music & knowledge sharing
Planet masaka played list 2017-03
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バルトーク:
2台のピアノ、打楽器と管弦楽のための協奏曲
(ジンマン+アルゲリッチ+フレイレ+ロイヤル・コンセルトヘボウ管)
ソナタよりも色彩は豊かになるが、ピアノの鋭角的なところが失われる感じ。オケも聞かせようと思ったら、ピアノを少し抑えざるを得ないだろうし。どっちがいいとは決め難いが、野趣を求めるならソナタ。このコンビはソナタも共演して録音している。協奏曲では、バランスの関係もあり、やや上品というか物足りないというか。Decca
00028948309177
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マイケル・カニンガム:
弦楽四重奏曲第1番
(シリウスSQ)
作品番号が300近くに及ぶ多作家の全SQ(1~7番)を、異なるアンサンブルが各地で演奏したのを集めてきたようだ。1959年の1番、67年の2番は、素材は雑多ながらそれなりに面白い。3番もまずまずだが、第4、5番は演奏する方も混乱しているのかただバラバラな印象。2000年に入っての6,7番は少し音楽的なまとまりを取り戻したかな。カニングハムとも。Navona
NV6081
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マルティヌー:
ビオラ・ソナタ
(フィアロヴァー+アルダジェフ)
民族的な素材を用いつつ安直な叙情に頼らずしかし機械的でもない。深い音色とよくマッチして、聴き応えある。フサの組曲はさらに自由に飛翔しながら、味わいもある。カラビス、フェルトのそなたもなかなかの佳曲で、チェコのVa曲は充実している。演奏も満足。Supraphon
SU4211-2
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ベリオ:
セクエンツァVIII
(エリザーベト・クッフェラート)
Aで始まってそれに絡みつく音、そしてBに絡みつく音が幅を広げ、縦横に走り回る。サングイネーティの「お前のために私は増殖させた、声を、言葉を、響きを、そして私は叫ぶ、今こそ、お前が私の呼び名なのだと」という詩が冒頭にあるそうだ。Vaに持ち替えてVIにも取り組み、意欲的。、クルターグの「サイン、ゲーム、メッセージ」なども。Genuin
GEN17456
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サント=コロンブ:
ヴィオール曲集ニ短調
(ビオルディ)
広く深々としてしっとりした響きがよい感じ。間にマレの他の調の曲をはさみながら、一貫してニ短調というのも面白い。ビオールと書くとやはり変だな。イタリア語ならガンバ。Dynamic
CDS7783
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マイケル・イッポリート:
弦楽四重奏曲第2番
(アタッカ四重奏団)
リズムも響きも複雑というわけではないのだけれど何だか面白い。とりあえずマークしておく。SQ第3番は単一楽章でいろいろ変化する。Azica Records
Azica71313
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ムソルグスキー:
歌劇「結婚」
(ロジェストベンスキー+ソビエト国立文化省響)
ゴーゴリの「結婚~まったくありそうもない出来事」の第二幕を使って作ろうとして1/4ほどで放棄したという作品。アリアなどなしで会話のレチタティーボのみだけれど、音楽が続く中での語りなので、ぶつ切れではない。音楽は明るく新しい響き。併録「子供部屋」はピアノ伴奏歌曲集の管弦楽編曲。Melodiya
MELCD1001735
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プレスティーニ:
老魔術師
(アタッカ四重奏団+エッカート+ブルックリン児童合唱団)
Aging Magicianの訳がこれでいいのかよく分からん。歌劇というよりは小劇場ミュージカル。弦楽四重奏と合唱をバックに、Tenは歌と語りが半々というところ。表現の素材としてはまぁ面白い。VIA Records
VIA-013
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デイヴィッド・ラムスダイン:
マンダラIII
(イアン・ミッチェル+ジェミニ)
バッハのマタイ受難曲を室内楽が演奏する傍らで、ピアノが即興風な音型を散りばめる。中間楽章は室内楽もバッハの主題を解体して展開してみたりする。しかし何か、古い感じがするなぁ。ピアノ独奏はSzram(ズラム?)。併録ニコラ・レファニュのトリオIIは、Sopがディキンソンやチェーホフの詩(ペーターのための歌だそうだ)を歌い、ClとVcが応える。Metier
MSV28565
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ステファン・ナウ:
ファンタジア
(レイラ・シャイエ)
他にカルロ・ファリーナ、ミケランジェロ・ロッシなど17世紀の器楽曲集。バロックVnのほかガンバやチェンバロ独奏、合奏も。ブックレットによると17世紀前半は器楽曲の実験研究室だったそうだ。右手のビブラートのような技法など、多様な表現も。Pan Classics
PC10368
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