Planet masaka played list 2018-11


  1. * 弦楽四重奏のゆったりした反復和音に乗って鳥の声やら呪術っぽい発声やらが徐々に祭り的な合唱に包まれていく。単純な構造ながら、なんというか安らぐ。ECM Records 00028947643074
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  2. * Fl、Cl、Vn、Hp、Marmbという編成で、尺八のような風音を奏でたり、ぽつんと鳴ったあと静寂がひろがったり、禅寺っぽい奇数楽章。偶数楽章は音が幾何学的にジグザグとつながる。アンナ・マリア・バッハーによるモノローグを挟んで、Puneigä(読みもよく分からない)はFl+Cl+Hr+Va+Vc+Perに声を加えた、さらに不思議な禅問答。ECM Records 00028947639770
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  3. * 繊細で、ハーモニクスを多用しながら途切れ途切れに呟くVcに、終楽章では奏者が時々打ち鳴らすタムタムが重なる。併録は2Vcで奏でるセレナード、3つの小品ほか。どれも切り詰められた静謐な曲。ECM Records 00028948156931
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  4. * 瞑想的なような、また時に過激で神経症的な、9つの断片。P-ILIONという副題で、ギリシャの森の中にある離れた場所の空気を捉えるのだとか。併録の第1番はゆっくり和声が変化する中で出来事が時々。他、Pf独奏の「小さな物語」、Pf+SQの「ビブラート1と2」など。ECM Records 00028948109890
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  5. * 単音の旋律のような断片を、ゆっくりと、静かに、一音ずつ間を置きながら紡いでいく。第1番は+Fl+Perc+Pf+Vn+Vc、第2番はさらに+Cl+Cel、第3番はPfと、第4番は管弦楽との組み合わせ。霧けぶる湖水面のような、霊妙な空間。ECM Records 00028947657774
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  6. * 作品31-4はやや民族風のモチーフが変奏されたり奇妙な調の重音になったり。1937年のソナタもかっちりした構成に調性を崩す要素が散りばめられる。11-5は24歳の時の曲ながら先達の無伴奏につながる透徹した深みが。25-1は新古典主義に向かう一作で、荒々しい楽章から暗く沈む楽章まで。Brilliant BC95413
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  7. * 笙の響きにハーモニクスやゆっくりクレシェンドする長音などが組み合わされ、旋律はほとんどなく色彩が変化していく。併録「ランドスケープ V」も同じく静謐な響きに時折鋭い切込み。さらに「さくら」は笙の独奏、「セレモニアル・ダンス」は弦楽のみ。ECM Records 00028947639381
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  8. * Vnのややエキゾチックな表情に電子音(とVn演奏のリアルタイム処理効果)を重ねる。バッハのパルティータ2番を念頭に置いたという、D音を中心にした4つの変奏。併録ガブリエラ・レーナ・フランクの「メスティサ組曲」は多彩な技巧と土俗的香りが入り混じるVn独奏曲、アンドリュー・マッキントッシュの「シアー」はハーモニクスやワイングラスを弓で擦る音などの響きに微分音も加わって不思議空間。New Focus Recordings FCR206
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  9. * 軽やかに戯れる音がひとつひとつ明晰に響き、複雑な音楽がとても心地よいものに。併録は石井眞木「アフォリスメン」とカーター「トリプル・デュオ」どれも洗練された演奏。Urtext JBCC281
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  10. * 晩年の作品なのに、トゥランがリーラを思わせるような響きのみずみずしい曲。併録「4声のコンセール」は未完の遺作を補作した、Fl+Ob+Vc+Pfの独奏による協奏的作品。「忘れられた捧げ物」「輝ける墓」は20代前半での管弦楽が良く鳴る曲。DG 00028944594720
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