Planet masaka played list
Naxos Music Libraryで聴いてPlanet masakaにメモした最近の曲と2008年からの月別リストです。
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ミヒャエル・エマヌエル・バウアー:
ハンガー:糸
(ユリア・ヴァーレン+ミュンヘン・コンテンポラリー・ミュージック・グループ)
希望を巡る奇妙なテキストの語り歌いにFl+Pf+ライブエレクトロニクスさらに偶数楽章にはSSaxやCbの即興という6楽章。ヤセル・ムニョス他の「マレコンへの憧れ」はFl+SSax+Cbに風景的な音を重ねる。カリーナ・エールハルト他の「フォロワーからインフルエンサーへ」「コロナ宇宙」はゆるやかな器楽、ユリア・ヴァーレン他の「ジョン・ドンヌのためのロループ」「我望む」は声入り。「くしゃみ」というのはちょいとベタ。NEOS Music NEOS12217 ()
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ウィリアム・ブランク:
オフリス
(ボリス・プレヴィシッチ+プレ=アート・ソロイスツ)
AFl/Fl+6人のアンサンブルによる小協奏曲でゆっくり目の対話の2楽章からなる。「流れ」はOb+Tp+Vn+Vc+Hpで弱音器付きTpから始まる5つの線が微分音も含め自在に絡み合う。「リフレインII」は増強Hp+Pf+2打でブーレーズへのオマージュとしてB(♮)音の重なりと細かな動きが不思議な構造を響かせる。「(ア)ラウンド」はASaxと7楽器の協奏曲で元々はサイロで演奏するために書かれたという、なかなか面白いがどうしても独奏の音色が。NEOS Music NEOS12212 ()
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ルネ・ヴォールハウザー:
時の深みより
(アンサンブル・ポリソーノ)
Sop+BarにFl+Cl+Vn+Vcで自作対話詩による悩ましげなミニオペラのような感じ。「ミラムソバーレ」はSop+Vn、「カラスの頭巾」はSop+Bar+打、「モホラン」はSop+Barでどれも言葉遊び的なテキストがくねくね微分音的に歌われる。「二重奏曲」はCl+Pf、Vn+Pf、Fl+Vcの3曲が収められそれぞれ技工を組み合わせながら繊細に対話する。派手さはないがなかなか面白い。NEOS Music NEOS12227 ()
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マレク・ポリクス+ロベルト・アロンソ:
鉄の海を渡る
(ポリクス+アロンソ)
Vnのさまざまな音断片をArchonというインターフェイスを通じて深層学習型オーディオ合成エンジンDemiurgeに送って生成するという何とも奇怪な音の風景。「匍匐前進者」は打を加えた音源からより立体的かなとも思わせるが最後はやはりノイズのようになっていく。まぁこれはこれで。NEOS Music NEOS12312 ()
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ハインツ・ホリガー:
弦楽四重奏曲第1番
(ベルン弦楽四重奏団)
引っ掻くような高音から中音域のスルポンやコル・レーニョの応酬そしてウネウネとした微分音的グリッサンドの絡まりがだんだん沈んでいく。「四季」はヘルダーリンの詩による無伴奏合唱の4部作。「シャコンヌ」はVc独奏で敏捷な猫のように忍び足だったり素早く身を翻したり。どれもさすがの密度。Wergo WER6084-2 ()