music & knowledge sharing
Planet masaka played list 2011-06
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アレッサンドロ・スカルラッティ:
合奏協奏曲第1~6番
(ダントーネ+アカデミア・ビザンチナ)
高雅なというか、なかなか凛とした感じの響きでよい。マウロ・ヴァッリ独奏のチェロ協奏曲1~3番も、やや地味ながらしっかり聴かせる。
ARTS47616-2
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モーツァルト:
ピアノ・ソナタ第4番、第11番
(キャスリン・ドギール)
ずいぶん変わった音色のフォルテピアノと思ったら、Siena pianoforteというシエナ地方のローカル的古楽器らしい。高音部は古風なハープをも思わせる。1950年代の録音のようだが音は明瞭。Orion
LAN0442
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バッハ:
チェンバロ協奏曲集
( フランチェスコ・チェーラ+ファソリス+イ・バロッキスティ)
先日Vn協奏曲として聴いたBWV 1052と、1042そのままの1054が両端で、同じく元がVn協奏曲の1056、Ob協奏曲からの1053がサンドイッチ。Vn協のほうが曲としては魅力的だが、Cem協奏曲だとオケ部の工夫が際立つのでまた面白い。
ARTS47729-8
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シューベルト:
ピアノ・ソナタ第17番D.850
(トゥルーデリーズ・レオンハルト)
これは、今まで聴いたことのないタイプのシューベルトかも。ロマンとか歌謡とは違って、素朴というか不器用な感じすらする、なんとも誠実で丁寧な音楽。1815-20年頃のザイドナー製作のフォルテピアノ。奏者はグスタフ・レオンハルトの妹だそうだ。Globe
GLO5231
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ショパン:
ピアノ協奏曲第1番、2番
(ダン・タイ・ソン+ブリュッヘン+18世紀o)
透明ながら深い陰影をたたえた響き、クリアな管楽器、1849年製エラールの軽やかでコクのある音色と、見事な名演。数年前一部で話題騒然となった「歴史的楽器によるフレデリック・ショパン作品全集」の一枚で、今回NMLに一括登場。FCI
NIFCCD004
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アントワーヌ・ド・フェヴァン:
レクイエム
(ドニ・レザン=ダドル+ドゥルス・メモワール)
前半はア・カペラ主体、中間では器楽の役割がやや重要になるが、最後はまた歌中心で「楽園へ」は単旋律だ。最後のスタバト・マーテルが不思議な感じのTen独唱だが、それにしても何と素晴らしい合唱。Zig-Zag
ZZT110501
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バッハ:
ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集
(ベッティーナ・ホフマン+アルフォンソ・フェーディ)
ホフマンのガンバは端正で自然な感じでなかなかいいと思うが、チェンバロに対してちょっと弱いかな。録音の関係かもしれないがもったいない。
ARTS47252-2
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メンデルスゾーン:
2台のピアノのための協奏曲 変イ長調/ホ長調
(シルバー・ガーバーグ・デュオ+ホグウッド+バイエルン室内フィル)
これまた十代半ばの作品。やや未整理な感じのところもあるが、瑞々しく表現も多彩。演奏もいい味わいで嬉しい。Oehms
OC739
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シューマン:
謝肉祭、ダヴィッド同盟舞曲集
(アレッサンドラ・アマーラ)
時に強靭とも言いたくなるようなしなやかさと、柔らかな弱音を兼ね備えた、生き生きとした音楽。ARTS Musicなかなかやるな。
ARTS47755-8
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バッハ:
フランス組曲
(フランチェスコ・チェーラ)
落ち着きのある典雅な響き。イタリア協奏曲のカプリングはやや雰囲気が合わない感じ。1691年ヴァンサン・ティボー作クラヴサンのコピー(2006年、ロベルト・リーヴィ)を使用。
ARTS47738-8
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バッハ:
ブランデンブルク協奏曲
(ファソリス+イ・バロッキスティ)
すごい勢いでぶっ飛ばすかと思えば、柔らかで滑らかな調べを聴かせたり、脅威の名人芸(2番のTpとか)が出てきたり。素晴らしい音色。息をもつかせぬ名演。
ARTS47715-8
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パレストリーナ:
無名のミサ」「モテット集
(ファソリス+テアトルム・インストルメントルム)
ルガーノ・スヴィッツェラ(スイス)放送合唱団がなかなかしっかり歌っている。Instrumentorumはインストゥルメントラムとかインストルムとかいろいろ表記があってよく分からん。
ARTS47521-2
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パーセル:
聖チェチリアの祝日の頌歌
(ファソリス+テアトルム・インストルメントルム)
輝かしく引き締まった音色がなかなか良い。「葬儀の典礼」のしっとりした味わいもよく表現されている。
ARTS47375-2
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オロロジオ:
カンツォネッタ集第1巻/5声のイントラーダ
(ファゴット+イル・テルツォ・スオーノ/アンサンブル1492)
器楽の音のブレンド具合良好、歌も悪くはない(Sopがややフラット気味だが)。時計職人の息子だからオロロジオという名前だそうだ。
ARTS47531-2
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アルフォンソ10世:
聖母マリアのカンティガ集
(カルリック+テアトルム・インストルメントールム)
中世イベリア半島の頌歌の代表。イスラムというかアラビア文化の香りも濃い。ガリシア語によるマリア讃歌で、400曲以上ある。ここまで外れ続きだったARTSで初ヒット。
ARTS47528-2
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シュニトケ:
夏の夜の夢、ではなくて
(ポリャンスキー+ロシア国立響)
メンデルスゾーンのパロディというわけではなく、モーツァルト/シューベルト風の優美な舞曲がいろいろ姿を変えて遊園地になったり不協和音になったり激しくなったり。Chandos
CHAN9722
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ローゼンミュラー:
室内楽作品集
(アマンディーヌ・ベイエ+グリ・インコグニティ)
4声、5声のソナタと、アンドゥエサのSop、マティアス・フリードリヒのBasを加えたモテットの組合せ。親密で素敵な歌と響き。演奏もさすがの質。Zig-Zag
ZZT100801
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バッハ:
バイオリン協奏曲
(アマンディーヌ・ベイエ+グリ・インコグニティ)
BWV.1041、1042のほかに、チェンバロ協奏曲の原曲だったと言われるBWV.1052、1056も収録している。1056の叙情たっぷりのラルゴもなかなかだが、切れ味のよいホ長調が秀逸。(NMLではインコニティ)Zig-Zag
ZZT070501
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アルビノーニ:
5声のソナタ集 作品2
(バンキーニ+アンサンブル415)
おっ、期待に違わぬ素敵な出来。艶やかな旋律に豊かな通奏低音。雅だったり楽しい踊りだったり。全12曲のうち奇数番の6曲を収録。Zig-Zag
ZZT090202
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ハッセ:
レクイエム 変ホ長調
(ラーデマン+ドレスデン・バロック管)
ハ長調よりももう一段柔らかな感じかと思って聴き始めたが、結構起伏あり。併録はミゼーレ ニ短調。ドレスデン室内合唱団は比較的安定しているけれど、独唱はやや微妙。
Carus83.175
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ハイドン:
弦楽四重奏のためのディヴェルティメント
(ピッコロ・コンチェルト)
Hob.IIIの3、7番も含めて、5楽章からなる初期の長閑な作品。和めるなぁ。音色も瑞々しい。Accent
ACC10405
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メンデルスゾーン:
弦楽四重奏曲第6番
(メレル四重奏団)
この曲は厳しすぎると聴くのが辛いので、アルカンQのやや控えめな表現にも惹かれたが、メレルには光るものがあった。ファニーの素晴らしい四重奏がセットなのも魅力。2002年結成のスイスのSQだそうだ。Genuin
GEN11204
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バッハ:
モテット集
(ヘレヴェッヘ+コレギウム・ヴォカーレ)
こちらはもちろんありがたい宗教音楽(BWV 225-230)。自主レーベルφでの新録音で、器楽は各パート一人ずつの弦楽合奏、オーボエ&ファゴット合奏、トロンボーン合奏だそうだ。素晴らしい精度の演奏。PHI
LPH002
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ヴェルナー:
音楽カレンダー
(マーテー+アウラ・ムジカーレ)
1年12ヶ月を、それぞれ5曲の組曲(1月だけ4曲)として描いたもの。玉石混交という感じだけれど、なかなか起伏に富んで面白い。演奏は上出来(わざと下手に弾いてる?と思わせる箇所も含めて)Hungaroton
HCD32654-55
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マショー:
モテット集
(ムジカ・ノーヴァ)
この時代のmotetusはむしろ舞曲のような活きのいい世俗音楽。演奏が素晴らしい上に、23曲全部に加えて器楽によるバリエーションも収録する充実ぶり。aeon
AECD1108
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メンデルスゾーン:
弦楽四重奏曲第3番
(ニュージーランドSQ)
何というかメンデルスゾーン特有の世界を構築するのではなく、すごく普遍的な語法で斬り込んでくる印象。この曲が、たとえばシューベルトの延長のようにも聴こえ、これはゲヴァントハウスとかパシフィカでの感覚とはかなり違う。とても上手いし、いいと思う。Naxos
8.570003
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メンデルスゾーン:
弦楽四重奏曲第1、2番
(モザイクQ)
何と香り高い音楽でしょう。ピリオド楽器だからということもあるかも知れないが、五重奏よりも一段高い透明感。モザイクには全曲録音して欲しいのだけれど、残念ながら今のところこの2曲のみ。Auvidis
E8622
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メンデルスゾーン:
弦楽五重奏曲第1、2番
(マンハイムSQ+カリウナイテ)
第1番のこの豊かな表現が10代の作品とは、またまた目が眩む。緻密なのに朗々としている2番も傑作(NMLはこれをSQ2番と誤記。相変わらずだ)。マンハイム四重奏団はVn1の表情が濃いめだけれど良い響き。CPO
777389-2
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パレストリーナ:
聖母被昇天のミサ/教皇マルチェルスのミサ
(マーク・ブラウン+プロ・カンティオーネ・アンティクァ)
何やらいろいろ疲れた1日は、温もりのあるア・カペラで締めくくりたいのだ。Musical Concepts
MCS-ED-9022
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