Planet masaka played list 2023-07


  1. * Fl+Ob+Cl+BCl+Hr+Trb+弦5+2Kbdの13奏者でもごもごした第1楽章、複雑な響きが徐々に膨らむ緩徐楽章、音が入り乱れる第3楽章、細かな動きが絡まりながら発展する終楽章。「10の小品」は木五で緩急さまざまな動きと響きが楽しめる。「6つのバガテル」はご存知の木五。演奏は流石の精度。Harmonia Mundi HMM905370DI
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  2. * 「残るものはなにか」と題され波打つような和声の刻みがなめらかに時に歪んで進み激しくなっていく第1楽章と古い音楽をかすかに思い起こさせながらややいびつにゆっくり瞑想しつつメカニカルな不意打ちのある第2楽章。スティーブ・ライヒの「異なる列車」は「シカゴ発ニューヨーク行」「1940年」などの語りを重ねながらパターンが繰り返され変化していく3章。メシアン「美しき水の祭典」はSQ編曲版。中間に古い時代からペロタン「地上のすべての国々は」、マショー「ノートルダム・ミサ曲からキリエ」、ジュズアルド「マドリガーレ集 第6巻」のSQ版を置く。Rubicon Classics DRC1110
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  3. * いろんな技法を駆使しながらもなかなか味わいのあるVc独奏。「ソネット第8番」はシェイクスピアのテキストを用いた素敵な女声ア・カペラ合唱。「1905」はノスタルジックな要素を散りばめながら20世紀初頭の香りのSQ。「コントラバッカス」はCb独奏で多様な音が繰り出される。「断章」は短いCb四重奏でハーモニクスを含めてここまでできるぞと。「短い会合」は木管+弦にVib、打を含む室内合奏で小気味良い遊び心。「パ・ド・ドゥ」はVn+Va+Vc+Cb+Vib+弦楽オケということで甘ったるい要素と尖った要素が混在する。LAWO Classics 7090020182766
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  4. * 独奏Vcがさまざまな語法を駆使して目まぐるしく表情を変えながら駆け回る。「無伴奏チェロ組曲」は古風な様式を標榜しながらモダンな奏法をふんだんに取り入れ20年にわたって書かれた8章。「スラブのために」は短いながらも多彩。「ヴィオロンチェロ・トータル」は深々と始まりながら徐々に激しく打的要素も組み込んでいく。「協奏的二重奏曲」はVn+Cbの原曲をVn+Vcに編曲したもの。ほか「3Vcのためのセレナータ」「舞曲」で充実したチェロ曲集。DUX DUX1880
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  5. * Ges-durの優しい和音で何だと思うとDes周りにへんてこな音が出没し混沌とし始め第2楽章は硬質でミステリアスだが第3楽章からは電子音がわざとらしく使われちょっとどうかなというミサのパロディのような4楽章。「じっくり考えよう…II」はVa兼声を独奏とする一種の協奏曲でちょっとシュールな雰囲気も漂うなかなかの面白さ。「夜の音楽」はスクリャービンのPf曲にポルタメントを多用するVnほかエキセントリックなFl+Cl+Vcが装飾的にというか別世界を重ねる6章。BIS BIS-2685
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  6. * ジャック・ルーボー「光の交換」による「夜」とバルザック「セラフィタ」からの「別れ」が交互に歌われる10章で擬音なども組み込みながら精緻かつワイルドに。合唱を電子楽器にしてエレクトロニクスも用いるバージョンも収録。「偵察/再認」はSop+Bas+合唱にVn+Vc+Cb+打の合奏を加えての《SFマドリガル》だという。「年の日」はヘルダーリンの詩による春夏秋冬。「エーコー!」はバリエールのテキストによる正統派の合唱+電子音。さらに女声合唱+Pf「時計さん、黙って!」、3Alt+合奏の「確信」。BIS BIS-2662
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  7. * BCl+Vn+Pfの編成で、ミロの「星座20」によるという奇怪で魔法的な雰囲気をギシギシした音や錐揉みのように波打つ音形を連ねて生み出す。ヘスス・トレスの「フルゴール」はClに持ち替えホセ・アンヘル・バレンテの詩による神秘の世界をやや民謡風の香りで。ホセ・ルイス・グレコ「大きな喜び」はうねる六連符主題が育っていく。ラモン・パウス「量子の客」はゆっくりした靄から徐々に親しみやす気な流れが生まれるが謎めいたまま。ホセ・M・サンチェス=ベルドゥ「黒い光II」はほとんど無音の中にかすかなBClの揺れやVnの弓先断片音あるいはPfの最低音pppが見え隠れする暗黒マシン世界。IBS Classical IBS-62023
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  8. * 良く言えば余剰を削ぎ落とした音をゆっくり連ねていくのが俳句風ということなのか、キアロスタミとかタケミツとかに捧げる短い14のピアノ曲集。「3つの音楽的俳句」はもう少しだけ工夫があり途中での変化も見られる。「友人の家はどこ」は単純な三拍子の変化しない流れで退屈。1001 Notes 3617222648452
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  9. * 冷たい海で遠吠えするトドのようなハーモニクス混じりのコントラバスFlによる《巫女》の章から太鼓やベルなどが混じる《神託》の章が楽器ごとに続き、打が中心となる《皮膚の変化》そして《ゆるやかに月が出る》。舞台には祭壇が設えられて、そこにならべられた打楽器類が変換器を通じて共鳴したりCbFlの特定のキーや息に連動するようになっているという。ライブエレクトロニクス的フィードバックにも包まれ、神秘的というか秘教的な空気に満たされる。New Focus Recordings FCR351
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  10. * Sop+弦4+Cembがトマス・アーンのカンタータを長短の断片的な単純音に分解してバラバラに奏でて噛み合わないままというシュールな光景。「始める前にもう退屈してしまった」はSax+Vn+Cb+EG+H.Orgが即興的に出す音をコンタクトマイクで拾ってギターのエフェクトペダルで加工するのだと。「自然は言語だ。読めませんか?」はFl/Picc+Sax+Vn+Vc+Guit+EB+Mrmb+Kbdで「朝」と同様の分解をマイケル・ゴードンの「よぉシェイクスピア!」に当てはめ更に徹底して断片的な同音反復による奇妙な点描が延々と続く。Metier MEX77113
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  11. * Pfご重奏曲で短い蛇行動機が次々と薄く重なりながら発展していくが中間では旋法的にゆったりした旋律の周りをその動機が装飾しハーモニクスから内部奏法も含む金属的な響きがまた分裂気味に動き出す。「フォノプラスティコン」はPicc+Pfの掛け合いから始まって木五(Fl持ち替え)が加わり上行音形とその反行形が入り乱れながらややジャズっぽい雰囲気も漂わせ鞭で場面が変わっていく。「Pf小協奏曲」はとぼけた表情の1楽章、ゆったり表情豊かな2楽章、中間にジャズ風の歌をはさみ軽快に動く3楽章。DUX DUX1973
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