Planet masaka played list 2024-05


  1. * 25個のカウベルとゴングを5人の打奏者が操る4つの楽章でIIIがゆっくりした神秘的雰囲気の最長章。以下は都響演奏のオケ曲で「林にて」は2群のオーケストラがいろいろな刷毛を使って和声を交互にザッと塗っていく感じ。「夏に」は弦中心の和音の波を切り替えていく中に管弦が細かな音を交互に交わすセクションが一部。「桑」は武満徹の追悼でいろいろな組み合わせの和音がゆっくりと移り変わっていく。ALM Records ALCD-74
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  2. * 小熊秀雄の童話を素材にしたPf+語り歌いによる音劇。林光の「賢かった三人」は宮沢賢治のテキストにSax+Guit+Accrd+打たくさんのアンサンブルと語り歌い。自由な音楽でよいのだけれど何度も繰り返して聴くにはちょっとお話が辛いかな。ALM Records ALCD-7106
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  3. * 古今集「君や来し我や行きけむ」を能の謡にのせスルポンなどで夢というか孤独の情景を描くVcが支える。ジェイミー・マンの「四」は五度ドローンからグリッサンドでずれて軋み始めるVcに伊藤晴雨によるテキストが重なる。トーマス・ヴァリーの「能に注ぐ5つの眼差し」はオウィディウスの『変身物語』を、アンナキアーラ・ゲッダの「物の怪」は源氏物語の「夕顔」を、ヤニス・ペトラスケヴィチの「月」は芭蕉の「やすやすと~月の雲」「雲をりをり~月見かな」の2句を、それぞれ素材に変幻自在のVcとともに。ALM Records ALCD-131
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  4. * さらに「リトミカ・オスティナータ」と「SF交響ファンタジー第1番」の組み合わせ。はり今日はこれを聴かねばというわけで、十数年ぶりに。懐かしい音で旋律の組み立て方などなるほどというところもあるが、変拍子リズムが不消化でバラバラなのには閉口する。酔っ払って歌う即興の字余りという自由さではなく、変拍子という規則に合わせようとして外れてしまっているだけのような。やはり大楽必易とはいかないか。Naxos 8.557587
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