music & knowledge sharing
Planet masaka played list 2014-06
-
コダーイ:
無伴奏チェロ・ソナタ
(石坂団十郎)
のびのびと、キャンバスいっぱいに自在に表現している感じ。音もストレートで素直だ。ヤナーチェクの「おとぎ話」もファンタジーあふれる素敵な演奏。グリーグのソナタは、これらとの組合せだとあまりしっくり来ないのだけれど、ウォスネルの伴奏と相まって、あぁそうかというところがいくつも。
ONYX4120
()
-
R.シュトラウス:
ツァラトゥストラはこう語った
(コシュラー+スロヴァキア・フィル)
奇を衒ったところがなく、丁寧で好感が持てる(技術的にはかなり難ありだが)。先入観なしに楽譜をきちんと表現すると、意外な音が聞こえるものだ。ちなみにyoutubeにはいくつか巨匠の演奏があるが、かなりひどかったりする。ひとつ紙芝居があって音を素直に捉えているのがなかなか面白かった。Naxos
8.550182
()
-
R.シュトラウス:
歌劇「無口な女」
(ベールマン+ロベルト・シューマン・フィル)
後期ロマン派なんてことを全く感じさせない、すっきり爽やか細部の仕掛けがよく分かる演奏で、喜劇の可笑しみもたっぷり伝わってくる。歌もほぼみな秀逸。CPO
777757-2
()
-
パレストリーナ:
第4旋法によるマニフィカト
(クリストファーズ+シックスティーン)
ミサ曲「今やキリストは天に昇りたまいぬ」ほかも。素晴らしい歌唱で心洗われるわけだが、このように素直に神を讃美できるんだなぁと、改めて妙な気分。Coro
COR16124
()
-
R.シュトラウス:
ブルレスケ
(オピッツ+フィオーレ+デュッセルドルフ響)
第2交響曲の少し後、22歳でのピアノ協奏曲的作品(2管Hr4)。ヘミオラの歯切れよい主題とロマン派風のフレーズが絡みあう。最後は普通っぽくまとめるのかと思ったらそんなことなかった。併録のツァラトゥストラはワルツがとても柔和なのと夜の彷徨い人でホ音ががっしり鳴っていたのが印象的。Haenssler
CD98.476
()
-
エネスク:
幼き頃の印象
(アゾイテイ+スタン)
ほかにVnソナタ1~3番などVn+Pfの作品全集。意外にエネスコ(Enescu)の曲は聴いたことなかったが、面白い技巧を沢山盛り込みつつ情緒もあってなかなか魅力的。Haenssler
CD98.035
()
-
ソミス:
ソナタOp.1
(ケンタラ+プラッカ+メイヤーソン)
Vn+Vc+Cemでバイオリン・ソナタというかトリオ・ソナタというか、3楽章のソナタが12曲。素朴で伸び伸びしていて、特に長調の曲はゆったりした気分で聴ける。技術的には少し甘いかもしれないけれど、音色も暖かくていい感じ。Glossa
GCD921807
()
-
R.シュトラウス:
ナクソス島のアリアドネ
(アームストロング+スコットランド室内管)
『ツァラトゥストラ』の「大いなるあこがれ」が清書原稿では「アリアドネ」だったと知ってこの曲を聴くしかないと思ったものの、Naxosというわりに歴史的録音か抜粋しかないので、英語歌唱だけれど唯一の新しい全曲盤を選んでみた。演奏はまずまず。ブックレットPDFがあるのもいい。Chandos
CHAN3168-69
()
-
R.シュトラウス:
交響曲第2番
(N.ヤルヴィ+ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管)
1883/84、20歳の時の作品だが、シューマンぽいロマン風だった1番に比べてずっと豊かな響きで面白い曲になっている。ブルックナーで言えば6/7番、チャイコの5番より前、マーラーが1番に着手した頃だからな。よくこの形式に押し込んだというか。Chandos
CHAN9166
()
-
ベートーベン:
ピアノ三重奏曲第5番幽霊
(ゼペック+ケラス+シュタイアー)
豪華な顔ぶれによる豊かで贅沢な音楽。トリオの第3番、Vnソナタの4,7番も併録。ケラスの存在感が圧倒的だが、シュタイアーはもちろんゼペックもいい仕事をしている。おまけのフンメルのトリオ4番もなかなか。Harmonia Mundi
HMG508398.99
()
-
ウカシェフスキ:
シンフォニエッタ
(トマシェフスキ+バルティック・ネオポリスo.)
ほかに交響曲第1番、四旬節の音楽。ヤナーチェクっぽかったりフィリップ・グラスを思わせたりするところもある、チャーミングな現代和声はなかなか魅力的。リズム的には若干中途半端な感じが無くもないが。グレツキのコンチェルト・ノットゥルノ、ディヴェルティメントも。全て弦楽オーケストラ作品。
DUX0855
()
-
バッハ:
無伴奏バイオリン・ソナタ/パルティータ第3番
(マヤ・ホンバーガー)
深みのあるバロックVnで、冒頭の響きにちょっと圧倒された。夫君であるバリー・ガイが作曲した「リサンドラ」を間に挟んでいる。バッハと現代曲の組合せはいくつもあるだろうけれど、これはどちらも力が入っていて見事(重音の和音が何故か微妙に狭く聴こえるときが)。レーベルも自前とは。Maya Recordings
MCD1101
()
-
ツェムリンスキー:
弦楽四重奏曲第1,2番
(エッシャー弦楽四重奏団)
20代半ばの若々しくロマンティックな第1番、40代になって表現の幅がずっと広がりつつもまだ浪漫の香りが残る第2番。最初はちょっとビブラート多いなと思っていたけど、第2番はそうでもない。使い分けてるのなら面白いな。Naxos
8.573088
()