music & knowledge sharing
Planet masaka played list 2023-03
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マリアーノ・エトキン:
涙の練習曲 第1~3番
(アンサンブル・アヴァンチュール)
第1、2番はCl+Hr+Vc、第3番はHr+Cbで最初の動きの後はゆっくり波間を漂うような音が徐々に沈んでいく。「物事の本質」はCl+Trb+Vc+Pf、「体内の血液」はTrb+Vc+Cb+Pf+打で、最初に何かが始まるような仕草の後は低い音域で静かにゆっくり。「わすれられた夢」はVn+Va+Vc、「白い花」はCl+Fg+Trb+Vc+Cb+Pf+打セット、「おわかれマンボ」は木金管各1+Cbで全体が静かな流れ。Wergo
WER7406-2
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リゲティ:
弦楽四重奏曲第1、2番
(ディオティマ弦楽四重奏団)
第1番「夜の変容」は民族的色彩が濃く鋭角的な音楽に遊び的舞曲を交えた緩急の12楽章。第2番は切り詰められた音を繊細に奏でる中に突然の炸裂が飛び込んでくる緊張感に満ちた5楽章。間に置かれた「アンダンテとアレグレット」は穏やかで懐かしい調性的な習作のような曲ながら和む。PentaTone
PTC5187061
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クリスティアン・リディル:
シシフォ
(エリオット四重奏団)
ギリシャ神話のシーシュポスが同じ岩を何度も繰り返し運び上げなければならなかったように、4つの楽章の冒頭の音(それぞれCis-D-C-Cis)或いは和音がいろいろな形で動きながらも繰り返し戻ってくるというSQ。「無伴奏Flのための組曲」は入り組んだ上下運動や古い舞曲の姿を借りつつ横滑りしていく4楽章。「暗い二重奏曲」はFg+Vcで皮肉を交えつつ遊び心の4楽章。「マルティン・ピッツのテキストに基づく3つのソネット」はMSの歌にCl+Vn+Va+Vcという構成で悩ましく。「5月の音楽」は16世紀の《ブレスラウの5月の歌》による変奏曲で活きのよいHr四重奏。Genuin
GEN23823
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モーリッツ・エッゲルト:
ベルリン天国
(ペーター・シェーネ+エッゲルト)
ビルギット・ミュラー=ヴィーラントの日常のような不条理のような詩をBar+Pfで歌う5曲。穏やかな見せかけに微妙なずれや皮肉なアクセントなどが込められる。「クラウセリアーナ」はヘルムート・クラウザーの詩による短い12曲。「ビュヒナーの肖像」はゆっくりした主題からあちこち叩いたりプリペア度だったり分裂気味になったり殆ど消えてしまったりする一種の変奏曲。「詩人死す」は病床の医療用監視装置という信号音的反復が頻出する中Barがファルセットを交えて友人の最期を優しく悲しく歌う。NEOS Music
NEOS12123
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ミヒャエル・エマヌエル・バウアー:
ハンガー:糸
(ユリア・ヴァーレン+ミュンヘン・コンテンポラリー・ミュージック・グループ)
希望を巡る奇妙なテキストの語り歌いにFl+Pf+ライブエレクトロニクスさらに偶数楽章にはSSaxやCbの即興という6楽章。ヤセル・ムニョス他の「マレコンへの憧れ」はFl+SSax+Cbに風景的な音を重ねる。カリーナ・エールハルト他の「フォロワーからインフルエンサーへ」「コロナ宇宙」はゆるやかな器楽、ユリア・ヴァーレン他の「ジョン・ドンヌのためのロループ」「我望む」は声入り。「くしゃみ」というのはちょいとベタ。NEOS Music
NEOS12217
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ウィリアム・ブランク:
オフリス
(ボリス・プレヴィシッチ+プレ=アート・ソロイスツ)
AFl/Fl+6人のアンサンブルによる小協奏曲でゆっくり目の対話の2楽章からなる。「流れ」はOb+Tp+Vn+Vc+Hpで弱音器付きTpから始まる5つの線が微分音も含め自在に絡み合う。「リフレインII」は増強Hp+Pf+2打でブーレーズへのオマージュとしてB(♮)音の重なりと細かな動きが不思議な構造を響かせる。「(ア)ラウンド」はASaxと7楽器の協奏曲で元々はサイロで演奏するために書かれたという、なかなか面白いがどうしても独奏の音色が。NEOS Music
NEOS12212
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ルネ・ヴォールハウザー:
時の深みより
(アンサンブル・ポリソーノ)
Sop+BarにFl+Cl+Vn+Vcで自作対話詩による悩ましげなミニオペラのような感じ。「ミラムソバーレ」はSop+Vn、「カラスの頭巾」はSop+Bar+打、「モホラン」はSop+Barでどれも言葉遊び的なテキストがくねくね微分音的に歌われる。「二重奏曲」はCl+Pf、Vn+Pf、Fl+Vcの3曲が収められそれぞれ技工を組み合わせながら繊細に対話する。派手さはないがなかなか面白い。NEOS Music
NEOS12227
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マレク・ポリクス+ロベルト・アロンソ:
鉄の海を渡る
(ポリクス+アロンソ)
Vnのさまざまな音断片をArchonというインターフェイスを通じて深層学習型オーディオ合成エンジンDemiurgeに送って生成するという何とも奇怪な音の風景。「匍匐前進者」は打を加えた音源からより立体的かなとも思わせるが最後はやはりノイズのようになっていく。まぁこれはこれで。NEOS Music
NEOS12312
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ハインツ・ホリガー:
弦楽四重奏曲第1番
(ベルン弦楽四重奏団)
引っ掻くような高音から中音域のスルポンやコル・レーニョの応酬そしてウネウネとした微分音的グリッサンドの絡まりがだんだん沈んでいく。「四季」はヘルダーリンの詩による無伴奏合唱の4部作。「シャコンヌ」はVc独奏で敏捷な猫のように忍び足だったり素早く身を翻したり。どれもさすがの密度。Wergo
WER6084-2
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