Dan Brickleyが2月12日のfoaflogにFOAFの語彙とCreative Commons、MusicBrainzを連動させるアイデアを書いている。MusicBrainzのmm:Artist
などをfoaf:Agent
のサブクラスとする一方、それらと「投げ銭」ページをつなぐ新しいプロパティfoaf:tipjarを定義しようというものだ。
オンラインで公開されている作品に対価を払ったり寄付を行うには、PayPalとかamazonのwhish listといった「投げ銭」ページを使う方法がある。そこで、作品やその作者を表すメタデータにfoaf:tipjar
を加えて、そのページにリンクできるようにしようというわけ。
(例)
<mm:Artist>
<mm:sortName>Kanzaki, Masahide</mm:sortName>
<foaf:homepage rdf:resource="http://kanzaki.com/"/>
<foaf:tipjar
rdf:resource="http://www.amazon.co.jp/exec/.../wishlist/ref=..."/>
...
</mm:Artist>
mm:Artist
をfoaf:Agent
のサブクラスにすることで、foaf:homepage
などのプロパティを使うこともできるようになり、FOAFを理解するツールはMusicBrainzのデータもある程度まで処理可能になるというメリットもある。クリエイティブ・コモンズのライセンスを生成するツールに、foaf:tipjar
を含むFOAF語彙のオプションを用意するという案もあるそうだ。
今のところ、foaf:tipjar
がポイントするのは人間が読んで操作するページということになるが、うまく工夫すれば、たとえば読者のプレファレンスと連動して、寄付のためのアクションも煩雑な部分はエージェントに任せるといった方法も可能になるだろう。なかなか楽しい話じゃないか。
関連メモ:
- FOAF仕様更新:主人公と投げ銭 (2004-03-14)