music & knowledge sharing
Planet masaka played list 2013-11
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ハイドン:
ピアノ協奏曲Hob.XVIII:4,11
(シュタイアー+ゴルツ+フライブルク・バロック管)
鍵盤のための協奏曲だけれど、この2つはショルンスハイムもフォルテピアノで弾いているから、この楽器を念頭に置いたものということかな。1785ワルターのレプリカ使用。軽やかで嬉しい気分になる音楽。ほかに二重協奏曲XVIII:6も。Harmonia Mundi
HMC901854
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シェーンベルク:
ヤコブの梯子
(ケント・ナガノ+ベルリン・ドイツ響)
別働隊4群とか12声部混声合唱とか、破天荒な規模の未完オラトリオ。面白い曲だ。びっくり箱みたいにいろいろ仕掛けが出てくるが、演奏はむしろ透明感すらある。魂のマイアー(Sop)とか独唱陣も切れ味抜群。併録は無伴奏合唱の「地には平和を」。Harmonia Mundi
HMC801821
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ブリテン:
御子が生まれた
(マクリーシュ+ガブリエリ・コンソート)
ほかマシュー・マーティン、ハウエルズ、レイトンなど現代の作品に12~16世紀の伝承曲を組合せたクリスマス曲集。コペンハーゲン・ロイヤル・チャペル合唱団のトレブルが加わったア・カペラの水準高く見事な響き。Signum
SIGCD346
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ブリテン:
戦争レクイエム
(ケーゲル+ドレスデン・フィル)
昨日のブリテン生誕100年から1日遅れだが。緊密な表現で彫りが深い。併録のペンデレツキ:広島の犠牲者に捧げる哀歌も強烈。シェルツァーとのベルクVn協奏曲も。Berlin Classics
0010122BC
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チャイコフスキー:
弦楽四重奏曲第1番
(クス四重奏団)
第1楽章の9/8が平板でない演奏をNMLで探していたら、これが少し面白いリズム感だった。第2楽章はポルタメントを多用したり、いろいろ踏み込んでいる。ストラヴィンスキー、シュニトケらのロシアの主題による四重奏作品と組合せている効果も。
ONYX4090
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アルベルト・ウィリアムズ:
エン・ラ・シエラほか
(バレンチン・スーリフ)
アルゼンチンのものすごく多産な作曲家で、ルビンシュタインが「水で薄めたセザール・フランクに、あちらこちら思いがけずシューマンが顔を出し、ときには大胆なドビュッシーの五音音階が挿入される」と評したそうだ。まぁそんな感じのピアノ作品集。Acqua Records
AQ392
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バッハ:
ゴルトベルク変奏曲
(ランゲル)
何となく選択していい音色だなと思っていたら、以前も聴いてえらく思い入れのあるコメントを書いていた。ただし何故かそのDorianのアルバムはNMLから消えている。今回はパルティータも併録。
Steinway30024
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ショスタコーヴィチ:
弦楽四重奏曲第13,14,15番
(パシフィカ四重奏団)
全集の締めくくりになるようだが、強靭でしなやかな流れ、密度の濃い音色で素晴らしい。併録はシュニトケのSQ第6番でこれもまた充実。Cedille
CDR90000-145
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シュニトケ:
合唱協奏曲
(ダイクストラ+バイエルン放送合唱団)
テキストは中世アルメニア詩人ナレカツィの「嘆きの歌の書」第3章から取られているそうで、深々と神秘的な響き。合唱も上質。他に「3つの聖なる歌」「自然の声」、ペルトの「勝利の後」 BR-Klassik
900505
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サラモーネ・ロッシ:
マドリガーレ集
(プロフェティ・デラ・クインタ)
CDのタイトル「マントヴァのヘブライ人」はロッシのことらしい。素晴らしい男声5声ア・カペラの合間に奏される器楽シンフォニアもしっとりと瑞々しい。Linn Records
CKD429
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バッハ:
バイオリン協奏曲BWV 1041,1042,1053,1060
(ムローヴァ+ダントーネ+アカデミア・ビザンチナ)
1053と1060はダントーネによるチェンバロ協奏曲からの編曲。無伴奏以来ひさびさに聴くムローヴァのバッハ、相変わらず高水準。残念なのは曲が今の気分じゃないこと。
ONYX4114
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ビバルディ:
トリオ・ソナタ集
(バンキーニ+アンサンブル415)
溌剌とした素敵な音楽。フォリアの最後のほうでVnが少し上ずってるが、そんなこと気にしない。Harmonia Mundi
HMG501366
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バッハ:
世俗カンタータBWV 201、205、213
(ヤーコプス+ベルリン古楽アカデミー+RIAS室内合唱団)
「急げ、渦巻く風ども」とか「破れ、砕け、壊せ」とか「われらにまかせて見張りをさせよ」とか、なかなか劇的。声楽ソリストも含めみな素晴らしい。Harmonia Mundi
HMC901544.45
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イザイ:
無伴奏バイオリン・ソナタ
(クリストフ・バラティ)
よく伸びる美音で、かっちりした端正な造形。別録音のバッハもほぼ同じスタイルで弾いていて、どちらも上出来なのはなかなかのもの。Brilliant
BC94678
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ピツェッティ:
チェロ・ソナタ
(トイヴィオ+ヴァルバノフ)
シェーンベルクと同世代のイタリア作曲家だが、フランクと似ていると指摘されるそうだ。それも分からなくない、なかなかしっとりした味わいの作品。併録は「3つの歌」 Gega New
GD275
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ベートーベン:
ピアノ三重奏曲第1、5番
(トリオファンベートーフェン)
TrioVanBeethovenという名前だと中黒入れるべきかどうか迷う。2011年結成のアンサンブル。Vnのシュトウルツはハイドン・トリオ・アイゼンシュタットのメンバーだったということで、いい感じの音色。緩徐楽章がやや間延びする感もあるが、佳演
Gramola98995
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ビバルディ:
四季
(ピーター=ヤン・ベルダー+ラ・マニフィカ・コムニタ+エンリコ・カサッツァ)
なかなか颯爽とした今風の演奏で、悪くない。併録のブランデンブルク協奏曲全曲もしっかりした演奏(ただし3番、4番のトラックは最後が切れてる…)。じっくり聴けば独自性もみつかるかもだが。Berlin Classics
0300534BC
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ドビュッシー:
「海」他
(アミ&パスカル・ロジェ)
他に牧神の午後への前奏曲、夜想曲から祭り、ラヴェルのマ・メール・ロワ、スペイン狂詩曲。ロジェ夫妻のニュアンス豊かなデュオが悪かろうはずがない。ただ、だんだん飽きてくるのは、演奏のせいではなく、最近フランスものへの興味が低下しているからか。
ONYX4117
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モーツァルト:
バイオリン・ソナタK377,380,403,376
(マンゼ+エガー)
朗らかでつやつやした気持ちのよい響き。Vnソナタの通番は異説があるんだっけ(K377=NMLで24番、HMVなどで32番)。Harmonia Mundi
HMU807380
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ベートーベン:
バイオリン・ソナタ
(イザベル・ファウスト+メルニコフ)
自由にのびのびと羽ばたきつつ、メルニコフとの対話的な息遣いによって柔軟さが加わった。クロイツェル第1楽章提示部の反復での即興的装飾は初演時のものだそうだ。Harmonia Mundi
HMC902025.27
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バッハ:
無伴奏バイオリン・ソナタ/パルティータ
(イザベル・ファウスト)
速目のテンポでよどみなく、滑るようにどんどん進む。ビブラートをかけないガット弦の音色はつややかで極上。Harmonia Mundi
HMC902059
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モーツァルト:
クラリネット五重奏曲
(ヴィトマン+アルカント四重奏団)
余裕の自然な演奏というところか。もちろん悪くないが、それほど強い印象もない。モーツァルトだからこんなものってことなのか。併録のSQ第15番の最後のほうで少し感じるものがあったので、また聴いてみよう。Harmonia Mundi
HMC902168
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ブラームス:
バイオリン・ソナタ第1番
(イザベル・ファウスト+メルニコフ)
もちろんガット弦、ピアノは1875年製のベーゼンドルファーだそうで、音色からして違う。冒頭第1主題の語り口は絶品。第2主題は思ったより長めのフレージング。併録(というかたぶんこちらがメイン)のホルン三重奏曲はズヴァールトのナチュラルホルンで。Harmonia Mundi
HMC901981
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ルトスワフスキ:
管弦楽のための協奏曲
(ヴィト+ポーランド国立放送響)
他にアンリ・ミショーの3つの詩、ミ・パルティ、弦楽のための序曲。これまでそれほど踏み込んで聴いてこなかったが、選曲の関係もあって繰り返し聴いてみると、緻密でハートフル。なるほど。Naxos
8.553779
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