Planet masaka played list 2023-02

1. ヴィエラ・ヤナールチェコヴァー： ドティク （クレメラータ・バルティカ）
   スロバキア語で「触れる」だそうで弦楽オケのいろいろ擦れたり触れたりするノイズ的な音がぬーっと壁を作る中に時折くるくる回るパッセージが闖入しやがてギシギシと軋み引っ掻く渦に。「夏の夜の夢」はFl＋Vc＋Pfで何やらピアノ弦にガラス玉をそっと投げ入れた音が作曲原理だとかいう硬質な音が即興的に絡み合う。「アルカディア」はバス・フルートと弦の協奏曲という珍しい音の構成でけっこう激しくやり取りするが最後の方の枯れてゆく少し前が味わい。「ピアノ協奏曲」は混沌としながらもかなり厚めの響き。Kairos 0015121KAI (2023-02-06)
2. イヴァン・ブッファ： 弦楽四重奏曲 （クエーサーズ・アンサンブル）
   冷たく硬質の音にポルタメントが混じるかと思えば空白の中で時折Pizzが響きはたまたFisの連続音を巡ったりする4楽章。「クエーサーズ」はVa独奏＋Fl＋Ob＋Cl（木3）＋SQ＋Pfでスルポンやプリペアド的低音などで冷たい宇宙という。「カプリース II」はVn独奏が細かなPizzとともに様々な技法で。「オルガニスモ」は木3＋Vn＋Va＋Vc（弦3）＋Pfで混沌がA音に集約しながら離散していく。「リバース」は木3＋Vc＋Cb＋Pf、「トリオ」はFl＋Cl＋Vc、「マイム」はリコーダ独奏、「創造的精神」は2Fl＋弦3＋Pf＋打、「アイデンティティ」は木3＋弦5＋Pf＋打でそれぞれ細かな要素の変化。Kairos 0015125KAI (2023-02-04)