music & knowledge sharing
Planet masaka played list 2014-09
クレール・ジニャック :
春はあけぼの
(作曲者ほか )
枕草子を日本語、フランス語で朗読しながらゆるふわな音楽を重ねたり。ダンスパフォーマンスと組合せたNotes de Chevetというイベントというか作品。dizi(笛子)とあるけれどほとんど尺八。ありがちといえばそうかもしれないが、これはこれで十分ファンタスティーク。Fidelio Musique
AD011
(2014-09-27 )
ヘニング・シュミート :
レクイエム
(マツァイト+スミス+作曲者他 )
第二次大戦の最後に命を失った少女を悼むラデロフの自伝的テキストをもとに、レクイエムの式文を加えて構成したようだ。バリトン歌唱+児童合唱にピアノ、チェロ、サックスおよび電子/民族楽器?という変わった編成で、ワールドミュージック風でもあり、HMVではジャズに分類されていたり。現代のレクイエムの一つの姿。Neuklang
NCD-4024
(2014-09-26 )
ナルディーニ :
弦楽四重奏曲全集
(エレウシ四重奏団 )
ハイドンの頃にドイツとイタリアで活躍したバイオリン奏者/指揮者だそうだ。えらく爽やかなのは演奏によるところも大きい感じだが、このSQも他では見かけない。いい音色で響きも美しい。平凡といえばその通りだが、くつろぎたい時にはこういうのも悪くない。Brilliant
BC94438
(2014-09-24 )
カリッシミ :
「ローマのアリオン」モテット全曲
(コルッソ+アンサンブル・セイチェントノヴェチェント )
アリオンはネロ時代の人気格闘士らしい。カリッシミはオラトリオの最初の重要な作曲家だそうだから、これもそういう劇的な仕立てのような感じ。といっても大げさなものではなく、密度高く親密ないい感じの曲、そして歌唱。Brilliant
BC94808
(2014-09-21 )
ヴェラチーニ :
未出版バイオリン・ソナタ集
(ヴァレリオ・ロジト+フェデリコ・デル・ゾルド )
ニ短調、ト長調、イ長調が収録されていていずれも作品1,2とは違うものらしい。特に無伴奏のイ長調は興味深かった。演奏もしっかりしている。何となく聴いてみたのだけれど思わぬ収穫。Brilliant
BC94822
(2014-09-21 )
カステルヌオーヴォ=テデスコ :
平均律ギター曲集
(デュオ・パーチェ・ポーリ・カペッリ )
2つのギターのための前奏曲とフーガということで、バッハと同じく24長短調で作曲されている。どこがフーガなのかよく分からない曲もあり、というかギターでフーガはやはり微妙という気もするが、各曲それぞれ工夫され個性的ではある。併録ソナティナ・カノニカの方がギターとしては魅力的。Brilliant
BC94833
(2014-09-20 )
ペルト :
アリーナのために
(フェーン )
2枚組のピアノ作品全集で、この曲は4回演奏されている。最初と最後は20分以上なのに対し途中に組み込まれた2回は2~3分。1ページの楽譜を任意の回数繰り返すのだそうだ。ほかVcとの「鏡の中の鏡」など、ティンティナブリ様式の静謐な世界。作品1,2のソナチネやパルティータは別人のように饒舌で、落差が興味深い。Brilliant
BC95053
(2014-09-18 )
メンデルスゾーン :
夏の夜の夢
(ベルニウス+シュトゥットガルト・ホープカペレ )
素晴らしく高水準の声楽はさすがのひとこと。このハーモーニーというのはなかなか聴けない。管弦楽もそれに劣らず見事。併録の「アンティゴネ」およびそれに先立つ話の「コロノスのオイディプス」は、いずれも合唱が男声のみで管弦楽もそれに対応した渋い響き。どれも優れた演奏の3枚組。
Carus83.022
(2014-09-16 )
ブリテン :
シンプル・シンフォニー
(ケネル+ヨーロピアン・カメラータ )
やはりNMLで16ほどの演奏を聴き比べてみて、とりあえず一押し。もっさりだったり荒っぽかったりいろいろあるが、どれも第3楽章が自滅してる。これはやや忙しない感はあるものの、ビブラートをうまく抑制して良い響き。併録フランク・ブリッジの主題による変奏曲はぴったりはまった秀演。ラクリメ面白い。Fuga Libera
FUG534
(2014-09-13 )
バッハ :
マニフィカトBWV243
(ピエルロ+リチェルカール・コンソート )
ト短調ミサとの併録。バッハはひさびさという気もするが、さすがに緻密で魅力的。声楽も含めて精度の高い心地よい演奏。Mirare
MIR102
(2014-09-12 )
アイヴズ :
ピアノ・ソナタ第1番
(ルネ・エッカート )
レバノンの聖歌などの要素とジャズ(ラグタイム)の要素が混在というか楽章を特徴付ける、ロマンティックな香りもある素敵なソナタ。併録の大作第2番とはかなり違うが、どちらも魅力的。Brilliant
BC9135
(2014-09-11 )
ブラームス :
「7つのリート」作品62
(クリード+RIAS室内合唱団 )
第1曲ローズマリーがキャノンEOS 70DのCMに使われていたようで、その和名マンネンロウ(迷迭香)+ブラームスを検索するとなぜか(この語句は含まれないのに)ドイツ・レクイエムのページが上位出てそのアクセスが多かったので聴いてみたり。素晴らしい歌唱の2枚組世俗合唱曲集。Harmonia Mundi
HMG501592.93
(2014-09-09 )
ジョン・ケージ :
27分10.554秒
(ジョナサン・ファラッリ )
これはちゃんと音があって、いろんな打楽器にいびきとか雑音的なものが絡む。ほかにファブリチアーニのFlと組んだ水上バレエのための音楽、ダイアローグ、カリヨンのための音楽第6番など。即興的ノイズの音楽。Brilliant
BC9284
(2014-09-09 )
カリッシミ :
オラトリオ「エフタの物語」
(ベイツ+ラ・ヌオヴァ・ムジカ )
シャルパンティエの「アブラハムの生贄」なども併録(いずれも抜粋)。独唱が時々あれだったりはするが、合唱や器楽はとても精度が高く清冽な響き。ブロッサールのトリオソナタも。Harmonia Mundi
HMU807588
(2014-09-08 )
スコット・リンドロス :
YTTE
(ローラ・ギルバート+ジョナサン・バッグ+ダニエル・リップル )
アルト・フルート+ビオラ+ギターという変わった編成で、その融け合った音色がなんとも魅力的。ドビュッシー風でもあり、少しスペインの香りもあるかなという。併録のヤッフェ、ギデオンの曲もまずまずだが、AFl+Vaという組合せの妙が出色でした。Albany
TROY1483
(2014-09-08 )
チャイコフスキー :
弦楽セレナード
(スタニェンダ+ブラチスラバ室内オーケストラ )
NMLに収録されている20強の演奏を聴き返してみて、一番魅力的だったのがこれ。活き活きとした表情やアーティキュレーションが嬉しい。ビブラートは使っているのだけれど、少人数(写真を見ると4-4-3-2-1か)だからか音の焦点が合っていて濁りは少ない。併録のドボルザーク、エルガーも溌剌としている。
DUX0278
(2014-09-06 )
カーゲル :
クゥイリーヌスの愛のキス
(レーウ+シェーンベルク・アンサンブル+オランダ室内合唱団 )
フラッター、グリッサンド(歌も)などを多用した実験的な響き。17世紀の黙示録的連祷のテキストを、大筆で畳に一筆書きするような話し歌いというか。セレナードはいろんな遊びのある打楽器やギターに乗ってFlが舞う。弦と木管のドッペルゼクステットもいろいろ手品のような音響。Winter
910126-2
(2014-09-05 )
チャイコフスキー :
弦楽セレナード
(メンゲルベルク+コンセルトヘボウ )
1938年録音の演奏は、はっきりした濃いアーティキュレーション、アゴーギク、ポルタメントなどでたっぷり表情をつけ、まったくビブラートに頼っていない。趣味は合わないが、平板でぶよぶよした20世紀後半型よりはるかに清々しい。併録の悲愴も、好みは別として、多彩な表現。終楽章はビブラート+ポルタメントだし。Naxos
8.110885
(2014-09-05 )
ベートーベン :
弦楽四重奏曲第13番
(ターリヒ四重奏団 )
大フーガ付き。素直で暖かい響きと自然なフレージング。64年結成の老舗でピリオドというわけでもないのに、ビブラート少なくて心地よい。La Dolce Volta
LDV278
(2014-09-02 )