Planet masaka played list 2025-09


  1. * 打楽器のように細かく叩く(何を?)導入からスルポン、グリッサンドと動き回る得体の知れぬ2部構成。「不可能の究極の魅力」もうねうねしたグリッサンドから動きが細かく激しくなっていく。「白い羽根の儚い物語」は細い線の旋律がゆっくり動く余白にポツリポツリと点描が。「2つのアメリカ弦楽四重奏曲」は単純な低音モチーフの周りで徐々に展開していくシャコンヌみたいな禁欲的な2曲。NEOS Music NEOS12309
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  2. * 2Pf+2打+ライブエレクトロニクスで低音ノイズがどろどろうねって破裂するテーマから微分音調律(?)のようなPfが動き回ったりする概ね緩急緩の5つの変奏。「フレグランス」はギシギシとしたSQがかなり攻撃的に行き交う2章。「モガリ(殯)」はFl+Sax+Pf+打+ライブE、崇り、魂の想起、挽歌、遊ぶ、盾伏しといったタイトルで静から混沌まで変化する5章。Kairos 0022044KAI
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  3. * Fl+Cl+Va+Vc+Guitがひっかくようなグリッサンドや打的な音の緩急で闇にぼんやり浮かび上がる灯りを描く。「非カノン風変奏曲」は-GuitでBWV769の主題(たぶん)が溶けて崩れていく。「音楽の動物図鑑」は逆に+Pf+打でヘビ、カオジロガン、カッコウ、竜の生態らしい。「潮騒」はVn+Vc+Pfで流れ星のような下降グリッサンドから最低音反復の上の喧騒へ。「陶磁の(主人)東屋」はSopを加えマーラーのパロディ的変奏。「9600」はSQで銀河鉄道の夜に、「愛の歌の前」はVc独奏がアポリネールの詩で遊ぶ。どれも特殊奏法の尖った音でユーモアたっぷり。Kairos 0022033KAI
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  4. * 2合唱+木管+弦+ベルでシンプルな和声進行の反復だが3拍目にすっと高音が挟まれて天空的な世界に。「サルヴェ・レジーナ」は弦+Cel、「アダムの嘆き」「アガトン師」は弦でところどころ大きな音が入る。ほか素朴な曲がいくつか。ECM 00028947648253
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  5. * 第1番は鋭い和音とゆったりした流れの交代が徐々に切迫する。第2番「幻想曲風に」は暗い鼓動上のLargoから偏執的なリズムを経て穏やかな瞑想に半音ずれた複調が紛れ込み最後はシンコペーションの嵐。第3番「…歌は歌われる」は半音下降のモチーフから少し幅が広がった後で執拗な反復リズムと逆向き半音上昇からのバラードか交互にそして第2番の第3楽章が回帰するようなゆったりした複調が輝き静かな和声のコラールで消えていく。反復と懐かしさ。おまけの「5つのクルピエ地方の歌」は調性的で何も起こらない。Chandos CHAN20383
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  6. * Accrdが弦と管のスペクトルの間を往き来しながら滑空するなかにシンセの不規則な音が混じる。「停止した時間」はスローモーションで展開される音劇、「狂人」はAccrdに3木+3金+電子音のより細分化された音が絡む。「織物」はFl+Cl+Vn+Vc+Pf+打の六重奏、「モビー・ディック」は打をVaと入れ替える。「報道機関」は7声+オケ+電子でブルデューの『テレビについて』や実際のマスコミ報道の引用を用いたドラマ。かなり尖っている。Kairos 0018005KAI
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