music & knowledge sharing
Planet masaka played list 2014-10
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コープランド:
バイオリン・ソナタ
(エーネス+ウェイス)
シンコペーションを駆使した作品を書いていた頃の曲だけれど、むしろ静かで内省的な感じもする。でもよく聴くと終楽章のリズムはかなりのものかな。バイオリンの音色、切れ味共にさすが。バーンスタインの三重奏は若々しい魅力。バーバーの弦楽四重奏曲も。
ONYX4129
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ベルク:
歌劇「ヴォツェック」
(メッツマッハー+ハンブルク国立フィル)
オケは明晰で的確。声はテナーがよろしくないが全体にはしっかりしている。内容の表現もよく掘り下げられている。併録のルル組曲も秀演。Warner-Parlo
5099964066257
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ブリテン:
歌劇「ねじの回転」
(ハーディング+マーラー室内管)
ヘンリー・ジェイムズの怪談小説を巧みにオペラ化した作品、語り手&幽霊クイントのボストリッジはもちろんガバネスのロジャース、子どもたちもみな見事。オーケストラも精緻な表現で上質な味わいが楽しめる。素晴らしい。Warner-Parlo
5099945637957
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バッハ:
ゴルトベルク変奏曲
(セドリック・ペシャ)
装飾はかなり自由に加えているんだけれど、とても素直で若々しい感じのするバッハ。第15変奏も雨降る窓辺というイメージ、第25変奏も夜の人形というかあまり陰気じゃないし、クォドリベは元気いっぱい。リピートもなしで潔い。予想外に良かった。Claves
CD50-2407
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タヴナー:
光のイコン
(タリス・スコラーズ)
現実世界を遠く離れて遊泳する妙なる音空間。7部構成のうち、1-6、2-7、3-5がそれぞれ対応し、真ん中の4が全体の半分を占める。ア・カペラに一部弦楽三重奏が加わる。埋葬式のイコス、子羊を併録。ヒーリング系とも言えるが、時々こういう不思議な感覚に浸るのも悪くない。Gimell
CDGIM005
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モーツァルト:
フィガロの結婚
(ヤーコプス+コンチェルト・ケルン)
ナチュラルTpの咆哮を始め切れ味の良さはさすが、とオーケストラに喜んでいたら、歌も装飾いっぱい自由自在で魅力的。素晴らしい。Harmonia mundi
HMC901818.20
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ベートーベン:
バイオリン・ソナタ全集
(ルノー・カプソン+ブラレイ)
美音だしニュアンスも豊かだが、ブラームスとほとんど同じに聞こえて、これだとちょっと辛いかな。いや、10番とか楚々としていい感じではあるのだが、力の入る作品だと少しね。好みの問題ではあるが。Erato-Parlo
5099964200057
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バッハ:
無伴奏バイオリン・ソナタ/パルティータ第2番
(マヤ・ホンバーガー)
そういうわけで、これで1~3番揃って、素晴らしい。中間のバリー・ガイの曲は「アグレー」で、なるほど蝶のシリーズなのか。Maya Recordings
MCD0802
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バッハ:
無伴奏バイオリン・ソナタ/パルティータ第1番
(マヤ・ホンバーガー)
これまた見事な音作り。間にバリー・ガイの曲を挟むのも前回同様で、今回のInachis(欧州の蝶らしい)も充実している。新譜ラッシュの中でうっかり聴き逃さなくてよかった。というか一昨日2番が出てるじゃないか! Maya Recordings
MCD0301
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パーセル:
歌劇「ダイドーとイニーアス」
(ヴェンツ+ムジカ・アド・レーヌム)
Vnの音色が瑞々しく、チャーミングな重唱があったり、音楽の運びもよどみない。効果音も面白く楽しめる。検索すると「ディドーとエネアス」と書く方がポピュラーみたいだな。この曲はけっこう当たりが多い。Brilliant
BC92538
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ブラームス:
ピアノ四重奏曲第1~3番
(カプソン四重奏団)
トリオのアンゲリッシュ+カプソン兄弟にVaコセが加わっての香り高い快演。ルノーの音色の特徴でもあるだろうけれど濃厚すぎずしなやかに流れる音楽が気持ちよい。Erato-Parlo
5099951931056
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ブリテン:
歌劇「ビリー・バッド」
(ハーディング+ロンドン響)
オーケストラの切れ味もボストリッジを始めとする歌手の表現も上々で、ブリテンの味わいをたっぷり楽しめる。女声がない響きというのは落ち着くというかなかなか良いもの。2幕版での録音。Erato-Parlo
5099951903954
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バルトーク:
バイオリン協奏曲第1,2番
(ファウスト+ハーディング+スウェーデン放送響)
Vnが見事なのはもちろんのこと、オケも立派で迫力のせめぎあい。充実した音色と躍動感を堪能。Harmonia Mundi
HMC902146
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ブラームス:
ピアノ三重奏曲第1~3番
(アンゲリッシュ+カプソン兄弟)
ほの暗い音色から始まって次第に輝きを増していく、強い意志を持ったロマンというか。攻めのブラームス。秀演。Erato-Parlo
0724354565359
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コレッリ:
バイオリン・ソナタ集Op.5
(トリオ・ソネリー)
素晴らしく充実したVnと思ったらモニカ・ハジェットでしたか。道理で。トリオ・ソナタでのVcが霞んでしまうが、気にしなくていいか。Warner-Parlo
0724356223653
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バード:
「5声のイン・ノミネ」ほか
(フレットワーク)
ほか3声のファンタジアとか6声のパヴァーヌとカリアードとか、ヴィオールのコンソート・ミュージック全集。ゆったりと流れる雅な響き。秋晴れの日曜の昼下がりをまったり過ごすのに最適。Erato-Parlo
0724354503153
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ペルゴレージ:
3声のシンフォニア
(鈴木秀美ほか)
プルチネルラの原曲のあれ。さすがの演奏ですね。ほかにベルトーのソナタなど。アルテ・デラルコがNMLに加わったのは嬉しい。Arte dell'arco Japan
ADJ031
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エルコレカ:
水の三重奏曲
(トリオ・アルボス)
1969年生まれのスペインの作曲家だそうで、フィニスィー経由で「新しい複雑性」の影響を受けているらしい。ゆったりした流れの中に複雑な音形や技巧を散りばめて、安らぎと緊張の往復というか裏表のような、言ってみれば自然はそういうものか。Pfを中心にVn、Vc、Clなど。Verso
VRS2150
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R.シュトラウス:
5つのピアノ小品
(ボヌッチェッリ)
ピアノ作品全集の第1巻ということで、ソナチネの1~3,5番など習作みたいなのも多い。20歳になる前に書かれたようで、素直な初期ロマン派の音楽という感じ。こんなのもあるんだということで。Dynamic
CDS7695
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プロコフィエフ:
つかの間の幻影
(トンネセン+カメラータ・ノルディカ)
バルシャイ編曲による弦楽合奏版で、これ面白い。ほか、ヒンデミットの教育音楽、ウェーベルンの5つの楽章、バルトークのディベルティメント。演奏も颯爽としている。
BIS-2126
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テレマン:
トリオ・ソナタ ニ長調
(ラカデミア・ジョコーサ)
オーボエ、フルート、Vnなどのソナタと協奏曲集。バイエルン放送響の首席Obシュテファン・シッリを中心とした古楽アンサンブルだそうで、芯のある豊かで颯爽とした響きはなかなか魅力的。Oehms
OC897
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モーツァルト:
弦楽四重奏曲第14番,第19番
(シネ・ノミネ四重奏団)
モダン楽器でビブラートも普通にかけているのに、大切なところの響きが美しく、音色も艷やかで気持ち良い。以前聴いたことあるSQだと思うのに、初めてのメモなんだよな。Claves
CD50-9903
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ベートーベン:
ピアノ・ソナタ第30番
(マルコム・ビルソン)
ほかにオールト、デュチュラー、ウィリス、ブライトマン、ベギン、メニカーという顔ぶれで異なるフォルテピアノを弾き分けてWoO.47の選帝侯ソナタを含む全曲を録音した豪華版。質の凸凹は若干あるが、これがいつでも気楽に聴けるようになるのは朗報。Claves
CD50-9707-10
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ルトスワフスキ:
歌曲集
(ポーランド放送ダンス・オーケストラほか)
歌曲というか、Derwid名義で作っていたフォックストロットとかタンゴといった軽音楽のボーカル曲。機能音楽はスターリン圧政下での話かと思っていたら、1956~63頃というのでちょっと驚き。Polskie Nagrania
PNCD1503
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ルトスワフスキ:
交響曲第2,4番
(コフマン+ザールブリュッケン放送響)
第2番はaleatoryを取り入れたというのを調べたばかりで、なるほど。4番はまだちょっと勉強不足。きちんと整理されて行き届いた演奏。CPO
999386-2
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シュニトケ:
バイオリン・ソナタ第3番
(マルク・ルボツキー+イリーナ・シュニトケ)
昨日の演奏会で、この曲だけプログラムの順序が入れ替わっていて違う曲だと思ってしまったため、復習。シンプルなようでいていろいろ音が飛び跳ねたりさり気なく激しかったり。いくつか聴き比べた中で最も素直にシュニトケの世界に入っているような気がした。Pf協奏曲、Vn協奏曲3番と併録。Ondine
ODE893-2
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ハイドン:
牧歌
(カークビー+ハジマーコス)
ほか「貴婦人の姿見」など11曲の歌曲集。歌唱は期待通りの素晴らしさ(「ナクソスのアリアンナ」はかなり劇的に歌っていてイメージ違うが)。ワルターのコピーというフォルテピアノは、冒頭「さすらい人」がくぐもった音色で始まってどうしたのかと思ったのだが、他の曲はそうでもなく、不思議。Brilliant
BC94204
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ヤナーチェク:
ピアノ・ソナタ《1905年10月1日》
(アウストボ)
独特のあの合いの手、静かな中に悲しい叫びが絞り出される音楽。「草陰の小道にて」「霧の中で」などを含む生誕150年記念のピアノ作品全集。全部が価値ある作品かどうかは微妙だが、ヤナーチェク世界を強靭な演奏で味わえる。Brilliant
BC92295
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モンテヴェルディ:
マドリガーレ集第4~6巻
(アグニュー+レザール・フロリサン)
クリスティの信頼を得てというか気に入られてフロリサンの指揮も手がけるようになったテナー歌手。フロリサンはむしろ崩し字を交えたような柔軟さで、完璧さとは違う味わい。Les Arts Florissants
AF003
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ベートーベン:
チェロ・ソナタ
(ケラス+メルニコフ)
ほかに「魔笛」「見よ勇者は帰る」変奏曲も含めたVc+Pf作品全集。モダン楽器使用ということだけれど、深々と滋味のある音色に軽やかで自在なフレージングで魅力たっぷり。Harmonia Mundi
HMC902183.84
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クープラン:
諸国の人々
(ヴェンツ+ムジカ・アド・レーヌム)
1690年代の4つのソナード(ソナタ)に舞曲集を組合せた、フランス人、スペイン人、神聖ローマ帝国人、ピエモンテ人の4組曲。それぞれの国の人々がどう表現されているのか(そもそも標題に意味があるのか)よく分かんないけれど、優美な音色でくつろげる。Brilliant
BC94427
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アントニオ・ピーニョ・バルガス:
レクイエム
(カルネイロ+グルベンキアン合唱団&管弦楽団)
現代ポルトガルの作品だけれど、けっこうホモフォニックで、打楽器と合唱が前面に出ていて、メッセージは直球な感じ。もっとも独唱なし、グローリアなし、続唱はディエス・イレのあとすぐにコンフュタティスと、普通ではないが。2012年作曲で初演の顔ぶれと思われるが、声が若干苦しい。Naxsos
8.573277
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