOS11812
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  19. * ホール内に配置された声と楽器の“音の群島”が観客を包みそれぞれがライブエレクトロニクスで迷宮のように繋がれ、リブレットも3ヶ国語の引用を網の目状に配置することで物語を浮かび上がらせる「聴く悲劇」。暗く鋭い音響が闇の中から降り注ぐ大作オペラ。Stradivarius STR37096
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  20. * 不協和音の上昇主題で始まり無調のふりをしてみせるが分かりやすい要素も多く時どきロマンチックが顔を出す、というかそんなこと承知の上での69歳にしての第1番。「同第2番」は柔らかな和音とグリッサンドから不安な動きに移りまたシシリアーノが戻ってくる単一楽章。「三部作」はVn独奏で厳しく技巧的な《ディオニソスの対話》から《愛の悲しみ》そして躍動に静止が紛れ込む《無窮動》の3曲。「ジヴェルニーの庭」は1964年、「ベネディクトゥス」は88年のベタなロマンチック曲をそれぞれEhr、ASaxとSQ用に編曲。Naxos 8.574223
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  21. * BCl+Marb+電子で記憶の中の80年代ロックを音にしたと。グラシエラ・アグデーロの「あの回転する時」はCl/BCl+打で時を象徴する土星の神話に触発されたと。イグナシオ・ボカ=ロベラの「量子的飛躍II」はCl/BCl+打+電子でスラップタンギングや声も混ぜたり。アレハンドロ・カルドーナの「リッキタ・コンゴ・イェリ・コンゴ」はBCl+打でジャマイカの歌から。ヘオルヒナ・デルベスの「月の高さは」はCl+Vib他打でスラップから高音のきらめきまで。ロドリゴ・シガルの「オブトゥーラ」はCl+打+電子でさまざまに変調された音が飛び交う。Urtext JBCC329
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  22. * Vn+Va+Vcの弦楽三重奏で一部微分音も含む不協和音が低音域から重心を上げて行き幅広い分散音となって交錯する。「自然な知性」はVn+Pfでグリッサンドや重音のPizz&弓奏に四分音ピアノのような(と思うのは弦の微分音による錯覚?)不思議な音と内部奏法も。「非物質的な生存のための研究」はVn独奏で空白をたっぷり取りながら不協和な重音をじっくり響かせつつ時どき鋭く激しい動きを組み込む。「色は灰色への道を失った」は打的な要素をふんだんに散りばめたギター独奏2章。どれも面白い。Da Vinci Classics DV-C00404
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