music & knowledge sharing
Planet masaka played list 2024-11
-
松平頼暁:
ピアノのための3章
(井上郷子)
神秘的でもあり懐かしさと疎外とが交互に現れるような。「ピアノのための史跡」は冒頭の音列的モチーフからいろいろ展開。「井上郷子のための名簿」は穏やかに始まりつつ掛け声なども。さらに松平頼則の「呂旋法によるピアノのための3つの即興曲」「律旋法~」からRe壱越、la黄鐘、「短歌による二つの前奏曲」「ピアノのための16の小曲」と親子二代の作品群。ALM Records
ALCD-133
()
-
川上統:
組曲「甲殻」
(亀井庸州+竹本聖子+榑谷静香)
Vn+Vc+Pfのトリオで、テッポウエビとかカブトガニとかミジンコとかの甲殻類の表題がついた短い曲を集めた曲集。第1集~第3集まで各5曲。生き物への愛情ある眼差しというか、軽妙だったりしみじみしていたり、親しみやすいがそれぞれ工夫が凝らされてなかなか楽しい。ALM Records
ALCD-124
()
-
ベルンハルト・ラング:
ダス・ヒルン
(サラ・マリア・サン+アンサンブル・プロトン・ベルン)
Sop独唱+木管4本+Vn+Vc+Hp+Pfでデュレンマットのテキストを用いた不条理小劇のような構成。動画も用いるらしい。「旅行代理店炎上」はSop+Sax+Vc+EG+打+Synthで電子音や録音も用いバロウズのテキストにシェイクスピアやジョイスの断片も交えてをロック・オペラ風に扱う。「DW16.4 - ソングブック I.4」はSopのモノローグ風に始まりSax+EG+打+Synthが加わってディーター・シュパールや自作のテキストで場末の劇場風から時間が伸び縮みするような奇妙な空間まで。Kairos
0022300KAI
()
-
トビアス・エドゥアルト・シック:
鋭角的な時代の記憶に
(ザカリー・シーリー+コンテンポラリー・インサイツ)
Fl+Fg+Vc+Guit+Pfという変わった編成で、タイトル通り鋭角的なPf打音から各楽器が不協和にぶつかり合いながら呼び交わしていく。「緊張の下」はSSax+Vc+Accrdで叫び的な音から孔音や息音が続いた後に微分音的にトリオが重なる。「ペナンブラのカメレオン」はBFl+Cl+Vc+Accrd+打でもやもやした不安な息音から始まり絶叫的切り込みが時折。「打楽器/インテリア」は内部奏法を駆使するPf独奏で「鋭角的~」と共通するテーマを持つ。「3つの色:緑」はAccrd独奏で強弱様々な和音が組み合わされていく。
NEOS12327
()