music & knowledge sharing
Planet masaka played list 2014-08
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ルトスワフスキ:
交響曲第3番
(尾高+BBCウェールズ・ナショナル管)
印象的な連打で始まり、これが要所で繰り返される。作曲者は2楽章構成としているそうで、第1楽章は3つのエピソード、中心の第2楽章はStuckyによればオケコンの終楽章がここに通じる、そしてエピローグと短いコーダ。という構成は、Rae本とにらめっこしながら聴いてようやく分かった。
BIS-CD-743
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ルトスワフスキ:
13独奏弦楽器のための前奏曲とフーガ
(ヴィト+ポーランド国立放送響)
1972年の作品でさすがに円熟した技法。7つの前奏曲とフーガからなるが、フーガは短縮してよく、その場合は前奏曲も好きなのを選んで順不同で演奏してよいそうだ。58~60年に書かれた3つの後奏曲は過渡期の問題作だという。さらに晩年のファンファーレなど。Naxos
8.555270
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ケージ:
チープ・イミテーション
(アンツェロッテ)
元々はサティの「ソクラテス」の旋律をチャンス・オペレーションで組み替えたピアノ曲だけれど、これはアコーディオン編曲。かなり無機的でシュールなピアノ版に比べ、こちらは時にロマンティックにすら響くのが面白い。Winter and Winter
910080-2
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バッハ:
無伴奏チェロ組曲
(パオロ・ベスキ)
第1番の前奏曲の快速テンポで何これ、となったもののしばらく普通っぽい、と思ったら鋭角な第2番、一転して柔和な第4番、胴を叩いてリズムをとったりする第6番と、多彩にやってくれる。聴き応えあり。バロック・チェロの響きもあって、少しビルスマを思わせるか。4-6番は別盤。1-3番はWinter and Winter
910001-2
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ノアゴー:
つかの間の夏
(カンガス+オストロボスニア室内オーケストラ)
デンマークの現代作曲家の弦楽作品集で、ちょっと幻想的でもあり、バルトークっぽいところもある。不協和音も難技巧もふんだんに使っているのだけれど、なんというか身を委ねられる響き。Finlandia
825646310128
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R.シュトラウス:
歌劇「インテルメッツォ」
(シルマー+ミュンヘン放送管)
演奏会形式上演のライブ録音ということで、一部管弦楽が荒い感じのところもあるが、上々の色彩感。間奏曲(Zwischenspiel)は8つあるというけど、スコアを見ると練習番号で10以上の長さのものが5つ。あとはどれを指してるんだろ。CPO
777901-2
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バルトーク:
コシュート
(コチシュ+ハンガリー国立フィル)
音楽院終了間もない頃の愛国的作品で、ツァラの演奏を聴いて影響を受けたと言われるけれども、それよりもリストっぽい感じ。印象としてはつまんないが、とりあえずペンディング。併録の「木製の王子」はメリハリが効いて、適度に荒々しさも。Hungaroton
HSACD32502
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バルトーク:
木製の王子
(オールソップ+ボーンマス響)
かかしの王子はグロテスクでもなく、どこかに書いてある激しく重厚というより、むしろバレエの跳躍が音にというか王女の歩みが一歩一歩目に浮かぶような、明るくなめらかな響き。Naxos
8.570534
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バルトーク:
青ひげ公の城
(オールソップ+ボーンマス響)
いろんな響きが的確に表現されていて実に鮮やか。第5の扉の平行移動する和音も壮麗。ユディットを演じるメラスが素直な歌唱なのもうれしい。Naxos
8.660928
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ハイドン:
ピアノ・ソナタ集
(マルコム・ビルソン)
第60、35、52、33、54番(Hob.XVIの50、43、39、20、40)という組合せで、シャンツのフォルテピアノを使用。きっちりと端正な演奏だけれど、ちょっと眠くなるかも。Claves
CD50-2501
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テレマン:
トリオ・ソナタ全集
(ビオンディ+カヴァサンティ+ベルナルディーニ+トリプラ・コンコルディア)
自由闊達な音色と響き。丁々発止のやりとりから気怠いやりとりまで、多彩な表現が楽しめる(聴き終わったところでブリュッヘン没の知らせ。指揮者としてはともかくリコーダーそして古楽の先達に新しい演奏でR.I.P.) Brilliant
BC93873
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バルトーク:
バイオリン・ソナタ
(イザベル・ファウスト)
無伴奏はよく出てくるが、ピアノ伴奏の第1、2番にあまり馴染みがないのでじっくり聴いてみる。ファウストのデビュー盤にしてグラモフォン賞だそうだ。しっとりとして懐の深いバルトーク。狂詩曲、ルーマニア民族舞曲も併録。Harmonia Mundi
HMG508334.35
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グリーグ:
抒情小曲集
(ラーゲルスペッツ)
第1~10集までの全曲収録。やや固めのタッチで歯切れよく、ほどよく表情もつけながら進んでいく。これだけ沢山あるので、抒情たっぷりばかりだと飽きてくる恐れもあるのだが、もたれることなく、かといってそれぞれの曲が素っ気ないわけでもなく、なかなかうまくまとめている。Finlandia
706301490761
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バルトーク:
ピアノ協奏曲第1~3番
(アンドラーシュ・シフ+フィッシャー+ブダペスト祝祭管)
乱暴にならず丁寧に、しなやかにきらめく音。予習の一環として。Teldec
809274673565
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ハイドン:
弦楽四重奏曲第66~68番
(ブッフベルガー四重奏団)
作品77のロプコヴィッツの2曲と作品113、HobではIII:81~83。七つの最後の言葉も併録で、全集の3セットになっている。軽快な推進力と朗らかで艶のある音色が魅力的。Brilliant
BC93138
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ガルッピ:
ソナタ集「チェンバロの慰め」
(デーラー)
6曲のソナタは軽やかで第3番のハ短調以外はみな長調ののどかな曲想(3番も短調風なのは冒頭と最後だけという感じ)。雅な響きのデーラーの演奏もよくマッチしていてほんわかする。Claves
CD50-0603
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シメオン・テン・ホルト:
カント・オスティナート
(ピアノ・アンサンブル)
ミニマリズムの音楽はそれはそれで面白いけれど、11枚組700分となるとなかなか大変。日付が変わりそうなのでいったんここで。Brilliant
BC7795
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ルトスワフスキ:
弦楽四重奏曲
(ティペット四重奏団)
うねりと間、鋭かったり静かだったり、ピチカートばかりだったり、さまざまに凝縮された断片の寄せ集め、言ってみれば花火みたいな面白さ。併録はパヌフニクの弦楽四重奏第1~3番。それぞれが単一楽章で、こちらはむしろ音響的な面でのあれこれが際立つという感じだろうか。かなり高度なことが要求されているが、しっかり弾いていて頼もしい。Naxos
8.573164
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クープラン:
コレッリ賛
(ピエルロ+リチェルカール・コンソート)
さらにリュリ賛。パルナッソス山へ登ったリュリが、そこで出会ったコレッリと共に演奏を行うのだと。各楽章の標題を読み上げて、物語という感じの演出かな。間にはルベルの「リュリ氏の墓」。演奏は優美で味わい深い。Mirare
MIR150
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ラヴェル:
ピアノ曲全集
(カルボナーラ)
軽やか、というかくつろいだ感じで、表情も繊細というか淡い。豪華ではないけれど心地よく聴ける。Brilliant
BC94083
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